【感想】書を捨てよ、町へ出よう

寺山修司 / 角川文庫
(131件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
13
24
63
9
2
  • 今どきの若いものは…Re…Re…。

    過去の世界の人が過去の現実に向かって吐いた生きにくさと生きやすさを文学的なオブラードに包んでエッセー調で描いた作品です。
    戦前、戦中、戦後。
    この作者が想定していた今どきの若いものとはどう思ったのでしょうね。
    今となってはそう過激な発言とも思えないし、心をえぐるような発見も有りません。
    何となく歴史になった国語の教科書に載っている本を思い浮かべます。
    それでも最後まで付き合って読んでしまった以上、作者の手の内ということでしょう。
    異端っぽい思想が読みたければ読むことをお勧めします。
    ジッドの地の糧を直接読んだ方がいいような気もしますが。
    続きを読む

    投稿日:2015.07.13

ブクログレビュー

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  • つ

    博識全話題下ネタ直結おじさん。

    野球は球が小さい→サッカーは球が大きい→一目見て展開が追いやすい→そして大きいタマは男性的で英雄的→大きいタマは世界を制する条件の一つ

    という流れは笑った。飛躍が多く到底分からない内容が多かったが失笑しちゃうほど無茶苦茶なくだりもあって逆に良かった。

    第2編の若者の詩が好きだな。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.11

  • mariko.sugita

    mariko.sugita

    初めて読んだ寺山修司の作品。寺山修司は空想の天才と解説者が言っていたけれど、本当にその通りだなぁと思った。その空想を説明するために使う、言葉の引き出しの多さにも感服だった。(羨ましい、、)

    競馬狂いも甚だしい一方で個々の馬を愛情を持って分析していて、きっと心優しい人だったんだろうなと推測する。ただ、寺山ワールドについてまだまだ理解できていない気がするのでもう一回読み返したい!続きを読む

    投稿日:2023.04.30

  • ふか

    ふか

    このレビューはネタバレを含みます

    難しすぎる。内容にまとまりがなさすぎて解釈に時間がかかる。そして疲れる。

    前半に関しては、ただただ苦痛だった。
    自分には刺さらない一冊。
    もしくは今読むべきではない本だった。
    また数年先なのか、1ヶ月後なのか明後日なのか、
    読み直すと全く見え方が違うのかもしれない。

    自殺についての解釈はおもしろい。なんとなく共感できる部分もあった。

    ハイティーン詩集も全く響かない。
    自分の空想力がないのかと落胆した。
    時代の違いはもちろんあれど、ここまで理解も共感もできないものかと、残念な気持ちになった。

    ただ一点豪華主義の思想は大好き。大いに共感できたし、自分もわりとそういう生き方をしたいと思っている。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.12.25

  • towa

    towa

    中学生のときに買って以来つまみ読みしていたけれど、初めて通読した。第二章の賭博や競馬、パチンコの話が面白い。あと第四章の「歌謡曲人間入門」。
    昭和50年刊行かあ。終戦からまだ30年だけど、今よりよっぽど豊かな時代なんじゃないかなと思う。だって、サラリーマンの終身雇用や年功序列の出世、マイホームなんかを”ありきたり”的に言えるんだものな…。
    ジャパン・ドリームが潰え、終わりなき日常も幕を閉じた今になって読むと、ルサンチマンに苛まれ少し虚しくなってしまう。
    続きを読む

    投稿日:2022.01.21

  • キー

    キー

    寺山修司氏の1967年の著作を、1975年に文庫化したもの。

    同じ寺山氏の1963年の著書『家出のすすめ』と何となくタイトルが似ていて、混乱します。
    まあ、どちらも寺山氏らしい、とっ散らかったエッセイ集ですが、印象としては、寺山氏20代の著書である『家出のすすめ』よりも、寺山氏30代の著書である『書を捨てよ、町へ出よう』のほうが更にとっ散らかった印象です。
    これは、寺山氏が若い頃のほうが落ち着いていた、ということではなく、ベトナム戦争の影響で日本の文化が混沌としていったことが関係しているでしょう。
    続きを読む

    投稿日:2021.05.16

  • 針槐

    針槐

    出てくる人や時事ネタは古過ぎて知らないのも多いが、意外と当時も現代も人の悩みがそれほど変わっていないなと思う。寺山修司の目が人間の奥深い部分を見抜いていたからか。コンプレックスの塊であり、それを言葉で昇華させようともがく著者の姿は、今でも人を勇気づけるものではないだろうか。続きを読む

    投稿日:2021.04.22

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