【感想】新撰組顛末記

新人物往来社 / 新人物文庫
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
1
6
3
1
0
  • ほぼ史実

    新選組二番隊組長 永倉新八の回想録です。晩年の記録であるため、記憶違いや多少の誇張はありますが、史実の新選組を知るための入門書としておすすめです。特に、池田屋事件や、油小路事件は、その場にいた者の証言であるので、臨場感があります。続きを読む

    投稿日:2013.11.21

  • 生き残りの貴重な証言

    古い本なので読みにくいのではないかと危惧しましたが、講談の語り口調のようなテンポの良い書き口で、非常に読みやすかったです。
    一人称かと思っていたのですが、三人称で「永倉は」と他人事のように書いてあります。続きを読む

    投稿日:2014.12.13

ブクログレビュー

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  • あわい

    あわい

    正しく新撰組の永倉新八その人による、新撰組の回顧録。
    今読むと読みにくさもある文章であるが、テンポよく、当然の臨場感もあり、面白い。
    新撰組の歴史を一通り知っていると面白いかもしれない。
    新撰組作品で出てくるあれやこれやのエピソードが、事実を元にしていたのか!と驚くところも多い。続きを読む

    投稿日:2024.03.30

  • Konosuke Ogura

    Konosuke Ogura

    これまで読んだ歴史本の中でダントツで面白い。なぜここまで明瞭に詳細が書かれているかというのは、曾孫の後書きを読むとわかるが、この連載は、維新以来葛藤した永倉新八の最後の戦いであったわけだ。佐幕派勤王党というマイノリティと化した新撰組だが、どうあっても二君に仕えず、徳川幕府への忠義を持ち、そして勤王思想も貫く。新撰組見事なり。続きを読む

    投稿日:2023.12.16

  • saga-ref

    saga-ref

    幕末・維新を生き抜き、天寿を全うした永倉新八の回想を、小樽新聞が連載としてまとめられた新撰組の内実。芹沢鴨の横暴や、藤堂平助、伊東甲子太郎の陰謀など、これまで読んだ時代小説に書かれていたことと符合していた。ただ、鳥羽伏見の戦いの記述は、新撰組の活躍のみが目立つ「大本営発表」の感が否めない。甲州鎮撫隊が甲府城占拠に後れを取った原因が書かれていないが、何かというと廓で酒宴を行った新撰組では、さもありなんと思った。局の定めた禁令4箇条(局中法度)も、背けば切腹という激越さが、逆に柔軟性を失わせたと思うが如何?続きを読む

    投稿日:2023.03.07

  • Blue Broccoli

    Blue Broccoli

    新撰組結成当時からの隊員で副長助勤を勤めた方が大正二年に小樽新聞の取材に応じ語った話を後に纏めた物。

    前から一度読みたいと思っていた本が文庫本で再販されたので早速読んでみました。

    内容として幕末、新撰組に関してある程度知識があれば特に目新しいものも無いのですが、実際その場にいた人間の生々しい記録は新鮮でした。

    文章は永倉の一人称ではなく客観的な表現です。
    現代口語ではないので少々読みづらい感もありますが楽しめました。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.18

  • bukuawa

    bukuawa

    新選組二番組長永倉新八の述懐をまとめたもの。他の研究本によると一部誤り(本人の記憶違いか編者の誤りか)もあるようだが、動乱の幕末、新選組その場にいた人々の熱い血潮が、講談調の文章と相まって強く心に迫ってくる良著。続きを読む

    投稿日:2022.05.06

  • ᴛᴏᴍ

    ᴛᴏᴍ

    他の方の感想でもある通り文章のリズムが良く、とても読みやすかった。

    新撰組という組織を天から観察するような歴史書のようだった。勿論、永倉新八が語った内容をまとめた本のため新八の主観が混じった新撰組の姿だとは思うが、淡々と進む歴史の中には烏合の衆と揶揄された男たちが烈火のごとく幕末を生きた瞬間があったことを強烈に脳内へ刻み込まれた。

    近藤勇がキレ者として描かれている作品は初めて読んだので賢明な選択をどんどんしていく近藤勇はどの本よりも局長らしいと感じた。史実は知らん。

    ♡ 読了:2021.1.27 ♡
    続きを読む

    投稿日:2021.01.27

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