【感想】続・悩む力

姜尚中 / 集英社新書
(78件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
10
31
25
2
0
  • 二冊買って正解でした。

    《続》では、3.11のことを受けて書かれてあり、未曾有の経験からの悩みや簡単には共有できない…より一人で抱えてしまうような悩みに、心に、寄り添うことを意識されて書かれいるようであった。

    一冊目と同じで、心を軽くしてくれるような本ですが、開いたときの雰囲気は全く違うものに感じました。より読者のことを思って下さり、少し深い内容になってると思いました。続きを読む

    投稿日:2013.10.02

ブクログレビュー

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  • Hipo

    Hipo

    時代と悩みは直結するけれど。
    普遍的な悩みも勿論あるけれど。
    自分の悩みのもっと深淵を知ろうと思えるのも力なのかもしれない。
    その力が、弱くなってしまう状況も。
    簡単に解決出来るより、出来ているつもりでいる危うさも。続きを読む

    投稿日:2023.01.08

  • maple

    maple

    人生とは何かを漱石などの作品を元に現代と照らし合わせて考えられている。絶望するわけではないが、人生からの問いにひとつひとつ答えていかないと前に進まないと感じる

    投稿日:2019.06.12

  • 愁宮彩都/Saito Uremiya

    愁宮彩都/Saito Uremiya

    このレビューはネタバレを含みます

    本書は、前作に続き夏目漱石とウェーバーの思想の共通点をピックアップして、さらにフランクルやジェイムズの思想をもピックアップして、「震災以後、どう生きるか」ということが書き綴られている。

    いくぶん世相を反映したものなので、原発であったりとか政治的な事柄が出てきます。そのため前作と比較すると浅さを感じてしまうのは仕方のないことなのだろうか。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2018.11.25

  • takahirokazama

    takahirokazama

    ・人間の3つの価値「創造」「経験」「態度」
    ・人間は,はかなく死ぬ運命にあることを念頭に置いて,あくまでも謙虚に人間的なものを肯定する
    ・人間にとって重要なのは「唯一性」
    ・吾輩は過去である
    ・「個人的共鳴」という新しい言語が必要
    ・人生の問いに答える.responsibilityはresponseの派生語
    続きを読む

    投稿日:2018.10.09

  • pdsjp094

    pdsjp094

    このレビューはネタバレを含みます

    「悩む力」の続編。夏目漱石とマックス・ウェーバーに心酔する著者が、その哲学的思想を存分に披露するのは前作と同様。ただ、東日本大震災のわりとすぐ後に書かれたものであり、著者の悩みがより一層深まっているようだ。
    まず、とにかく「暗い」。思考が非常にダークである。そもそも哲学的思考が強い人は、楽天的・楽観的な思考を蔑み、深く思考することが善という考え方であり、血を吐くような苦しみで精神を病むほど悩み、そこから復活を遂げる「二度生まれ」という概念を非常に重視している。しかし、そこまで苦しんでまで人生の真理を追い求めるよりも、何も悩まずに楽に一生を終えることができればそれはそれで幸せなのではないだろうか。私とは根本的に考え方が違うので、「何事も小難しく考える人が書いた本」という風にしか見えない。
    それでも、資本主義がもたらした「安定した収入、伴侶と家族、健康、老後のたくわえ」といった「幸福の概念」を否定し、人生の「態度」を追い求めることを理想とする考え方や、「過去」を大事にすることが大切で、「人生」はその蓄積なのだ、という考え方など、共感できる部分もたくさんあり、思考回路が違う人の考え方を学ぶことも視野を広げる上では大切だ、ということをあらためて考えさせられる。

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    投稿日:2017.06.10

  • individual

    individual

    作者は政治学者ですが、文学に情熱を持っている人だと思いました。特に夏目漱石に深い思い入れがあると感じました。作者は、例えばA・B二つの事実がある時に、それらの類似点を顕すのが上手いと思います。この作品で作者が主張している事は、文学を読んで身につく考え方と似ていると思います。「悩む事」が作品のキーワードですが、それに関連して一番気になった所は、「二度生まれ」という考え方です。「悩む事」を悩み抜いてそれを突き抜けた時、その人に新しい価値が生まれる。個人的な体験を突き詰めて真摯に引き受けていった先にすばらしい新世界がある。おそらく、文学作品でもよく素材に取り上げられる「精神的な跳躍」と関係している考え方だと思います。作者は「悩む事」に思い入れがあるのだと感じました。続きを読む

    投稿日:2017.05.27

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