【感想】森山大道 路上スナップのススメ

森山大道, 仲本剛 / 光文社新書
(26件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
5
8
9
1
2
  • 「自分らしさ」のある写真の手がかりに。

    本書は、写真撮影の技術的な内容をまとめたものではありせん。
    写真を撮るという行為のメンタル的な部分で、大きなヒントを与えてくれるものです。
    様々なシチュエーションでの撮影光景を追体験しながら、その中で、大道氏が、どのように自分の撮影スタイルを築いたのかが紹介されている。
    それらを、真似するところからでもいいが、その先に「自分らしさ」のある撮影法を模索する良い手がかりが、詰まっていると思います。
    私は、時々読み返しては、「自分らしさ」の確認をしています。
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    投稿日:2013.09.25

  • 写真とは何か

    路上スナップに同行しながら、質問形式で森山大道の写真に対する心構えを読み解く本です
    写真も交えて進んでいきますが、意外とすぐ読み終わっちゃいます
    心構えというと堅苦しいですが、恐らくカメラを手にした多くの人が、
    「何を撮ったらいいのか」「いい写真がなかなか撮れない」との悩みに直面するのではないでしょうか

    かく言う私も趣味としてカメラを始めて3年ですが、
    露出や構図など、基本的な技術をひと通り理解したつもりですが、
    それだけではなかなかいい写真が撮れません
    自分が撮りたいもの、見せたいものを研ぎ澄ませた上でシャッターを切る、
    この「研ぎ澄ませる」という作業が極めて重要なのだと思います

    技術は表現するための手段であって、表現したいものがはっきりしなければ、
    どれだけ優れた技術を発揮したとしても、それはただの「上手な写真」でしかありません
    自分の感覚にいかに素直になることが大切か、そんなことを教わった気がします
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    投稿日:2014.05.09

ブクログレビュー

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  • conoki69

    conoki69

    よく分からんかったが、なんか自分も毎日の通勤途上とかで写真撮ってみたいなという欲望を感じることができた。

    投稿日:2021.05.15

  • タロイモ

    タロイモ

    最初の章で読む気が失せた。芸術性があるって個人の感性によることだから、自分にはこの人の感性が理解できなかった。文章を読んでもなにが言いたいのかよくわからない。写真を見ても作品の深みが分からない。その程度のレベルだからと言われればその通りなんだが、やはり写真って好き嫌いが分かれるよね。続きを読む

    投稿日:2020.08.13

  • y_doka

    y_doka

    写真のよさというのもよくわからん。本書のものをパラパラ見ると、生々しい生活感を感じていいものもあるけど、そうでないのもある。

    投稿日:2017.07.02

  • YAJ

    YAJ

    このレビューはネタバレを含みます

    スナップ写真の大家だということで。撮影テクニック、ノウハウというより、路上スナップに対する姿勢だとか、意気込みだとか、どちらかというと精神的な指南書かな。 掲載されている写真は、そうした日常を切り取ったものが多く、感性の違いか、あまり響かない。なにげない日常を捉えたいという思いはあるのだが少し路線が違うというか。 でも、その場、その場の勢いというか瞬発力のようなものは感じる。多分、真似のできない作品なんだろうとは思う。

    「ほとんどの人は日常しか撮ってないでしょう。つまり、基本的に異界に入り込んでいない。でも、街はいたるところが異界だからさ。街をスナップするってことは、その異界を撮るっていうことなんだよ。」

     まだ異界には入りこめてないし、その入り口さえ見えてないのだと思う。

     こうした大家の文章を読むとき、昔から写真を撮ってきた人が、昨今のデジタル化をどう捉えているかは興味深い話。「撮る分量が増えた」と森山氏。「量の無い質はありえない」が持論の人が言うのだらから相当な“分量”なんだろう。これまでモノクロの作品が多かっただけに、撮影後にモニターに映る画像が気になる、カラーのイメージに引きずられる、という感想が、ほとんど物心ついてから総天然色のカラー写真で育った身からすると面白くもあり、それは果たしでどんな感覚なんだろうと想像が膨らむ。 「まだまだ試行錯誤、実験段階だね」という70越のベテランの言葉は素晴らしいな。

    「もっとも大切なのは、欲望だね。撮る本人が、そのとき、その瞬間に抱えている欲望。それを持ってないと、見ることすらできないから。」

     こういう元気は持ち続けていたいものだ。

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    投稿日:2014.11.28

  • small-face

    small-face

    スナップ写真で著名なカメラマンの近年の考え方が窺える良著。とにかく撮れ、という言葉が重く、すぐにでも写真を撮りたくなる。ただページ数が少なく、著者の思いを伝えきれていないのが残念。

    投稿日:2014.10.14

  • おまいどん

    おまいどん

    森山大道さんのスッキリサッパリざっくりしっかりしたカメラ哲学を感じとれる1冊。
    写真ってテクニック写真と感覚写真に2分されると思うのです。いい写真というものはカテゴライズしやすいと思いますが、心を打つ写真というものには正解は無いように思います。

    写ればカメラはなんだっていいという大道さんのいさぎよさと好奇心にドキドキしました。
    続きを読む

    投稿日:2014.10.12

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