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高橋伸夫 / 文藝春秋 (2件のレビュー)
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総合評価:
三森雪
20
ビジネス書に泣いた。
2003年に出た本なんです。その時々の社会情勢やブームで流行っては廃れる賞味期限の短いビジネス書界隈で、色褪せない本。何度も読み返す本。そして最後は号泣する本。 上司の指示を「やり過ごし」、部下の不…始末は「尻ぬぐい」、さらに「泥をかぶって」働く。それでも辞めない企業の「係長」たちには何があるのか?・・・そう、見通しがあるのです。この企業には見通しがあることを肌感覚で知っている、そういう企業の係長は辞めない。ではその見通しとは何なのか?から展開する想定外に壮大なビジネス理論に、なぜか最後、救われた気持ちになって泣きます。 ちなみに、著者が「未来傾斜原理」の前提説明として取り上げるアクセルロッドの「反復囚人のジレンマ」の研究成果はそれだけで読む価値あり。読了以降、私の行動原理の1つになってます。同じ相手と「囚人のジレンマ」を反復して繰り返す時、最適行動は何か?その結果は結構衝撃というか、心打つ感動というか。ぜひ本文で確かめてみてください。 本文中エピソードで、六五年図書館で眠っていた本を手に取った著者の感慨を、私は今、この本に感じます。続きを読む
投稿日:2014.08.27
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ucym100
未来傾斜原理 過去の実績や現在の力関係よりも、未来の実現への期待へ寄りかかって現在の意思決定を行うという原理。 日本企業の持つ強い成長志向、つまり、いまは多少我慢してでも利益をあげ、賃金や株主への配当…を押さえてでも利益を確保し、なんにつかうかはっきりしていない場合にさえ、とりあえずこつこつと内部留保の形で将来の拡大投資おために貯えることも、未来傾斜原理の典型的な発露である 未来傾斜型人間は見通しの高い企業を選ぶ続きを読む
投稿日:2010.01.25
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