【感想】胡桃の中の世界

澁澤龍彦 / 河出文庫
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 4.8
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  • 出てくるテーマがいちいち興味深い

     澁澤龍彦のエッセーの中では手帖シリーズと『幻想博物誌』が今のところお気に入りなのだが、本書もいいですね。澁澤の博覧強記ぶりが実に際立っている。どんだけ色んな本読んでいるんですかと読むたびに思う。結晶、螺旋、宇宙卵、賢者の石、動物誌、紋章、怪物などなど自分好みのテーマが盛りだくさん。形象の想像誌という点において、夢の宇宙誌に連なるエッセイ。いつもながら、文学作品や哲学からの引用を交えて語るところはひどく衒学的だが、まったく嫌味がない。やっぱり自家薬籠中のものにしているからですかね。続きを読む

    投稿日:2014.07.06

ブクログレビュー

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  • ヨナキウサギ

    ヨナキウサギ

    プラトン立体、『ポルフィリオス狂恋夢』など、面白く読んだ。やっぱりこの人、博覧強記、という表現さえ超えてるかも。

    投稿日:2009.07.08

  • sky-sea-moon

    sky-sea-moon

    480
    石、螺旋、卵、紋章、時計、庭園――凝縮されたもうひとつの世界を宿す小宇宙をテーマに幾多の書物を渉猟し、さまざまなエピソードや原型をはらんで展開する多様なイメージの彼方に、人類の結晶志向の系譜をたどるイメージの博物誌。著者のエッセースタイルが確立された『夢の宇宙誌』のモチーフを継承し発展させた本書は、その後の著作活動の展開を告知するメルクマールである。続きを読む

    投稿日:2009.02.27

  • よしこ

    よしこ

    特に興味深かったのが、『宇宙卵について』という章。
    これを読んでから、卵型のものが何となく神秘的に思えてしまう。

    図版がどれもオカルトチックでイカス。

    投稿日:2008.09.08

  • tohubohu

    tohubohu

    高校時代からがつがつ集めている澁澤コレの1冊。読みやすい上に分かりやすい部類に入ると思われます。これと「少女コレクション序説」「夢の宇宙誌」は俺的に欠かせない作品。

    投稿日:2006.07.04

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