【感想】反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV

石田衣良 / 文春文庫
(132件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
11
53
55
4
0
  • IWGP第5弾

    シリーズ第5弾。
    お馴染みの登場人物に新たな物語と登場人物が絡んでいく。
    マンネリにもならず、相変わらず面白いことは間違いないけど、かと言って過去作と比べ特筆すべき点があるとも言えないなぁ

    投稿日:2021.05.15

ブクログレビュー

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  • かのん

    かのん

    【2024年68冊目】
    今作も真島誠が池袋を駆け抜ける――歩くだけで視線を奪うスカウトマン、往年のロックスターの大博打、人形に姉を殺された中国人女性、自殺を止めるため東奔西走する反自殺クラブとスパイダー。池袋ウエストゲートパークシリーズ第五弾。

    シリーズを追うごとにどんどんとキャラクターにも深みがでて、面白くて仕方がない本作。誠が向き合う事件は面白いと表現しては不謹慎なものも多いのですが、物語の構成と魅力的なキャラクターを前にすると、やっぱり「面白い」というのが最初に口をついて出てしまいます。

    五作目を読んで思ったのが、ちゃんと登場人物たちが日常を生きていることが丁寧に書かれているなということ。特に探偵業をしてもお金をもらうことはほとんどない主人公ですから、その他の部分がわからなければ、どうやって食ってんだろう?となって、途端に虚構感が強くなる。

    けれど、誠の日常として、フルーツ屋という地に足つけた商売をちゃんとしているとこがきっちり描写されているので、本当に彼が送る池袋での日常の延長線上として、そして同じ世界に住む人間として物語に入っていけているのではないかなと思います。

    きっと石田衣良さんの仕掛けてるポイントはそこだけではないんでしょうけれど。読む手を止められないシリーズです。
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    投稿日:2024.03.31

  • K.94ra@黒人格絶賛展開中

    K.94ra@黒人格絶賛展開中

    このレビューはネタバレを含みます

    このシリーズ積読5冊目。

    スカウトマンズ・ブルース
    感覚的にはドラマ版にありそうな内容の印象。
    ヤクザ絡みのトラブルシューターとしてマコトが一肌脱いで、ささっと解決してしまう感じです。

    伝説の星
    過去の栄光を糧にビッグドリームを叶え用とした結果、ヤクザに追われることになるスターを救う話。
    マコトがこの先着るスーツはこの話で仕立てられたものなんでしょうか。

    死に至る玩具
    日本の玩具を作る工場の悲劇の真相を世に知らしめるため、メーカーという大企業と相対する。
    十数年前の中国で起きてそうな労働問題を取り上げた話のようでした。
    今は東南アジアからくる技能実習生に対象が変わっているだけで、日本の企業の闇は変わっていないように感じました。

    反自殺クラブ
    自殺に家族を奪われた3人と共闘して、自殺サイトの主を引き釣りだす。
    この頃たしかに集団自殺とかが社会問題になっていたように思います。練炭とか、硫化水素とか・・・
    積読していると改めて日本の闇が様変わりしているんだなと思いました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.08.01

  • かほ

    かほ

    スカウトマンズ・ブルース
    IWGPだなあって話

    伝説の星
    いつもと形成逆転の話

    死に至る玩具
    ニッキー人形の話
    今の日本でも聞いた覚えがあるなあ

    反自殺クラブ
    うーん重い。人が死ぬ話は好きじゃな続きを読む

    投稿日:2022.12.02

  • 華麗なる義塾

    華麗なる義塾

    少しマンネリしてきたけど、マコトの魅力は健在!
    トラブルシューターとしての立ち回りは強かな反面、女には純なところも好感を持てる。
    ただ、マコトなら作中の女の子を全員落とせるのに勿体無い気もする。

    投稿日:2022.06.07

  • キじばと。。

    キじばと。。

    「スカウトマンズブルース」は、風俗店のスカウトを務めるタイチという少年と、彼にあこがれるしのぶという少女をめぐる事件をあつかっています。けっしてつまらないというわけではないのですが、いつものようにタカシとサルの協力を得ながら、ストリートで起こる事件をマコトが解決にみちびくという内容で、正直なところ既視感もおぼえはじめています。

    「死に至る玩具」は、中国の過酷な労働環境のもとで働かされ死んでしまった姉をもつ、紅小桃という中国人の女性に、マコトが協力する話。

    「反自殺クラブ」は、ネットを通じた集団自殺を止める活動をしているミズカたちの依頼を受けて、マコトが自殺サイトの管理人を追う話。著者があつかおうとしているテーマそのものは理解できるのですが、テーマの多面性を結末で明かそうとする意図が露骨で、途中のマコトたちの熱意が無駄に空まわりさせられているように感じてしまいました。
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    投稿日:2022.04.23

  • かめじゅん

    かめじゅん

    自殺とか、裏切りとか、地面師とか、普段の日常ではもうあまり目にしない光景をこの小説を読んでると想像できる。

    ストーリーは毎回似ている部分もあるけど、僕はこの石田衣良さんの言葉が好きです。比喩とか例えが用いられているのですが、そのセンスが抜群にいい。

    そして結構、いろんなことを考えさせられる小説でもある。面白くてすぐ読んでしまいました。
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    投稿日:2022.02.02

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