ギフテッドの光と影 知能が高すぎて生きづらい人たち
阿部 朋美(著者)
,伊藤 和行(著者)
/朝日新聞出版
作品情報
「同級生と話が合わない。なじめたことは一度もない。授業はクソつまらない」・・・・・・IQ130以上がひとつの基準ともされるギフテッド。強い個性ゆえに周囲になじめない現実を描く。朝日新聞の人気連載「ギフテッド 才能の光と影」を加筆。
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商品情報
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 朝日新聞出版
- 書籍発売日
- 2023.05.19
- Reader Store発売日
- 2023.05.19
- ファイルサイズ
- 6.7MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 3.9 (16件のレビュー)
-
ギフテッドという属性名称は単なるIQスコアと、それを診断した場合に生じるものなので、IQ以外の能力の状態はその優劣も多様だし、IQスコアが高いことが表面化せぬ事も多い。ギフテッドの名称を得ている、とい…う事は何かしらの原因でIQ診断を受けた人である。更に、受診の動機は「生きづらさ」である場合が多いので、ギフテッドは生きづらいというイメージが仕上がり易い。受診せず、故にギフテッド認定されず社会的成功を得ている人が多いのも事実。そう考えると35人に1から3人ギフテッドがいる、と言う本著の記載も納得できる。また、アスペやサヴァン、発達障害と混同され易い理由も分かる気がする。生きづらさ起点での診断ゆえ、だ。
そのため本書には「生きづらい」ギフテッドが数人登場し、リアルなギフテッドの生活を語るのだが、一応前述のバイアスを理解した上で読み、それなりに生きづらさへの理解が進む。厄介なのは社会通念や同調圧力、多数派の中間層と共に生きることの疲労感、退屈さだ。常識が違う。護送船団方式のような学校教育では、同じ話が繰り返されたり、分かりやすさのために寓話化された説明の論理矛盾がノイズになって耳障りだし、ほとんど話の通じない同級生がモンスターのように立ちはだかる。
ギフテッドじゃなくても、生きづらさはある。知能が高すぎる事の生きづらさや逆に知能が低い事の生きづらさは、「多数派からのズレ」である。社会はボリュームゾーン目掛けて設計される。だとすれば、多数派に属する中間層の人たちは生き易いはずではないのだろうか。しかし、今度は逆に、多数派はその集団内での序列化や奪い合いの原理で生きづらい。競争の射程から外れる事が奪い合いからの脱出方法になるが、脱出するという事は「ズレる」という事だ。
つまり、ズレても疲れ、ズレなくても疲れる。社会性生物ゆえの因果が、誰しもを疲れさす。そして、平等に万人に疲れをギフトした挙句、根拠のないギフテッドごっこに耽る。続きを読む投稿日:2024.04.14
息子が今風に言うとギフテッド(もういい大人)なので第一章はひたすら共感しながら読んだ。我が子の話かと思った。
思春期の頃は対人関係で上手くいかないことも多く、わがままに見える性格的なものかと思っていて…、親としてもしんどかった。
ここ最近「息子はギフテッドである」と確信したら(検査の数値含む)、今までの生きづらさに全て納得し、なぜそういう発想になるのか、そういう行動をとるのかが納得出来るようになり、息子に対する向き合い方がやっとわかってきた感じ(未だに親も振り回されて大変)。
でも息子は常に脳がぐるぐる働いているから日々クタクタで、相変わらず生きづらそうで大変だろうな、一生そうなのかな、自己理解を深めて上手にコントロールして生きてくれればなと、強く思う。能力が上手に社会とマッチすれば良いのだが、幸福度が非常に低くて自殺率も高いゾーンである事は間違いない。
(でも息子の周りの人は彼にそんな特性があるなんて誰も思っていないはず、ちょっと変わっているただの友達の一人。話しの理解力が飛び抜けて高いので、話しの理解展開が早くて楽だが脳内見透かされていると感じる事もある)
日本人の「出る杭は打たれる」という同調圧力の強い国民性はギフテッドにとって生きづらさを倍増させる非常に厄介な環境(現在海外在住であるが、まだそこが適正であるかは模索中)
「放っておいて欲しい」と言う第一章の大人の女性の言葉にただただ共感。
(子供はまた別であろうか、教育の難しい部分)続きを読む投稿日:2024.03.26
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