ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)
佐々涼子(著)
/集英社インターナショナル
作品情報
佐々涼子はかつて司法試験予備校で机を並べていた児玉晃一と偶然再会する。児玉は弁護士として難民問題のエキスパートとなっていた。彼の案内で茨城県牛久の入国管理センターを訪れ、そこに長期収容されている外国人たちと面会した筆者は、その窮状にショックを受ける。イラン、アフガニスタン、カシミール・・・・・・。内戦で命からがら日本に避難してきた「難民」たちを本国に強制送還しようとする入管。帰還すれば死刑になる状況でも意に介すことはない。さらに日本で家族をもっていようが容赦なく親と子を引き離す非道な仕打ち。長期収容で身体を壊し、命さえ落とす収容者がいながら、一向に改善されない日本入管の待遇に対して、国連も国際法違反と指摘する。四半世紀にわたり、難民の受け入れ、入管の改善のために闘い続ける児玉の奮闘の日々を、日本語学校教師として在留外国人と関わってきた自身の体験と、現在入管に収監されている在留外国人の取材とともに綴る。
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商品情報
- 著者
- 佐々涼子
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社インターナショナル
- 書籍発売日
- 2022.11.25
- Reader Store発売日
- 2023.01.26
- ファイルサイズ
- 0.8MB
- ページ数
- 272ページ
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この作品のレビュー
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【まとめ】
1 難民に人権のない国
日本の難民認定率は極めて低い。2022年、日本で難民と認められたのはわずか74人。難民認定率は0.7パーセントだ。
日本で難民として認められない人たちはどこへ行くの…だろう。日本には、非正規滞在者を収容する出入国在留管理庁の施設、通称「入管」がある。ビザがもらえない場合、その人たちはしばしばそこに囚われるのだ。
その後、ビザを与えられないまま入管から出されることを「仮放免」というが、たとえ仮放免で出てきたとしても、自由の身とはとても言えない。なにしろ働くことが許されず、社会保障もない。誰かの支援に頼らざるを得ず、本当に困った時も行政に手を貸してもらうこともできない。これでどうやって生きていけというのだろう。特に彼らが必要としているのは住居だ。たとえ友人や支援者の下に住まわせてもらうとしても、いつまでも置いてもらうのは難しいだろう。
2 入管の実態
バブル当時、日本では建設現場などに人が足りず、いくらでも仕事があった。観光ビザで入国してそのままオーバーステイとなっても黙認されていた。非正規滞在の外国人は、事実上日本の労働力の供給源だったのだ。
1993年の法務省の調査で約29万9000人、実数では30万人超のオーバーステイ労働者がいたと思われる。
しかし、この蜜月関係はバブルが弾けて終わりを迎える。警察の取り締まりが厳しくなり、不法滞在者として入管に入れられるケースが多くなっていった。
90年代半ば、入管では劣悪な環境の下、日常的に暴行が行われており、電話を取り次ぐにも「胸を揉ませろ」と迫るなど、職員による強制わいせつや強姦までが報告されていた。
入管の施設には、難民として庇護を求めてきた人でも、非正規滞在者の子どもでも、どんな人でも、ビザを持っていなければ収容される可能性がある。それを「全件収容主義」という。入管は司法手続きなしで非正規滞在者を自由に捕らえることができ、無制限に収容できる。
被収容者への医療についてはその体制の劣悪さが指摘されている。容態が悪くなった被収容者は監視カメラ付きの部屋に入れられて動静監視され、医師に見せるか否かの判断は職員に任される。入管では医療は治すことではなく、「収容と送還に耐えうるだけの健康を維持すること」が目的とされている。
しかし、道で倒れているなら誰かが救護してくれる可能性があるが、隔絶された場所で医師も呼ばずに見殺しにするとしたら、重大な刑法犯罪ではないだろうか。
「早く国へ帰れ」という意見もある。しかし実際には退去強制令書を受けた9割以上の人は送還に応じているのだ。被収容者の多くは、理由があって国に帰れず、過酷な長期収容に耐えている。帰れない理由は様々だ。国に帰れば迫害の恐れがあったり、日本に家族がいたり、人生の長い時間を日本で生活していて国籍国にはもう生活基盤がない人もいる。あるいは、非正規滞在者の子どもで帰るべき国を持たなかったり、日本で生まれて国籍国すらなく、事実上の無国籍状態の者もいる。帰れと言われても無理ではないか。そんな人をまるで罪人のように閉じ込めておくのだろうか。
驚くのは、本来なら庇護されるべき難民でさえ入管に収容されているという事実だ。入管が難民と認めていないのだからあの人たちは難民ではない、と言う人たちに対して、児玉はこんな喩えで彼らの立場を説明する。
「痛風の人は医師に診察される前から痛風なんですよ」
つまり、医師に診断を受けて初めて病気になるのではなく、国が認めようが認めまいが、難民は難民なのだ。
以前は、仮放免によって収容を解かれることも多かった。しかし2018年2月に入管は「仮放免の厳格化」の方針を決定、DV加害者や社会規範を守れずトラブルが見込まれる者など「社会生活適応困難者」も仮放免しないとしている。
また、2021年2月19日、政府は「出入国管理及び難民認定法改正案(入管法改正案)」を閣議決定し、国会に提出した。この法案では、3回以上難民申請した者は申請中であろうと国に送り返すことができ、さらに送還忌避について刑法上の罪を作り、退去強制命令に背くと刑事罰に処すことができるとした。
本案は一度見送られたが、その後修正を重ねつつ2024年6月に施行され、難民認定の申請が3回目以降の場合、「相当な理由」を示さなければ本国への強制送還が可能となった。
入管問題調査会を立ち上げた高橋徹は言う。
「(2000年代に入り)すごく良くなった時代があったんです。入管職員による強制わいせつの話も聞かなくなった。入管問題に携わる弁護士が入管に調査に入るようになった」
また、支援者たちの地道な面会によって入管の中の様子が、外部に知られるようになった。それも功を奏したのだろうと言う。
「手続きも変わりました。難民の仮滞在が認められるようになった。働きながら難民認定を待つことができるようになったんです。形式上はまだ生きているんじゃないでしょうか。制度が設けられて難民認定の手続きが丁寧になり、弁護士のチームもできたので、入管の中が落ち着いてきました」
ところが、これによって仮滞在申請の濫用が相次いだ。
「平和な時期は終わって、再び荒れ果ててしまいました。とにかく難民申請。働きたい人は難民申請という時期がありました。だからオーバーステイで働いて、捕まって収容されると、とにかく難民申請する。そうすると私たちとしても支援しにくいんですよ。嘘の物語を作っちゃう。同じ証拠書類をコピペしてたくさんの人が偽装して申請する。入管だって『またか』となる」
「難民の手続きと、移民の手続き。両方に手を入れて健全化しないと制度は崩壊するんですよ。もともと単純労働で働くには技能実習制度しかない。入り口が厳しいんです。ふらっと働きに来るような人は、とりあえず難民申請して、その手続きの間、働こうって人もいるじゃないですか」
「移民制度が健全であることと、難民制度が健全であること。その2つが揃ってそれぞれの制度が生きる。どちらかの蛇口が閉まれば、もう片方に流れるに決まっている。制度の青写真がまずい。移民制度と難民制度それぞれをまっとうに位置づけられるシステムにしないとダメということです」
3 日本の労働を支える技能実習生
難民に関して、その認定率の低さで悪名高き日本だが、移民についても、安倍晋三元首相は2018年の国会答弁で、「いわゆる移民政策を採用する意図はない」と発言している。日本政府は、移民を「入国のときにすでに永住が決まっている人」と解釈し、建前として日本に移民はいないことにしている。
現実はまったく違う。実際は、特別永住者を除く在留外国人の3割にあたる80万人が永住資格を持っている。事実上、日本は移民を受け入れているのだ。
現在、日本の労働力の主流となっているのが技能実習生だ。技能実習生は家族帯同を許されず、決まった年数で帰らなければならない。移住連の鳥井一平は数年ごとに帰ってもらう彼らを「ローテーション労働力」と名づけている。日本はこうやって、ずっと外国人労働者を使い捨てながら経済を回してきた。
技能実習生制度は、最初は研修制度とそれに続く技能実習制度の二本立てだった。しかし研修制度の名の下に、雇用契約も結ばず安い賃金で長時間働かせる事例が相次いだことから問題となった。そこで法改正をして2009年、技能実習制度に一本化され、最長3年間、企業と雇用契約を結んで働かせることができるようになった。取材当時は、3年間での帰国が必須、延長は認められなかった。
家族同伴が認められていない労働者が3年以上家族と別居ともなれば、人道上の問題として国際問題に発展する。だが移民は入れたくない。日本で子どもを産んで増えられても困る。だから当時は3年での帰国が条件となっていたのである。
外国人技能実習生を指導する日本語学校校長の竹内靖はこう言う。
「東京入管の方にこう言われたことがあります。『日本は純血主義を貫いているんだね。日本に住んでもらっていいのはハイレベルの人たちで、日本の国益にかなう人、つまり西洋人。アジア人は第三国だから帰っていただく』
外国人技能実習制度は企業にとっての麻薬だ。最初は躊躇していた経営者も、一度その味を知ると、あと1本、あと1本と打つのをやめられなくなる。日本人とは比べものにならないほどよく働き、金を稼ぐことにギラギラしている。今や外国人労働者なくして地域経済は回っていかない。
何としても安くて優秀な労働力の欲しい中小企業と、どれだけ働いてもいいから金を稼ぎたいという外国人のニーズがぴたりと合ってしまった。それが外国人技能実習制度の始まりだ。
もしかすると日本人は、この国に来たいと思っている人が無尽蔵にいると勘違いしていたのではないか。定住は認められない、家族も帯同できない、使い捨ての外国人として扱われることがわかっていたら、日本でしか通用しない言語をわざわざ一から学んで日本に来るだろうか。しかもようやく日本語を覚えた人を、たった3年で帰していたのだ。
それでも日本に来れば金持ちになれるうちはやってくる外国人もいるだろう。しかし日本だけがアジアで経済大国だった時代は終わることも、他国との間で働き手の争奪戦になることも、日本語教育の現場では早くから予測していた。
4 日本を目指した人々
フィリピンには技能実習生を送り出す教育施設がある。熱帯の森の中に作られている教育施設は、日本の建設現場での重労働に耐えられるよう、軍隊のような訓練所となっている。
訓練生の実家がある集落には、水道も電気もない。雨が降ればぬかるむような場所だ。そこにあるのは絶対的な貧困だ。たとえ技能実習がどれだけ大変であっても、たった3年我慢しさえすれば、この生活から抜け出せるなら、喜んで軍隊式訓練にも耐えるだろう。実習生になれば、人生ゲームで一発逆転、ステージが上がる。自分が選んだわけでもなく、たまたま偶然生まれてきたにすぎない境遇を、たった3年の我慢で変えることができるのだ。
ベトナムでは送り出し機関のことを「センター」と呼ぶ。技能実習から帰った人たちで、日系企業などに就職できない者は、とりあえずセンターで日本語教師になったり、事務や営業の仕事をしたりする。そして3年ほどそこで仕事を覚え、コネクションを作ると、今度は自分でセンターを興し、同胞を日本へ送り出すのだ。そうやって市内には、大小たくさんのセンターが雨後の筍のようにあちこちに生まれている。
送り出し機関の日本語教育部門で働く佐々木は技能実習制度についてこう語る。
「確かにひどい労働条件で働かせる会社は今でもあるかもしれません。でも、今はきちんとした会社が増えてきています。ベトナムから実習生を見ていると、ちょっと違うものが見えてくるんですよ」
最近は、労働者をつなぎとめておくために、福利厚生がきちんとしているところが増えている。空調設備の整った工場で、労働基準法で定められた時間を過ごす。工場のラインをベトナム人だけで動かしているところもある。日本語はいらない。代々ベトナム人がリーダーとなり、そこに来る実習生に仕事を教える。彼らが来なくなったら、工場は即ストップしてしまう。技能実習生が逃げ出してしまうのは、残業代が少ないからだという。死にものぐるいで稼ぎに来ている彼らは、いくらでも残業がしたいのだ。
「勘違いしてるんですよ。『経済大国の日本に働きに来られて嬉しいだろう?』『どんな仕事でも来たいだろう?』という態度の人がまだまだいる。賃金が安くて、重労働で、日本人が辞めていく仕事に、なぜ外国人だったら喜んで就くと思っているんでしょうね」
働きたいのに働けない難民がいるのに、働いてほしいのに日本から逃げていく外国人労働者がいる。どこまで探っても日本の政策は、人に対する敬意がなく、ただちぐはぐなだけだった。
貧しい人が何もせず手をこまねいて生きていたら、その生活からは絶対に抜け出せない。貧しさから這い上がるためには何かしらの元手が必要なのだ。もっとも技能実習に一攫千金の夢を抱くことができるのも、日本とベトナムに天と地ほどの格差があるからこそだ。
だが現実はどうだろう。ベトナムは私が想像したよりずっと発展していた。ここ数年の急激な変化だ。周りを見渡してみれば、みなスマホを持ち、小綺麗な格好をして街を歩いている。ベトナムが実習生の供給源となるのは、見たところせいぜいあと4、5年だろう。10年後にベトナム人実習生は来ないという意見で、おおかたの日本語教師の見解は一致している。
10年前は、実習生として地方の中国人や韓国人が来ていたが、今はほとんど来なくなった。
ホーチミンやハノイなど都会に住むベトナム人も日本には来ない。ネパールの都市部も同様だ。これからはカンボジアだと言っている。
カンボジアにも見限られたら次はアフリカだろうか?
日本語教師の知り合いたちは、「その頃にはきっと日本人の若者が出稼ぎに行くようになるんじゃない?」とまじめな顔をして言っていた。日本語教師の予測はいつも経済学者より先を行く。続きを読む投稿日:2024.06.12
ノンフィクションとは不都合な真実を暴く
告発書です。
2021年3月に発生した名古屋出入国在留管
理局に収容中のウィシュマさんが死亡した
事件を覚えていますでしょうか。
これによりやっと出入国在留…管理局の施設
通称「入管」の実態が世に知られるように
なりました。
日本は難民条約に加入して40年経ちます。
しかしその間に難民として認められたのは
わずか900人弱です。
国連から人権条約違反、国連憲章違反との
批判に耳を貸さず、今も難民を長期収容し、
強制送還し続けているニッポン。
その真実に迫るのが本書です。
しかし「技能実習生として多くの外国人を
受け入れているではないか」という意見も
あると思います。
日本は都合の悪い難民を排除している一方
で、都合の良い難民は受け入れています。
これが「技能実習生」です。
「技能実習生」の実態は安い労働力であり、
もはや「技能実習生」の存在なくしては日
本の製造業は成り立たないとまで言われて
います。
母国より賃金の良い国で働けば豊かになり
ます。
そんな動機から日本へと来ますが、期間は
3年間だけです。それでも3年間で十分な
お金を稼げるのであればまだいいです。
いずれ母国も豊かになり、日本へ行く必要
がなくなったり、別のアジアの国の方が賃
金が良いとわかると日本は選ばれなくなり
ます。
そんなもう一つの不都合な真実にも焦点を
当てます。
今、全ての日本人が「自分ごと」として知
っておくべき真実が満載の一冊です。続きを読む投稿日:2024.06.09
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