しろがねの葉

• 

  レビューネーム未設定

  戦国時代、良くも悪くも性別で全てが差別される環境でたくましく生きる女性、ウメの生涯が描かれています。
  自分のやりたいこと、やりたくないことを意思表示することは大事だが、どうやっても大勢に抗えないことも…ある。
  葛藤に折り合いをつけながら生きてきた現在が手放し難い大切なものになっているウメの姿がリアリティがあり、現代に通ずる部分を感じました。
  終わりよければ全てよし、なんて言葉もありますが、人生において全ての選択を思い通りにできることなんてないと思います。
  最後に笑えるように、今を頑張ろうと思える小説でした。続きを読む

  投稿日：2023.02.07

• 

  jkrabi

  久しぶりに出会えた、文章を読んでいて楽しい本。文に添える描写で風景が頭の中に入ってくる。山の草木、闇さ、音が頭の中に浮かんできて読んでいて楽しい。
  石見銀山の山師と女の子の話。
  話の内容は中々暗く、さ…てどうなることだろうと話を読み進める。
  不快ではないが、まこの本を読むのには経験が足りなかったかな感、女性の心を細かく描写モノなので、ずっとわからないままかもしれないが。。
  昔の人々の生きることの大変さ、意識の違いについて感じさせてくれる一冊。
  
  私はこの本に出会えて良かったと思うし、この著者の別の本も読んでみたいと思うが、万人受けするモノでも無いよなぁと思う。直木賞受賞作品。続きを読む

  投稿日：2023.03.14

すべてのレビューを見る