陰謀論とニセ科学 - あなたもだまされている -
左巻健男(著)
/ワニブックスPLUS新書
作品情報
えっ! まだ信じてるの!?本当っぽいウソ・怪しげな情報を“科学的に”一刀両断!政治の有名陰謀論からニセ健康情報、都市伝説、オカルトまで――ニセモノを見抜くセンスが面白いほど身につく。アポロ月面着陸はなかった・地震兵器・気象兵器・人工地震・UFO・911テロ事件自作自演・フォックス姉妹・こっくりさん・前世の記憶・幽霊・超能力・手かざし治療・念力・ノストラダムス・スプーン曲げ・Qアノン・反ワクチン・水素水・牛乳有害論・NMRパイプテクター・インチキがん治療・あやしい代替医療・ゲーム脳・発達障害は食が根本原因説・ニセ健康食品・影の世界支配機関――など。「くわしくはわからないけれど、科学は大切だよね」。そう思っている方が日本人には多い。なので、一見すると“科学っぽいモノ”に惹かれやすい傾向があります。言い方を変えれば、科学とはまったく無関係であったり、論理が無茶苦茶だったとしても、“科学っぽい雰囲気”にはコロッと騙されやすくもあるのです。本書は、いわゆる「普通の人」が、ニセモノの科学や陰謀論のわるい影響を受けにくくなる“予防接種的役割”を果たすことを願って書きました。「世の中にはどんな陰謀論やニセ科学があって、どこに問題があるのか――」。いくつかの事例を知ることで、「ニセモノを見抜くセンス」を高めることができるはずです。――「本文」より【著者プロフィール】左巻健男(さまき・たけお)東京大学非常勤講師。 元法政大学生命科学部環境応用化学科教授。 『理科の探検(RikaTan)』編集長。 専門は理科教育、科学コミュニケーション。 1949年生まれ。千葉大学教育学部理科専攻(物理化学研究室)を卒業後、 東京学芸大学大学院教育学研究科理科教育専攻を修了。中学校理科教科書(新しい科学)編集委員・執筆者。メディア出演をはじめ、理科教室や講演会の講師も精力的に務める。おもな著書に、『面白くて眠れなくなる理科』(PHP研究所)、『世界史は化学でできている』(ダイヤモンド社)など。
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商品情報
- 著者
- 左巻健男
- ジャンル
- サイエンス・テクノロジー - 数学・物理学・化学
- 出版社
- ワニブックス
- 掲載誌・レーベル
- ワニブックスPLUS新書
- 書籍発売日
- 2022.04.08
- Reader Store発売日
- 2022.04.08
- ファイルサイズ
- 4.3MB
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この作品のレビュー
平均 3.9 (12件のレビュー)
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同じ著者の同じような本をすでに読んだのに、また買ってしまった。
ニセ科学については、以前読んだ本とだいたい同じ内容。本書ではとくにEMについての批判が多かった。巷に溢れるニセ科学の中でも、わりかし信じ…ている人が多く、なんと公立学校でも取り扱われる例もあり、著者が危機感を感じているからだろうか?著者が講演会か何かでEMはニセ科学だと批判し、それが新聞で報じられた後、裁判にもなったらしい。裁判のことは以前読んだ本には書かれてなかった気がする。ともかく裁判ではちゃんと決着がつき、裁判所もEMには科学的根拠がないとはっきり言っている。
最初に、どんな人が騙されやすいか、という記述があって、騙されにくいグループは人口の10%の「抵抗者」とあり、私はニセ科学には絶対騙されない!
この10%の層だ!と思ったのだけど(笑)、内容豊富な本書の中で私が信じていて著者が疑問を呈している項目があり、マジで!?と思った。それは、無農薬野菜や有機農法の野菜が本当に体に良いのか、ということ。
私は日頃、出来るだけ無農薬の米や野菜を買うようにしている。著者によると、農薬を使わなければ害虫などが発生するわけで、野菜によってはその害虫を駆除するために天然農薬を作り出し、それが化学合成物質よりよほど体に悪く、発癌性も高い場合があるとか。まぁ、それは極端だとしても、現状、無農薬農法や有機農法では慣行農法の6割ほどしか収穫できず、効率的に世界の人々の食糧を賄おうとすれば農薬は必要であり、農薬を使ったからといって実際に口にする野菜に農薬が残留しているわけでわけではない。また、有機農法で栽培された野菜が栄養面で優れているという科学的データはない、と。
我が家では無農薬や遺伝子組み換えでない食品、できるだけ国産のもの、という食生活を意識するためにけっこう食費が高めなんだけど、もう少し勉強しなきゃいけないなと思いました!続きを読む投稿日:2022.05.04
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左巻健男(さまき たけお)
東京大学非常勤講師。元法政大学生命科学部環境応用化学科教授。『理科の探検(RikaTan)』編集長。専門は理科教育、科学コミュニケーション。1949年生まれ。千葉…大学教育学部理科専攻(物理化学研究室)を卒業後、 東京学芸大学大学院教育学研究科理科教育専攻を修了。 中学校理科教科書(新しい科学)編集委員・執筆者。メディア出演をはじめ、理科教室や講演会の講師も精力的に務める。おもな著書に、『面白くて眠れなくなる理科』(PHP)、『世界史は化学でできている』(ダイヤモンド社)など。
このような特徴をもったものにハマった陰謀論者は、「私は特別な能力をもっていて、巨大陰謀を見破り〝真実〟を知っているのだ」という自己肯定感をもつことができます。
「陰謀論者の態度には不可解な点が多い。たとえば彼らは、『大量の爆薬をどうやって誰にも気づかれずにビル全体に仕掛けることができたのか』という質問に決して答えない。(中略)自分には理解できないが、何トンもの爆薬をこっそり仕掛けられる魔法のような手段がきっとあるのだろう……と信じているのだ」 「彼らと何度も議論した経験から言わせてもらうなら、彼らの共通点は想像力の不足である。とりわけ『他人の立場になって考えてみる』という能力が決定的に欠けている」 「彼らを論理で説得するのはまず不可能である。なぜなら彼らは、正しい論理を理解できないだけでなく、自分が論理を理解できないこと自体が理解できていないのだ。だから、『それは論理的にありえないでしょう?』といくら力説しても、馬耳東風なのである」
著者の川口さんによると、国内メーカーからミミズを購入すると一キログラムで七〇〇〇円から八〇〇〇円、数量でだいたい二五〇〇匹だったそうです。牛肉なら安価なもので一キログラムが数千円の単位とのことです。 私は、母にミミズを食べさせられたことがあります。風邪をひいて寝込んでいるとき、鍋で多量のミミズを煮て煎じたものを、「解熱剤」として飲まされたのです。このことを思い出すとき、ふたを開けた際に見た多量の伸びきったミミズの姿が今でも脳裏に浮かびます。
近代スピリチュアリズムは、一八四八年にアメリカ合衆国ニューヨーク州の寒村ハイズビルのフォックス家で起こったとされるポルターガイスト(騒霊現象)事件から始まりました。フォックス家で次女のマーガレットと三女のケイトという幼い姉妹がベッドに入ると、物を叩くような不気味なラップ音が鳴り響いたのです。
さらにメールには資金集めに関連して、ワシントンの「コメット・ピンポン」のオーナーであるジェイムズ・アレファンティスの名があがっていました。アレファンティスは民主党の支持者として目立つ存在でした。 その「コメット・ピンポン」で二〇〇八年に「身近な人を集めてオバマ大統領の資金パーティーを開く」というメールが見つかりました。このレストランが「ピザ」店であることから、「コメット・ピンポン」は民主党の有力政治家や献金者が出入りする小児性愛者グループの一大拠点だと思い込んだ人たちが出ました。グループの中心はヒラリー・クリントンで、店の地下室に子どもたちを 匿っているという話を信じるようになりました。 この疑惑はトランプ支持者を中心に、アメリカの大手掲示板やSNS上などに拡散されました。 「コメット・ピンポン」オーナーや従業員などは、嫌がらせや脅迫を受けました。そして一二月四日、疑惑を信じた二八歳の男が「コメット・ピンポン」にライフル銃を持って押し入り、店内の壁や机、ドアの三カ所に発砲しました。幸い、けが人は出ていません。なお、店に地下室はありませんでした。 ピザゲートの内容はいろいろと検証されてでっち上げの虚構である、つまり陰謀論とされていますが、アメリカではSNSなどで拡散され続けています。このピザゲートはQアノンにつながって、さらに大きな陰謀論となっているのです。
【Q】によるこうした一連の投稿に影響された人たちは、陰謀論を唱えるリーダーを信奉してそれに従うのではなく、自分たちで謎を解明して紡いだという物語をつくりだすことができたので、何よりも納得できて信じられるということになっているのでしょう。 アメリカでは小児性愛者など子どもを傷つけた人々への反発は日本の比ではありません。Qアノンは、「子どもを救え」というキャッチフレーズで仲間を増やしました。 また、アメリカは日常生活を支える社会規範や道徳にキリスト教が強く影響しています。聖書の考えがすべてというキリスト教保守派にとっては、近年、無神論者が増え、宗教の世俗化が進んでいる状況は憂うべき事態です。 正直者が損をし、犯罪が増えているのは信仰を忘れたからだとするキリスト教保守派と、悪魔崇拝主義者を攻撃するQアノンとの結びつきは強くなっていきました。 Qアノンは「〝今〟が大切だ。〝今〟を逃すと手遅れになる」という思いでいっぱいです。Qアノンはアメリカ各地でのトランプ支援集会に、QアノンのTシャツやステッカーを身につけ、大挙して参加するようになりました。こうして政治運動化していったのです。
アメリカでは小児性愛者など子どもを傷つけた人々への反発は日本の比ではありません。Qアノンは、「子どもを救え」というキャッチフレーズで仲間を増やしました。 また、アメリカは日常生活を支える社会規範や道徳にキリスト教が強く影響しています。聖書の考えがすべてというキリスト教保守派にとっては、近年、無神論者が増え、宗教の世俗化が進んでいる状況は憂うべき事態です。 正直者が損をし、犯罪が増えているのは信仰を忘れたからだとするキリスト教保守派と、悪魔崇拝主義者を攻撃するQアノンとの結びつきは強くなっていきました。 Qアノンは「〝今〟が大切だ。〝今〟を逃すと手遅れになる」という思いでいっぱいです。Qアノンはアメリカ各地でのトランプ支援集会に、QアノンのTシャツやステッカーを身につけ、大挙して参加するようになりました。こうして政治運動化していったのです。
また陰謀論は、社会が混乱し不安感が高まるときに強まります。 たとえば、まだ建国して間もないアメリカ合衆国で国のあり方として連邦主義と反連邦主義とが激しく争われていました。
当時、モールス信号など電信の発明で知られる画家のサミュエル・モールスの父で、連邦主義派のジェディディア・モールスという地理学者兼牧師がイルミナティ陰謀論を言い出しました。「イルミナティはフランス革命の黒幕である」として、反連邦主義者がフランス革命の過激さを繰り返すのではないかとの恐れを強く述べたのです。 それは、「自分たちは強大な組織に狙われているのだ」という説明です。モールスは証拠を求められると「これらのすべての証拠を求めるのですか? それはあまりに多く、あまりにむごいので、どれを選べばいいかわかりません。これは誰もが知ってることです」と回答したのです。
フランス革命では、革命で没落した貴族や聖職者といった旧勢力派側も、約束された自由の天地が始まるはずと思っていました。それなのに恐怖政治の時代へ逆戻りしてしまったことに憤慨する革命派側も、その理由を探す必要が迫られていました。そこにイルミナティ陰謀論が登場したのです。
映画監督の増山麗奈氏は、一時的にせよQアノンに感化されたことを反省しています。
「よく考えれば『トランプは唯一無二の救世主』という主張は何の根拠もないことがわかるのだが、インターネットの動画を深夜1人で見ていて、周りのSNSに賛同者しかいなくなると、人は冷静さを失う」
「最初にショックを与えて外部と遮断させ、その恐怖から逃れたいという状況につけ込んで説得するというのは、カルト宗教組織やテロ組織でも用いられる洗脳の常套手段だ。実は、深夜1人でネットサーフィンをしていた私は、こうした洗脳を受けているのと同じ状態になっていたのだと思う」
バイデンとトランプの戦いになった米国大統領選挙と併せて「陰謀論」の背景を語ります。 ・二〇二〇年一二月八日、光(トランプ陣営)と闇(バイデン陣営)の地球規模の最後の聖戦。光の勢力が闇の支配者(ディープ・ステート)に勝利したが、主要メディアは「大統領はバイデンに決定」としか報道せず、人々を洗脳し闇の支配は続いている ・コロナ禍は、闇の支配者によって、人口削減と人の支配のために意図的につくられた「偽装パンデミック」がその実態である まさに「Qアノン」の主張と同様です。
一方、陰謀論は、人によっては「癒やし」になっているようです。不安が強まる社会の中で、「闇の支配者が進めている世界人口の削減、最後の世界聖戦などの秘密を自分だけが知っている」という感覚は、プライドを高め、自己高揚感をもたらすのでしょう。
一方、陰謀論は、人によっては「癒やし」になっているようです。不安が強まる社会の中で、「闇の支配者が進めている世界人口の削減、最後の世界聖戦などの秘密を自分だけが知っている」という感覚は、プライドを高め、自己高揚感をもたらすのでしょう。
科学的な根拠はありませんが、代替治療のなかで欧米で人気を博していて、わが国でも助産院などで使われて問題になったものが「ホメオパシー」です。 ホメオパシーは一八世紀から一九世紀にドイツの医師ハーネマンが始めたものです。ある症状によく似た症状を引き起こす物質を、その物質が含まれないくらいに水で薄めて砂糖玉にしみ込ませた「レメディ」を薬として使います。
このがんは、手術で除去するしか医学的に認められた対策がないというのに、ジョブズは手術を拒否してしまったのです。そこには若い頃からの東洋思想などの影響で、体を切り刻まれたくないという気持ちと、西洋医学への拒否感があったのかもしれません。「権威を信じない」「自分一人を信じる」という彼の信念がそうさせたのでしょう。 ジョブズは、新鮮なニンジンと果物のジュースを大量にとる絶対菜食主義を貫きました。それに 鍼 やハーブ薬なども併用して実践し、ほかにもインターネットで見つけた療法や心霊治療の専門家など他人からすすめられた療法も試しました。これらの療法の実践は、すい臓がんと診断されてから九カ月間続きました。
ジョブズは取材したアイザックソンにこう告げました。 「体を開けていじられるのが嫌で、ほかに方法がないかやってみたんだ」 そのように当時を回想するジョブズの声には悔やむような響きが感じられたと、アイザックソンは述べています。 二〇〇八年になるころ、がんが広がりつつあることが明らかになりました。それが一般にも知れわたるようになり、その懸念からアップルの株価が下がりはじめました。 肝臓移植手術もしましたが、内臓を囲んでいる腹膜に斑点が認められました。がんの進行は思ったよりも速かったのです。 二〇一〇年一一月に体調が下り坂となり、痛みがひどくて食事ができなくなりました。翌年一月には三度目の病気療養休暇をとることになり、七月には骨など体のアチコチにがんが転移し、もはや分子標的治療でも適切な薬を見つけられなくなったのです。
ゲーム脳理論が正しいかどうかを明らかにするには、プラセボ効果を消すために、ゲームを長時間やっているかどうかという点以外には違いがない二つのグループについて、学業成績や問題行動などを比較しなければなりません。 ところが、そのような調査・研究はこれまで例がありません。したがって森氏の「ゲーム脳」の考えには調査・研究にもとづく根拠がないのです。
発達障害は生まれつき脳の機能の一部に障害があることが原因と考えられますが、その原因はほとんどが不明です。たとえば、自閉症の発症に結びつくようなミネラルを含む原因物質は見いだされていません。 つまり、生まれてからのミネラル摂取不足や食材の残留農薬、食品添加物などの摂取が原因で発達障害が起きたわけではありません。
そしてまた無農薬栽培といえば青森県のリンゴ農家である木村秋則氏が絶対不可能といわれていた完全無農薬リンゴ栽培に成功したという「奇跡のリンゴ」の話を思い出します。 その木村氏は二〇一五年末ごろから体調が悪化し、二〇一六年一〇月に胃がんと診断され、胃を切除する手術と化学療法を受けています。この胃がん手術後の木村氏は体重がなんと二九キログラムだったとのことでした。とはいえ標準治療が功を奏したのか、現在は講演活動もしているようです。 彼は、「無農薬にこだわり自然米だけを三〇年以上食べてきたので、がんがこの程度で済んだ」と述べています。
わが国は世界でも有数の長寿国になって、健康への異常ともいえる執着があるのではないでしょうか。そしてまた、お金を持っている人もけっこういます。 そういう人たちをだますには、人々が信頼感を抱いている「重要な人類の文化のひとつであり、もっとも論理性や実証性を有している科学」で裏打ちされているとアピールできるのがいいでしょう。科学知識や科学センスに弱くても、科学っぽい雰囲気にはだまされやすいもの。「宇宙エネルギー」や「ピラミッドパワー」でさえも、科学的な雰囲気を感じてしまう人がいるのです。
だから頭が良い人も陰謀論やニセ科学にだまされるのはよくあることです。 私は、人間には、何事も信じることから始める人、何事も疑う人、慎重に考える人まで、いろいろ存在すると考えます。そのなかで私は「何事も疑う=考える人」をめざしています。すると「自分だけは〝真実〟を知っている」という高慢な態度はとれません。
ガイ・P・ハリソンは、良き懐疑論者になることを勧める著書でどのように述べているか、以下に要約しておきましょう。 学べば学ぶほど、自分がいかに無知であったかがわかる。自分がこれから学び、経験できる物事が尽きることがないと考えると、うれしくてたまらない。だから、まともな証拠もない事件や能力、怪物をめぐる主張に興奮しろと言われても無理。実際に存在している驚異がいくらでも目の前に溢れているので、ありもしない出来事に関わっている暇などない(ガイ・P・ハリソン著 松本剛史訳『Think 疑え!』〔集英社インターナショナル 二〇一四〕)。
オカルトおよびニセ科学は、人にとっては癒やしになることもあるでしょう。とはいえ自分の人生を他者や何者かに依存し、無駄なお金や時間を消費したり、カルト教団などへ傾斜したり、治る病気が悪化するなどというマイナス面もあります。
次にとくに健康系ニセ科学にだまされないために心がけておきたいことを、三点あげておきましょう。 ・たったひとつのもので、あらゆる病気が治ったり、健康になったりする万能なものはない ・お金がかかり過ぎるのはおかしい ・ネットや本などでまともな情報を調べてみると意外に有益なものがある
だまされないための基本は「知は力」ということです。これはニセ科学に引っかからないためのセンスと知力であり、科学リテラシー(常識)が求められます。
ニセ科学あるいはニセ医学でだまそうとする商品には、その説明にいくつかのキーワードが見られます。「波動」、「共鳴」、「抗酸化作用」、「クラスター」、「エネルギー」、「活性」や「活性化」、「免疫力」、「即効性」、「万能」、「天然」などです。続きを読む投稿日:2023.12.16
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