良いデジタル化 悪いデジタル化 生産性を上げ、プライバシーを守る改革を
野口悠紀雄(著)
/日本経済新聞出版
作品情報
■コロナ禍におけるさまざまな出来事を通じて、日本におけるデジタル化の遅れが白日のもとに晒し出された。かつて銀行オンラインシステムで世界の最先端を走っていた日本で、なぜ、こうした事態になってしまったのか? ■なぜ、日本政府はテレビ会議も満足にできないのか? なぜ、いつまでも印鑑やFAXが使われるのか? マイナンバーカードが国民管理の道具に使われることはないか? クッキーをめぐるグーグルの方針転換は、なぜ重要なのか? そして、クラウドやブロックチェーンの導入、世界に開かれた仕組み、政府への国民の信頼が、なぜ不可欠なのか?■日本の労働生産性の低迷、「テレワーク」「オンライン教育」「オンライン診療」も進まない官民双方の著しいデジタル化の遅れの根本要因を明らかにし、個人の自由とプライバシーを守れるデジタル化への道を指し示す。
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商品情報
- 著者
- 野口悠紀雄
- ジャンル
- コンピュータ・情報 - IT・Eビジネス・資格・読み物
- 出版社
- 日経BP
- 掲載誌・レーベル
- 日本経済新聞出版
- 書籍発売日
- 2021.06.22
- Reader Store発売日
- 2021.06.22
- ファイルサイズ
- 1.7MB
- ページ数
- 288ページ
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この作品のレビュー
平均 2.8 (10件のレビュー)
-
大金をかけて、全く利用されないWebサービスやアプリが生み出されていく様は、質の悪い喜劇としか思えない。
本当に笑えない状況だと思うのだ。
この状態で日本は今後どうなっていくのだろうか。
私もすでに5…0代となり、会社の中でも物事を決めて推進していく立場にあると言える。
(年齢的にも役割的にもそうだというだけで、役職が高い訳では決してない)
しかしながら、未だに社内のデジタル化は一向に進まない。
その一端を担ってしまっていると思うと、本当に情けなく思ってしまう。
正直、国家も会社も、何をどうしてよいか迷走しているようにしか思えない。
これは私自身も一緒で、一体何からどうやって手をつけたらよいのやらと愕然としてしまう。
それだけやらなければならないことが、てんこ盛りの状態なのだ。
会社のメンバーは一人ひとり優秀なはずなのに(私は違うが)、集団になると間違った判断をしてしまう。
なぜか建設的な議論にならず、空中戦のまま結論がどうなったか分からずに会話は終了してしまう。
その時は良かれと思って話が進み出しても、なぜか間違った方向に進んでしまう。
更にその事に気がついても、一度動き出したものは方向転換が叶わずに、明らかに間違った結論に向かってまっしぐらに猛進していく。
思い返せば子供の頃から「議論して最適な結論を出す」という訓練を全く受けてこなかった。
これは日本の教育の問題もあると思うし、家庭環境の問題もあるだろう。
それぞれの家庭にもよると思うが、きちんと家族会議を開き、各々の主張を尊重して、そのメンバーの中で最適な結論を導き出す。
単純なことかもしれないが、私の子供の頃は自分の家庭内でこれらのような思い出が一切ない。
だからといって家庭が崩壊していた訳ではないし、家族仲が悪かった訳でもない。
「そういう家だった」というだけだ。
お互いに言葉を発せずとも、阿吽の呼吸で心地よく過ごせていた。
それで困ったことはなかったし、不満もなかったということなのだ。
これは日本社会全体もそうだったのかもしれない。
しかしながらグローバル化とデジタル化はそれらを許してくれなかった。
多様な人種が当たり前な世界では、阿吽の呼吸なんてあり得ない。
それはデジタルも然りで、ゼロかイチの世界で動いているのに、阿吽の呼吸が存在するはずがない。
正しいプログラムを組まなければ、システムは全く動かないのだからそれも当然だ。
日本社会に一切馴染まなかったのが、グローバル化とデジタル化だったということか。
これを根底から変えていくには、教育も家庭の在り方から考え直さないといけないのかもしれない。
国が出来ることといえば教育の変革からか。
プログラミング教育が持てはやされ、それも確かに大事ではあるが、本質はそこではないような気がする。
もちろん1人の天才を生み出して、コツコツとプログラミングで創作することも必要かもしれない。
しかしながら、やはり集団みんなで合意形成して、論理的に結論を導き出して、物事を進めていく方が、結果アウトプットの質としては高いのではないだろうか。
国家の数々の施策の失敗も、きちんと話し合いをして進めていたとは到底思えない。
誰かが上役の顔色を忖度して、仕様についてもきちんと方向性が決まらないままに業者に丸投げしたのではなかろうか。
「じゃあこんな感じで、後はよろしく」なんてセリフは現場では本当によくある話だ。
これでゼロかイチかのデジタルツールを作成するのだから、それぞれの思い描いた物が出来上がるとは到底思えない。
根本的な考え方や文化から変化を起こしていく必要があるが、教育から変えるのではあればあまりにも時間がかかり過ぎる。
まずは自分自身も身近なところから、「論理を組み立てる」「メンバー間で正しく合意形成する」を意識してやっていこう思う。
忖度や丸投げだけは駆逐しなくてはいけない。
(2023/2/15)続きを読む投稿日:2023.03.20
この本で書かれている事は大きく2つ。 アナログをデジタルに移行し生産性を上げること。2つ目はプライバシーを守る事、政府の中央集権型であったりプラットフォーム企業が個人情報などのを集約するのではなくブロ…ックチェーンなどの分散型の技術を活用してIT化を進めるべき。 日本てデジタル化が遅れているよねって言うことを改めて整理しまとめてもらった本続きを読む
投稿日:2023.03.01
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