老後レス社会
朝日新聞特別取材班(著)
/祥伝社
作品情報
待ち受けるのは暗黒の未来か――今から19年後、日本の人口は65歳以上の高齢者35%を占めると推計されている。社会保障費が増大する一方で、労働力不足は深刻化。それが「2040年問題」だ。政府は「一億総活躍」と称し、高齢者の就労促進を謳うが、そこには公的支援を抑えようとする意図が透けて見える。70歳を過ぎてもハローワークに並ぶ。もはや「悠々自適の老後」はなくなった。死ぬまで働かなければ生きていけない「老後レス社会」が到来する。未来の日本はディストピア(暗黒の世界)なのか。朝日新聞本紙と朝日新聞デジタルで好評を博したシリーズに、新たな取材による加筆を全面的に施し、「老後のなくなった日本の現実」と、避けられない未来をどう生きるかを考える。高齢者はもちろん、高齢者予備軍必読の1冊!
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商品情報
- シリーズ
- 老後レス社会
- 著者
- 朝日新聞特別取材班
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 祥伝社
- 書籍発売日
- 2021.02.10
- Reader Store発売日
- 2021.03.05
- ファイルサイズ
- 10.6MB
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この作品のレビュー
平均 3.0 (8件のレビュー)
-
人生から「老後」という時間が消えていく。何歳になっても働き続けるのが当たり前という時代が来ようとしている。その意味するところは、生活資金確保のため死ぬまで働くことを余儀なくされることと、いくつになって…も体力、気力に満ちた人生を楽しむため働くことの二通りがある。
この本は、そんな「老後レス時代」をテーマに2019年5月からリサーチ取材を開始し、デジタル配信や新聞連載されたシリーズをベースに加筆を施し、出版された。
過酷な高齢警備員の実態、日本の雇用システムが生んだ働かない「妖精さん」の存在、ロスジェネ世代の老後不安、定年前転職を決断したり、定年後も精力的に働く人々の前向きな姿勢など、様々な高齢者の生き方を紹介する。
内容的にはインタビューが多く取り入れられ、わかりやすいドキュメンタリーとなっているが、反面、新鮮味や深みはそれほど感じなかった。そんな中でも勉強になった点を下記に列挙しておく。
・団塊ジュニアに引き続く第3次ベビーブームは生じなかった。このため、単身で高齢化したロスジェネたちを支える現役世代はやせ細り、介護や医療を支える人手が絶対的に不足する。
・日本企業の多くが雇用を守ろうと「妖精さん」を生み出し、その代償に正社員から弾き出されたのがロスジェネたち。
・東京で働く人々のための衛星都市の一つだった柏市では定年退職を迎え地元デビューする男性の多さに東大の研究機構が目をつけ、都市再生機構(UR都市機構)とともに、高齢者の「生きがい就労」の推進について社会実験を進め、2016年、柏市生涯現役促進協議会を設置、働きたい高齢者向けにセミナーを開いたり、窓口を設けている。また、職員が企業を回り55歳以上でも働ける企業を探している。
・上記協議会による高齢者への就労情報提供業務は、コロナにより、人を物理的に集めにくくなったり、オンライン化が高齢者にはなじみにくかったりと壁が生じている。
・高齢者に求められている介護や清掃、調理などの業務は人々の生活に必須な労働、エッセンシャルワークはコロナ禍でも求人が多い。
・高齢者にはオンラインやテレワークといった在宅勤務はハードルが高いが、徳島県上勝町の「葉っぱビジネス」は80歳の人までパソコンを操作し、市場経済に参加している。日本社会が目指す社会像がここにある。
続きを読む投稿日:2021.03.30
https://www.sun.s-book.net/slib/slib_detail?isbn=9784396116224
投稿日:2022.02.27
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