ひとりぼっちが怖かった きょうも傍聴席にいます
朝日新聞社会部(著)
/幻冬舎単行本
作品情報
息子61歳。朽ちる父の遺体と3週間。40年、父と2人暮らしだった息子は、誰にも父の死を伝えず、そのまま一緒にいることを決めた――。
朝日新聞デジタル・人気連載。記者が見つめた法廷の人間ドラマ30編。
「泣けた」「他人事ではない」。朝日新聞デジタルの人気連載「きょうも傍聴席にいます。」、待望の書籍化第3弾。
孤独に耐えられなく父の遺体をそのままに、認知症の祖母の暴言に耐えかねて、望まぬ妊娠に悩んで、長い介護の果てに・・・・・・。さまざまな掛け違いの果てに、日常の一歩先に引き起こされる事件。
多くの裁判を傍聴する記者たちが、特に強く心に残った事件を厳選し、ニュースに書けなかった人間ドラマを描き出す。
介護、子育て、貧困、孤独・・・・・・。なぜ、こんなにも追い詰められてしまうのか? 傍聴席で生の声を聞き、表情を読み取ると、事件は当初の報道とは異なる様相を帯びてくる。「きょうも傍聴席にいます。」から大反響の30編を収録。
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商品情報
- 著者
- 朝日新聞社会部
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 幻冬舎
- 掲載誌・レーベル
- 幻冬舎単行本
- 書籍発売日
- 2021.02.23
- Reader Store発売日
- 2021.02.23
- ファイルサイズ
- 1.3MB
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この作品のレビュー
平均 3.5 (11件のレビュー)
-
実際にあった事件の裁判傍聴記録。
このシリーズは読むたびいつも胸が痛み、頭の中がさまざまな感想で埋め尽くされる。
あの事件、事故だ、と思うもの、記憶にないなと思うもの。
私のような「他人」には「ああ…こんな事件もあったっけ」であっても当事者にとっては一生忘れられない苦しみ。
それを消費していいのだろうか、いや、公開の裁判であるのだからそれを知った上で何かをすればいい。
いや、でも何をすれば。
子供を3回落として殺した母の事件は読んでいて辛かった。
産後うつは人ごとではない。
この母親は自分で病院に行ったり、夫に助けを求めたり、周囲に何度もヘルプを出していたのに。
子供の鳴き声が自分を責めているように聞こえる、ただ泣き止んでほしい、もうそれ以外考えられない気持ちはよくわかる。
この母親は、私だったかもしれない。
介護殺人や老親、配偶者の死体遺棄もまた辛い。
人は眠れなくなったり、一人で頑張り続けたりすると、ある日突然、頭の回路がプツッときれる。
本書を読んで、ああすればよかったこうすればよかった、意味わからない、なんで、というのは簡単だ。
根本的な問題として、誰かの適切な助けがあれば、というのは共通項と思う。
誰かの助けを得ることは恥ではないし、当たり前のこと。
周囲も甘くみず、かといって騒ぎ立てず、寄り添いつつ淡々と手助けをすればいくつかは防げたかもしれない。
だが助けとはなんだろう。
相手が固辞しているところに無理矢理にでも介入することが本当にいいのか?
ことが判明すれば、無理矢理にでもやればよかった、となるが、そうでなければ別の問題を引き起こす。
だから共通認識として持つべきは、助けを求めることは恥ではない、ということだ。
助けは片方だけが手を伸ばすだけでは成立しない。
自助共助公助、そしてそれを実現するための教育。
誰かを傷つけてしまう前に、誰かを叩くより先に。
行うべきこと、できることは、最もそばにあって、最も小さきところにある。続きを読む投稿日:2022.11.15
このレビューはネタバレを含みます
何かで知って借りたもの。表紙見て、何か読んだことある?と調べたらなかったけど、最後のあとがきでシリーズもの?と知り、それを読んでたわ。多分同じような感じで、やっぱ一つ一つが短くていまいちなんだよな。あ…と、量刑が低すぎる気がする。老老介護だけでなく、ヤングケアラーも多い。ほんと気の毒だ。あと、皆鬱状態になってたんだろうな、と思う。そこまで行ってなかったら、こんなことにはなってなかっただろう。逆に言えば、誰でもうつになるし、誰でも人を殺してしまうかもしれない。執行猶予がついた人達、今どうしてんだろうな、と思う。地元の事件も2つ出ていて、特にそう思った。どうしてんだろうな。続きを読む
レビューの続きを読む投稿日:2024.03.09
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