完本 密命 巻之二十六 晩節 終の一刀
佐伯泰英(著)
/文春e-Books
この作品のレビュー
平均 2.0 (1件のレビュー)
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最後まで読みました。
こういう結末だったんですね。この結末を読むために、26冊も読んだかと思うと、すこし無念な気持ちがします。
金杉惣三郎というひとが、矛盾の塊なのか、作者がご自分が書いた筋書きをお忘れになるのかは分かり…ませんが、通しで読んでると、矛盾点がいろいろ出てきます。そもそも、惣三郎と主君の秘密はふたりで遠乗りに行ったとき、野犬に襲われた際に先に主君が犬を傷つけたので、それを隠蔽するために惣三郎が犬を斬り殺して埋めたのだけど、数巻あとになると、主君が先に犬を傷つけたという事実がなくなり、惣三郎が犬を殺したことを主君が隠してかばっているかのような表現になっている。どうも、おかしい。
惣三郎と吉宗の関係も、おかしい。そもそも最初は、惣三郎が江戸留守居役のときに、主君の奥方付きの老女が藩邸で襲撃され、殺害されたんだけど、そのとき襲った実行犯たちの黒幕が吉宗だったわけで、その時点では、敵対してたんだけど、なんだかんだやってるうちに、動乱になると江戸の人が大変なことになると、わかったようなわからんような理由で吉宗に与するようになり、刀を拝領するようになると、上様とか言いながら胸を熱くしたとか、、
そもそも、吉宗に出生のひみつの記された日記を持ってたわけだから、吉宗を強請ろうと思えばできるんだけどね。
そして、上覧試合の番外試合だけど、惣三郎は家族のために周りの人を裏切るような真似をしたわけなのに、最後に最愛の息子と真剣で立ち会うはめになるわけで、わけわからん。この父子、誰とも主従関係を結んでいないんだから、読者に不本意な終わり方で残念がらせたんだから、もっと驚かせようとするならば、父子ふたりとも、唯一、大刀を持っていてしかも、むちゃくちゃ強いんだから、大暴れするとかなんとか、妄想してしまいます。
私個人としましては、惣三郎さんに穏やかな晩年を過ごさせてやってほしかったです。とにかく、がっかりな最終章では、ありました。続きを読む投稿日:2023.06.06
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