逆説の日本史23 明治揺籃編 琉球処分と廃仏毀釈の謎
井沢元彦(著)
/小学館文庫
作品情報
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日本文化の構造的欠陥を糺す!
本書では、近現代史考察するための序論として「近現代史を歪める人々」と題した1章を冒頭に特別に設け、日本民族が抱える最大の問題の一つである「バカトップ問題」について考察しています。
最高の教育を受け 優秀な成績を収めながら、一番肝心な常識がわかっていないエリートがなぜか組織のトップになってしまい、その組織を滅亡に導く・・・・・・古くは、大日本帝国を破滅させた陸軍参謀本部、そして戦後は、「常識に欠け、きわめて傲慢」な点で旧陸軍と酷似した朝日新聞社が犯してきた罪について厳しく断罪します。
また、歴史教科書などではあまり詳しく触れられることが少ない「琉球処分」についても解説。沖縄はいかにして大日本帝国に編入されたのか? 朱子学を通して琉球史を概観することができます。
さらに、明治政府が行なった「宗教の整備」について、全国を吹き荒れた「廃仏毀釈」の凄まじさ――あの奈良・興福寺の五重塔さえもスクラップにして売り払われる寸前だった――に焦点を当て、宗教史にも造詣が深い著者ならではの独自の解釈を盛り込んでいます。
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商品情報
- シリーズ
- 逆説の日本史
- 著者
- 井沢元彦
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- 小学館文庫
- 書籍発売日
- 2020.10.01
- Reader Store発売日
- 2020.10.06
- ファイルサイズ
- 2.1MB
- シリーズ情報
- 既刊26巻
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この作品のレビュー
平均 3.0 (3件のレビュー)
-
本巻のほぼ半分を占めているのは、日本のリベラル派や韓国の歴史教育が、歴史を歪曲していることに対する批判になっています。ジャーナリスト出身である著者が、朝日新聞の報道の姿勢に対して憤りを感じていることは…理解できるのですが、ほんらいのテーマからかけ離れているという印象はいなめません。
もっとも著者は、こうした「寄り道」がけっして「逆説の日本史」の主題と無関係なものではないと弁明しているのですが、そこで持ち出されるのは、歴史の大きな流れをとらえる必要があるというものです。そして、都市対抗野球の試合前に双方のチームがエールを交換するという美風が日本に特有のものであるというエピソードを引いて、歴史の大きな流れをとらえることの重要性を強調しています。ただ、こうした議論は目につきやすいエピソードにもとづいた文化的類型論であって、たとえば「京都のぶぶ漬け」のエピソードから京都の人は腹黒いといった結論をみちびき出すようなものではないかという印象を受けてしまいます。
その後、本シリーズではお決まりの、朱子学の害毒を批判する議論がつづきます。朱子学は「毒酒」であり、その毒がしだいに蔓延していったという著者の比喩は鮮明なイメージを読者に呼び起こすことはまちがいありませんが、その具体的な因果関係は明瞭ではありません。たとえば、近世における日本の文化的アイデンティティの興隆から、近代の国民国家形成にいたるまでの流れを、朱子学の毒性が蔓延していった結果という観点から概括するには、なお埋めるべきステップが多くのこされているように感じます。
後半では、琉球処分や廃仏毀釈などの解説がなされています。続きを読む投稿日:2021.07.13
史料重視主義や宗教観点の欠如を批判する作者による通史シリーズ。今作から近現代編。区切り方としては順当かと思われる。
さて今作ではその区切りとして近現代史を歪める組織である人や組織についての批判から開始…。筆が進むのかリフレインに食傷してしまうが分かりやすい説明。大日本帝国軍部と朝日新聞の共通点など言及されないと気付かなかった。
琉球王国や廃仏毀釈についても作者の思想が強く反映されている。朱子学についてはここまで害悪化を指摘されると逆に元の本が気になってきた。世界と伍するための神道という発想はさすが。続きを読む投稿日:2020.12.04
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