炎上CMでよみとくジェンダー論
瀬地山角(著)
/光文社新書
作品情報
SNSが発達した現代、「CM」と「炎上」は切っても切れない関係となった。とりわけジェンダーに対する無理解に端を発する炎上案件は数知れない。最近も日本赤十字社のポスターが炎上したばかりだ。一方で、新しい人間や家族のかたちを描いて共感を抱かれた広告もいくつか存在する。両者をわかつものは何だったのだろうか? 東大で人気講義を開く社会学者が「CM」を切り口に語る、目から鱗のジェンダー論。
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商品情報
- シリーズ
- 炎上CMでよみとくジェンダー論
- 著者
- 瀬地山角
- 出版社
- 光文社
- 掲載誌・レーベル
- 光文社新書
- 書籍発売日
- 2020.05.30
- Reader Store発売日
- 2020.05.29
- ファイルサイズ
- 7MB
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この作品のレビュー
平均 3.8 (51件のレビュー)
-
社会学者で東京大学教授の瀬地山角氏のジェンダー論で、
いわゆる炎上CMを検証し、問題を炙り出そうという論考集。
序章 なぜCMは炎上するのか
第1章 子育てママの応援かワンオペ礼讃か
(性役…割×女性)
第2章 ファッションや化粧品のCMは難しい?
(容姿や性的メッセージ×女性)
第3章 何が「性的」とみなされるのか?
(性的なメッセージ×男性)
第4章 「はたらけ!」といわれる男たち
(性役割×男性)
第5章 マイノリティと言葉の政治
終章 履いている下駄の高さ
炎上案件を《4象限》に分割して解説しているので
「どこがまずかったのか」わかりやすい。
■第Ⅰ象限:
女性を応援・女性に共感したつもりだったが、
性役割分業の現状追認になってしまった。
[例]ワンオペ育児に疑義を呈さない、
料理を女性が担うものとしか描かない、等。
■第Ⅱ象限:
女性を応援・女性に共感したつもりだったが、
訴求層を分断する結果に。
[例]年齢で女性をカテゴライズする手法、
女子力とは何ぞや(余計なお世話!)
■第Ⅲ象限:
全視聴者・閲覧者対象のつもりが、
男性の欲望を表出させた内容でしかなかったという
訴求層の読み間違い。
[例]自治体の観光PRキャラクターに、
不自然過ぎる独特の顔立ち・体型の
キャラクターを採用。
■第Ⅳ象限:
全視聴者・閲覧者対象のつもりが、
性役割分業の現状追認になってしまった。
[例]男性、特に“おじさん”をイジる、ディスる。
世の中の誰一人として不快にさせない表現など
あり得ないだろうから、
100%完璧な広告を作るのは至難の業と言えるが、
それでも、言葉のチョイスや問題提起などは
日々アップデートされていかねばならない、
いつまで昭和のノリを引き摺っているんだ!
といったお話で、
時折CMを見て感じていたモヤモヤが
どんなところに起因していたのか、
言語化してもらったようで、少しスッキリした。
終章のタイトル「履いている下駄の高さ」とは、
男子が男子として生まれたというだけで、
様々な場面で女子より優遇される状況を指す。
その「高さ」を等しい状態に近づけるために
女性専用のサービスが考案されてきたのだと気づけ! と。
女の子なんだから大学へは行かなくていいし、
どうしても行きたいなら自宅から通える範囲で!
学生の一人暮らし不可、ついでに浪人も認めない!
……等々、親に言われて
志望校の選択範囲を狭める女子高生の辛さって、
自分らの時代辺りで終わった話かと思っていたら、
現在も大して変わらないことが書かれていて、悲しくなった。
頑張ろう、みんな。続きを読む投稿日:2020.06.18
ベースにある考え方がどういうものかによって自然と出来上がってしまうものなんでしょうか
組織で物事がスタートするとよほど強い主張や我が身を顧みない覚悟でもないと止めるのは難しそう
誰もが自分とは違う他者…が存在するという想像力をもてれば間違ったスタートを切ることを防ぐことができるのではないだろうか続きを読む投稿日:2024.04.03
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