バクちゃん 1
増村十七(著者)
/ビームコミックス
作品情報
「ねぇ? 日本は、東京は、どう見える?」第21回文化庁メディア芸術祭【新人賞】を受賞した著者が贈る、移民バクちゃんの「すこし不思議」で「すこしリアル」なダイバーシティ物語。夢が枯れた故郷から地球へやってきたバクちゃん。永住をめざし賢明に生きるバクちゃんの目にうつる東京は、わたしたち「みんな」の世界かも。
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商品情報
- シリーズ
- バクちゃん
- 著者
- 増村十七
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- ビームコミックス
- 書籍発売日
- 2020.05.11
- Reader Store発売日
- 2020.05.11
- ファイルサイズ
- 91MB
- シリーズ情報
- 全2巻
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この作品のレビュー
平均 4.2 (8件のレビュー)
-
夢が枯れてしまった故郷の星から一人きりで地球にやってきたバクちゃん。
地球は、バクちゃんと同じように様々な理由で様々な星からやってきた異星人の移民たちが珍しくない世界になっていますが、彼らが住まいと仕…事を見つけ、口座を作り、ましてや永住権を得るのは並大抵のことではありません。
可愛らしいバクちゃんのキャラクターでほのぼのした雰囲気の中に、現代日本にもそのまま当てはまる移民問題のハードさが潜んでいます。
故郷の星が戦争で失くなってしまったサリーさん、27年も地球で働いて、子供たちを育て上げたけれど、「27年いて地球は好き?」と聞かれ、少し考えたのちの答えは「ノーチョイス(選択肢ないよ)」。
胸が詰まりました。
とは言っても物語全体のトーンは決して重くなく、バクちゃんを助けてくれる地球人のハナちゃんや、人間に擬態して暮らしているおじさんやバク星の仲間たち。一人きりでやってきたバクちゃんが、少しずつ新しい世界と繋がっていく様子を、この後もずっと見ていきたいと思いました。続きを読む投稿日:2020.05.18
この作品、読んでいてだんだん疑問が湧いてきた。これは「移民問題をSFやファンタジーで描いている作品」のように見えるが、実際には「ファンタジー的な物語を作るために移民問題を利用」してしまっているのではな…いか?
少し話題になって刊行時に2巻まで購入していたが、なぜか読み進めることが難しく、1年ほど放置して、あるきっかけでむりやり読み通すことになった。
なぜ進まなかったのか・・・読了して、その理由がなんとなく分かってきた。ここには現実に起こっている入管の虐待問題も、強制送還の問題も、シリアスな問題はファンタジーのオブラートの向こうで薄まって「他人事」になってしまっているのだ。
たとえば同時期に発表され、比較的似た題材を扱っている谷口奈津子「教室の片隅で青春がはじまる」では、やはり留学生という「外来人」が異星人として描かれている。しかし、この場合はテーマが思春期女子の心理なので、そういったファンタジー的比喩表現がなくても(つまり、異星人ではなくふつうに地球人の海外出身留学生に変えても)ドラマが成立する。古典的には手塚治虫「火の鳥 望郷編」なども日本の海外移民(棄民)を思わせる設定でSF的年代記を描いているが、なかなかシビアな設定である。
しかし「バクちゃん」の場合、これを人間に置き換えてしまうと、もう少し生臭くなるか、逆にちょっと話が楽天的すぎ、都合良くなりすぎるのではないだろうか。著者はそういう都合良さをカモフラージュさせるために、異星人というファンタジー的な設定を持ち込んでむりやりほのぼのヒューマンファンタジーに作り上げてしまったのではないか。
おそらく、それは意図したものではなく、著者の作家としての生来のリスク回避センスによるものだろう(意図してやっている作家の場合は、たいてい、もっと計算しているものだ)。そして、そのことが却って作品を毒にも薬にもならないものに止めてしまっている。。
よく取材した会心作のように思われるが、題材に向かい合う著者の根本的な姿勢が解決されないかぎり、作品として図抜けることは難しいだろう。
あるいは、「ちいかわ」のように電通などにプロデュースを受けるなどすれば、意外と仕事になるかもしれないとは思う。しかし今の国が必要としているプロパガンダの方向だと、その可能性はおそらく薄いだろう。続きを読む投稿日:2022.09.05
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