202X 金融資産消滅
近藤駿介(著)
/ワニの本
作品情報
アベノミクスを支えた世界最大の機関投資家GPIFの日本株離れが始まる。個人の金融資産のメルトダウンをどう乗り切るか!?元野村投信のプロ・ファンドマネージャー、現・金融経済評論家、コラムニストの著者がアベノミクス後にやってくる日本経済の危機に警鐘を鳴らす。アベノミクスを日銀とともに支えた世界最大の機関投資家GPIFが、安倍政権退陣後に日本株の売り手に転じることから株価が暴落し、日本人の金融資産や年金が大幅に目減りする。早ければ2020年代前半に始まる日本経済の長期低迷への備えを提案する。著者は東洋経済、ダイヤモンド、ブロゴスへの寄稿や、MXテレビ「WORLD MARKETZ」のレギュラーコメンテーターを務めるなど、さまざまな経済メディアで活躍中です。内容第1章 作り出されたアベノミクス相場第2章 世界最大の機関投資家GPIFとは何だ第3章 GPIFの運用の問題点第4章 早ければ2020年からGPIFは売手に回る?第5章 投資の常識は非常識第6章 「世界最大の売手」が出現する中での資産形成
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 202X 金融資産消滅
- 著者
- 近藤駿介
- 出版社
- ベストセラーズ
- 掲載誌・レーベル
- ワニの本
- 書籍発売日
- 2020.02.27
- Reader Store発売日
- 2020.02.28
- ファイルサイズ
- 11.2MB
- ページ数
- 288ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 2.7 (3件のレビュー)
-
メインはGPIFの年金運用の見えている未来の話。
このパートは話が長く、また前提情報が欠けている部分もあり資産運用業界に関わったことがないと理解できないと思い正直イマイチかなと。
証券業界のドルコス…ト平均法などの背景の説明が個人的にはためになった点。続きを読む投稿日:2020.05.05
昨年(令和2年)7月に読み終わった本ですが、令和3年GWの部屋の大掃除の時に埋もれていたのを発掘しました。
この本で特に気になったのは、資産運用の鉄則とまで言われていると私が思っていた「ドルコスト法…」にはリスクがあるので、特にお年寄りの場合は注意せよ、というメッセージでした。
私も気持ちだけは若いつもりでやってきましたが気付いてみれば2ヶ月前の誕生日を迎えて、いわゆる昔の定年まで3年を切りました。いつまでもアクティブ運用はできないなと思っていましたが、ドルコスト法も注意すべきとは私にとっては新鮮なアドバイスでした。
以下は気になったポイントです。
・現在黒田日銀が行っている「マネタリーベース=お金の量」を増やすという「異次元の金融緩和」は「非伝統的金融政策」に属する政策となる。これは短期金利がすでに0%で利下げ余地がなく、これに頼るしかなかったから(p29)2001年の量的緩和では純粋に「お金の量」を増やしたのに対して、今回は、日銀が長期国債を買い上げることで、お金の量を増やすと同時に長期金利の低下や、株価上昇、円安を目指したことである(p30)
・銀行が国債売却代金を受け取ってもその資金を貸出に回すのではなく、そのまま日銀内の当座預金に預けることになった。これは2009年の11月から当座預金のうち所用準備額を超える部分に0.1%の利息をつけるようにしたから、これは国債表面利率と同じ、これは国債保有と同じ効果がある(p54)マネタリーベースの増加分382兆円の93%以上は国民に渡ることのない「日銀当座預金』増加によって占められる(p55)企業収益が最高という報道がある中で景気回復の実感できない理由である(p56)
・2014年4月に消費税は5%から8%と引き上げられたが、増収分の8.4兆円のうち、3.2兆円が基礎年金の財源に回されている。国税増税分6.4兆円をベースにすると5割が基礎年金支給の財源に回されたことになる(p77)
・GPIFが世界最大の機関投資家だと豪語したところで、総資産は160兆円に過ぎず、足元の日本の公的年金給付額は年間50兆円強なので、GPIFが保有する資産規模は3年分程度に過ぎない。この先100年間の年金給付に必要な2540兆円から3740兆円の財源の大半は現役世代から徴収する保険料と国庫負担(税金)で賄われ、GPIFの積立金を財源として見込んでいるのは200〜400兆円と全体の10%程度に過ぎない。年金給付の9割を現役世代から徴収する保険料と国庫負担で賄う限り、日本の年金制度は簡単に破綻することはない。しかし年金財政という点では、金融的には破綻している状態にある。これは今までの給付水準を維持できないということ(p124)
・財政検証が示す3つのケースのうち、現実に近いケースでは、2029年度からGPIFの元本取り崩しが始まることを示している。これはそれまでに運用収益を見込んでいる前提である、その運用ができなかった場合には、積立金の元本取り崩しは早まる可能性がある(p136)
・例として65歳になった時に3000万円の金融資産を作ろうとした場合、30歳であれば運用期間が35年あるので積立累計額は1750万円(毎月3万円、ボーナス時7万円)、2.96%ですむが、50歳から開始する場合は、500万円で36%の利回りが必要となる(p193)資産形成を始める年齢=運用期間、目標額、年間の積立額の3つを決めることで、目標達成の「運用利回り」が算出される(p196)
・ドルコスト平均法とは、買付コストを平準化することを目的とした投資手法であり、目標金額を貯めることを目的とした投資手法ではないことを再確認する必要がある(p211)つまり、ゴール(年齢、60歳)が近づけば近づくほど積立資産は価格変動リスクの影響を強く受けるようになる(p212)このリスクがほとんど触れられていないことが、ドルコスト平均法の抱える大きなリスクである(p214)
2021年5月4日作成続きを読む投稿日:2021.05.04
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。