ちいさい言語学者の冒険-子どもに学ぶことばの秘密
広瀬友紀(著)
/岩波科学ライブラリー
作品情報
「これ食べたら死む?」どうして多くの子どもが同じような,大人だったらしない「間違い」をするのだろう? ことばを身につける最中の子どもが見せる数々の珍プレーは,私たちのアタマの中にあることばの秘密を知る絶好の手がかり.言語獲得の冒険に立ち向かう子どもは,ちいさい言語学者なのだ.かつてのあなたや私もそうだったように.
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商品情報
- 著者
- 広瀬友紀
- 出版社
- 岩波書店
- 掲載誌・レーベル
- 岩波科学ライブラリー
- 書籍発売日
- 2017.03.17
- Reader Store発売日
- 2018.09.20
- ファイルサイズ
- 1.9MB
- ページ数
- 128ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (74件のレビュー)
-
私たちが「言葉を身につけた過程」を、子どもたちの助けを借りて探ってみよう。という本です。
第1章 字を知らないからわかること の「濁点」についての子どもの理にかなった対応の話から最後まで興味深く読め…ました。
か (ka) にテンテンは、ga (が)。
さ (sa) にテンテンは、za (ざ)。
た (ta) にテンテンは、da (だ)。
な (na) にテンテンは、???。ですよね。
では、
は (ha) にテンテンは?
これが答えられない(発音できない)子どもがけっこういるそうです。
ぱ (pa) にテンテンなら、ba (ば)。と誰もが答えられるのに!
大人でも「テンテンあるなし」の音を、口のどこを使ってどんな風に発音しているかを意識してみると、その理由が分かります。
子どもは、か-が、さ-ざ、た-だ、の関係を暗黙のうちに理解しているから、は-ば、とはならないのですね。
あと、「し」と「ち」は区別できるのに、「じ」と「ぢ」を同じ音で発音するのも(最初は)おかしいと感じています。
日本では (ra) と (la) は同じ発音だと覚えさせられるように、「じ」と「ぢ」の発音も同じと覚えさせられてきただけみたいです。
このような、大人の日本人が当たり前のように使っている言葉の不思議にいくつも触れることができます。
なぜ、そうなったの?と頭に残ったのは「死」の五段活用です。
「飲んだ、読んだ、噛んだ、死んだ」とくれば、
「飲む、読む、噛む、死む」が自然だし、
「飲め、読め、噛め、死め」になりそうなものですが、「死」だけが(マ行でなく)ナ行の五段活用で、「死なない、死にます、死ぬ、死ね、死のう」となります。
子どもがじゃれ合って「助けてくれ~。死む~~。」なんて叫んでいるのも自然なことなのかも知れません。
日本語以外の外国語の例などもあり、気づきがいろいろありました。
浅田真央さんがよく「ノーミスしたいです」と言っていましたが、英語の習得過程の例では、
「誰もボクのこと好きじゃないの」は、Nobody don't like me. と言ってしまい Nobody likes me. と言えるようになるまで時間がかかるらしいです。
このような感覚は何度も使って身につけるようです。
日本語でも外国語でも、どうやって自分がそれまでに身につけた言語の知識を微調整しているのか、よく分かっていないみたいですね。続きを読む投稿日:2022.01.30
5歳くらいになるとおしゃべりも上手でいろんなことを賢くやっていく子ども達。さまざまな発達的変化があるが,その中でも「ことば」は多くのエピソードを伴って,彼らに関わる人と彼ら自身に訪れる。著者の経験エピ…ソードを軸に子どもの言語発達の不思議(理屈)を紹介する。変なことば使いも賢さの表れである。気づいたらいっぱしにことばを使えるようになっているのだから恐るべき能力を人間は持っているのだな。続きを読む
投稿日:2024.04.28
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