日本占領と「敗戦革命」の危機
江崎道朗(著)
/PHP新書
作品情報
北朝鮮や中国の悲劇は、日本で起きたかも知れなかった――。日本の史上最大の危機は、昭和20年(1945)8月15日の敗戦直後に始まった。実は、敗戦で日本に平和が訪れたと考えるのは、大きな誤りなのである。そのとき日本は、周到に仕組まれた「敗戦革命」の危機に直面していたのだ。ルーズヴェルト政権の占領政策策定にコミンテルンのスパイが多数関与し、恐るべきプランを仕組んでいた。さらに戦時下の中国・延安では、日本共産党の野坂参三らが、日本兵捕虜を「革命工作員」にすべく、洗脳工作を行なっていた。アメリカと中国の双方で、日本を「共産化」するための工作が着々と進められていたのである。そして日本の敗戦と同時に、“彼ら”が日本にやってくる。“彼ら”はかねての計画通り、日本を解体するかのごとき占領政策を矢継ぎ早に実施し、巧みな言論統制とプロパガンダを行なっていく。さらに、日本共産党の活動を陰に日向に支援し、加えて、あえて日本を食糧危機・経済的窮乏に叩き込むような手立てを打ち続けた。つくられた窮乏と混乱のなかで、日本国民の不満が高まり、革命気運がどんどん醸成されていく。これまで占領政策について、アメリカを批判する日本人は多かった。しかし、そのような占領政策に、敗戦革命を狙うソ連および共産主義者たちの思惑と工作が色濃く反映されていたことを、どれほどの日本人が知っているだろうか。昭和天皇はじめ、当時、この危機に気づいていた保守自由主義者たちは、必死に反撃する。しかし占領下というあまりに制約が多い状況のなか、ついに時局は2・1ゼネストへ動き出す・・・・・・。現代日本人が知らない「日本崩壊のギリギリの危機」を描き切る圧倒的力作! 【目次】より●序章 「敗戦で平和になった」という誤解 ●第一章 ルーズヴェルト民主党政権下での対日「敗戦革命」計画 ●第二章 中国共産党による対日心理戦争 ●第三章 戦時下での米中結託と野坂参三 ●第四章 近衛上奏文と徹底抗戦の謎 ●第五章 停戦交渉から逃げ回ったエリートと重光葵の奮戦 ●第六章 占領政策という名の日本解体工作 ●第七章 GHQと日本共産党の蜜月 ●第八章 昭和天皇の反撃 ●第九章 仕組まれた経済的窮乏 ●第十章 敗戦革命を阻止した保守自由主義者たち
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商品情報
- シリーズ
- 日本占領と「敗戦革命」の危機
- 著者
- 江崎道朗
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2018.08.16
- Reader Store発売日
- 2018.09.14
- ファイルサイズ
- 5.4MB
- ページ数
- 512ページ
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この作品のレビュー
平均 4.4 (7件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
江崎先生のPHPシリーズの第2作目読了。終戦後の約2年ほどの期間の話なのに、コミンテルンスパイ、GHQ(その中のビッソンやノーマンら敗戦革命派や、ウィロビー将軍のようなストロングジャパン派)、日本共産党、そして保守自由主義者などあらゆる勢力が様々な活動をしていたことから、500ページを超える超大作になっており、読むのに相当根気が要った。昭和天皇、重光葵、吉田茂、石橋湛山などの保守自由主義者のおかげでぎりぎり敗戦革命を免れることができ今の日本があるのだということを肝に銘じて生きていきたい。そしてこれは現在進行形でもあるので、保守自由主義の考えをしっかりと持って、全体主義的な考え方に染まらないような生き方をしたいし、国益が何なのかを冷静に考えていけたらよいと思う。
レビューの続きを読む投稿日:2021.10.10
江崎先生の調査・分析・執筆のおかげで、もやもやが晴れていく。先生の著書には、いつも驚きが満載です。・・・と、同時に我が国の浅はかさを思い知らされます。
投稿日:2021.07.31
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