男ふたりで12ヶ月ごはん
作品情報
今日は食べます?仕事を終えて、気持ちよく美味しい晩飯を食べよう。芦屋の古い一軒家に暮らす眼科医の遠峯、そこに転がり込んできた高校時代の後輩・白石。小説家になっていた白石は、スランプだという。気分転換しに来ましたという彼と突然始まった同居は、なかなかに快適で・・・・・・。事情説明の焼肉、男飯な弁当のみそ炒り卵、誕生日祝いで前菜がメインな中華コース、脱稿明けの分厚いハムとふわふわ卵の贅沢サンドイッチ、コロッケが乗った遠峯の「理想のカレー」、気分転換の単調作業で白菜と豚肉のミルフィーユ鍋、遠峯の帰省土産ジンギスカン、白石の人生初フォアグラ様、そうそう、甘党の遠峯はデザートも欠かせない。くりきんとんにモンブラン、クリームパンに桜餅──。ご飯が美味しければ、一年なんてあっという間。椹野先生のお気に入りがいっぱい! 美味しい歳時記。
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この作品のレビュー
平均 3.8 (12件のレビュー)
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「最後の晩ごはん」の著者による、同じく芦屋が舞台の「おいしい生活」
季節は巡って、ちょうど一年分。
眼科医の遠峯朔(とおみね さく)は、祖母が残した古い一戸建てで一人暮らし。
そこへ突然、高校時代の…部活の後輩、白石真生(しらいし まなぶ)が転がり込んでくる。
白石は小説家になっており、作家生活初の深刻なスランプに陥っていたのだ。
しかし、もう13年も年賀状のやり取りだけだったのに、何故、遠峯先輩を思い出してしまったのか?
運命?
幽霊も出てこないし、胸がギュッと痛くなるような深刻な事件も起こりません。
その分、こまやかな心の揺れや、存分に美味しいものが描かれている。
深刻な事件が起こらず毎日おいしいものが食べられるのがどんなに幸せなことなのかしみじみ感じます。
面倒くさい恋愛のドロドロもないし。
こりゃ、二人とも結婚の必要性なんか全く感じなくなっても仕方がない。
いや、自分に甲斐性があったら白石くんを嫁に欲しいなあ~
シチュエーションとしてはいつでもBLになだれ込みそうですが、その辺は匂わせず、まるで兄弟みたいな感じなのがなんとも微笑ましいところ。
出てくるお店はほとんど実在するようで、グーグルマップを見ながら読むのが楽しいです!
芦屋近辺の人がうらやましいかぎり。続きを読む投稿日:2018.09.15
面白かった…! と、いうより、(こういうたら失礼なんかもしれへんけど)同人誌みたいなノリで、すごい気楽に読んでしまった。
地元のおいしいお店、作家さんと眼科医さん、と、著者の専売特許(?)のラインナッ…プで、はっきりいうと「安心して読める」て感じ。
身近なテーマを日常として淡々と書いてくれはるとリアリティが増すし、こういう楽しいリアリティは大歓迎なのよ~。好き。
そもそも、著者が書く関西弁が好き。ああわたし、(作中のこの人たちと)同じ言葉遣いをしてんねんなあ、と、思うとちょっと幸せにすら思える。
224ページで白石くんがしぶだのSSだの言ってるあたりが
「くーっ!」
ってなって笑ってしまった。
しぶもSSもわたしにとってはとても身近なものなので、それを著者も楽しんではるのかな、と、思うだけですごくニヤニヤしてしまう。嬉しいなあ、って感じで。
挿絵もめっちゃ可愛かった! こういうのも好きーっ!
あと、わたしも、こんなふうな日常を綴る話を書きたいなと思ってしまった。
日常を綴る話は淡泊になりがちやのに、著者はそこにいろいろなものを盛り込んでこんなに鮮やかな色を付けて物語にしはるね。
それが仕事やったり、ミステリ仕立てやったり、猫やったり(笑)してはるわけやけど、今回は地元のごはん。
楽しい~。
わたしも、こうやって何か一つのエピソードを盛り込んで、SSにしてみたい。
おこがましい? いやいや、素敵な作家さまからどんどんリスペクトするのだ。趣味で書くぶんにはいいんやもんね~!
インプット<アウトプットやったこの二年半ももちろん楽しかったけれど、突然
「インプットを求めている…!」
と、なったのか、読書熱が再開してるのも前述の通り。
読んでるうちに、こうやって
「あー、わたしもこういう話が書きたいな~。こういう展開で、こうなって…」
と、イマジネーションが刺激されていくのも、気持ちいいねんな~。
内容が、というより、見せ方? 展開?
わたしの場合は二次創作なので、あまり深くは言えないけれど。笑
閑話休題、リラックスして楽しめる小説だけに、できるだけゆっくりと読んだ。
著者の小説は楽しくて読みやすいので一気読みしたいところやけど、そうしてしまったらさらーっと流してしまいそうな心地良さなのだ。
遠峯先輩と白石くんの同居ルールは、とても好ましいものやった。
ちょうど並行して読んだ「ぼったくり」でも似たような同居ルールについて語られていたのだけど、どちらも著者が女性という…。
女性はこういう感覚で同居すると思うのよね。そこに恋愛感情があるにしろないにしろ、このくらいのルールは必要やろ、って思ってる。
けど、男性は果たしてどうなんやろう。同居する人に(自分の)母親を求めると、とりあえず成り立たないよね(とは、よく言われるけど)。
かつてわたしがいっしょに暮らしていた人は(ややこしい言い方やな)
「切羽詰まっているのに同居している相手への負い目から苦しい思いで家事をしないでほしい」
と、いうところまでは思えていた様子。
ここで大きく違ったのは
「だから外で仕事をするな」
に、なってしまってんな。案外、わたしら世代はこの路線になりがちちゃう?
違うねんな~。せやったら
「家事はできる人ができるようにやろう」
と、いうことになって、せっかく互いで協力してやるなら家事のルールがあったほうがいいんじゃない? と、なればいいよね。
ルールは、ガラスコップを油ものといっしょにつけるな、とか、そういうの…?
「きみは外で仕事をしたら疲れて家のことができなくなるだろう? それなら働きにいかなくていいよ。家で好きなことをしてすごせばいいよ」
と、いうのは、一見すごい懐の広いセリフのようで(実際そう思う女性もいるのかもしれない…)、わたしにとってはすごい呪縛になった。
五年ほどでその呪縛に耐えれなくなって飛び出した今なわけやけど、
「仕事と育児を両立できない人」
「育児ができるように自分が譲歩してあげている」
と、いうふうにわたしには聞こえてしまってんな。ひねくれている。そうかな…。
「その代わり、常に機嫌よく僕の言うことを聞くべきだよね?」
と、いうのもひっついてきて、いろんなことがふさがれていったのだ。
まあこれも向き不向きの話やもんな…。家事をしないいいわけに仕事を使うつもりはないけど、仕事をしていようがしていなかろうが、わたしは家事にさほど全力を尽くすタイプではないので、せやったら仕事をしてるほうが建設的やと思う…。
そんな感じ…。
結婚したらアカンタイプでしたね(今更)。
…と、思ってたけど、そうなんかな~、とも、ちょっと思い始めてきた。
もちろんこの先誰かと同居する予定もつもりもないけど、一方的に
「家のことができない女=ダメ」
と、いう図式でなくてもよいのでは、と、思い始めてきた。ほんで、わたし、成人してからこっち、ずーっとよお働いてるよな、と、ふと思うのでした…(当たり前のことやけど誰も誉めてくれへんし自分でもりあげていくスタイル)。
芦屋はわりと近いし、二十代のころはそうとうお世話になったエリアやけど、知ってるお店はさすがに少なかった…!
行ってみたいなあ、て思うところはたくさんある。そもそもさくらまつりすら、なんだかんだで行けたことがない。行ってみたいーっ! しかしお花見はタイミングのものなので難しいのよ!
辛うじて、串カツは行ったことある。
(お店は違うと思うけど)
こうやって順番におすすめをあげていってくれるスタイル、めっちゃ好きやった。
当時はなんとか1周は食べられたけど、今はどうやろう~…。
こういうのも、誰かと食べられたらうれしいよね。基本わたしは、ひとりではあまりご飯を食べない(語弊がある)ので、串カツも職場の方に連れて行ってもらったんよね。
あのころは年上の人としか付き合ってなかったな…。
年下の人と接するようになったのは、ほんま、四十になってからやな(笑)。
遠峯先輩のメッセージは喋り言葉のままらしい。
白石くんは
「声が聞こえてきそう」
と、表現してたけど、わたしはどうやろ。笑
わたしも大概喋り言葉のメッセージを作ってるな~。
遠峯先輩のおうちは「古い」ので、水道のレバーは下げたら水が出て、あげたら止まるのだそう。
うちもそれ~! そっか、もう「古い」扱いか~。笑
まあ、築三十年近いんやから、古いか。
この蛇口は、阪神大震災で変わったのだそう。
あの震災前は、下げたら水が出るレバーが主流やったんやけど、震災時にそれで水が出たままになったお宅が多かったのだそうだ。
(二階がそのまま落ちてくる被害が多かったので)
ちょっとそんなことも思い出してしまった。
巻末に載ってる著者のシリーズも読んでみたい…。でもこれはどう見てもBLなのよね…。さすがに図書館に購買リクエストはできひんかしら…。
どうなの…。
著者のBLも読んでみたい気がする…。続きを読む投稿日:2020.08.14
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