AIとBIはいかに人間を変えるのか
波頭亮(著)
/NewsPicks Book
作品情報
経営コンサルタント・波頭亮によるAI(人工知能)・BI(ベーシックインカム)論の決定版!産業革命以来の社会変化に対応するために読むべき必読書。 【人類史上初、我々はついに「労働」から解放される。この歴史的大転換をどう生きるか!】すべての生産活動をAIが行い、生きていくためのお金はBIで賄われる。働く必要ない世界はユートピアか、深い苦悩の始まりか―。 本書は「AIとBIは世の中をどう変えるのか」について分析し、予測し、メッセージを提起したものである。単なる未来予想の一つの寓話になってしまわないように、まず簡潔に、しかし総括的にAIとBIについて紹介・解説して、それぞれが持つ現代社会を根底から覆してしまう可能性を分析した上で、AIが更に発達し、BIの導入が実現すると、世の中がどう変わっていくのかを明らかにしていく。本書を手に取ってくださった方々が、AIとBIが社会にもたらすであろう変化とインパクトを知り、AIとBIによる豊かな社会と良き人生を実現するために少しでも参考になれば幸いである(「まえがき」より)
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商品情報
- シリーズ
- AIとBIはいかに人間を変えるのか
- 著者
- 波頭亮
- 出版社
- 幻冬舎
- 掲載誌・レーベル
- NewsPicks Book
- 書籍発売日
- 2018.02.27
- Reader Store発売日
- 2018.02.27
- ファイルサイズ
- 7.1MB
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この作品のレビュー
平均 3.6 (34件のレビュー)
-
AIとBIはいかに人間を変えるのか (NewsPicks Book) 幻冬舎
予てから注目していたBIだが、AIの普及によってその有用性が高まることを説いており、非常に腹落ちした。全体を通して論旨が…わかりやすく、AI、BIに馴染みのない方にもわかりやすいと思う。
AIの技術的な壁よりも、既得権益層の反発により、AIとBIの普及に時間がかかると思うが、方向性としは納得感がある。もしかしたら、人類史上の中でも有数の大きなパラダイムシフトの入口に今いるのかもしれない、そんなことを感じさせられてワクワクした。
人工知能AIの進化により、遠くない未来に人は食うための労働から解放される。AIの所有者に集中する富を再配分するための仕組みとしてベーシックインカムBI(全国民への一律給付)が大変有効だ。BIは制度が単純かつ恣意性がないことが特徴だが、ここで重要なのは、「働かざる者食うべからず」から「働かざる者食ってよし」への規範の変化だ。必要な生活財が全てAIで賄えるようになった時、働くことの意義は変わり、やりたいことを通して、貢献意識、自尊の念を得るために人は働くようになる。
◯AI 人工知能
・シンボルグラウンディング問題: 言葉と概念を結び付けられない。
・フレーム問題: 数ある情報から目的に関連した情報に絞り込んで考察することは難しい
・ディープラーニング: 膨大なデータから、学習する手法。シンボルグラウンディング問題を解消。
・解が一つに定まらなかったり、正解がない場合に見解を示す、ということは難しい
・人が気付きにくい相関関係の判断は得意だが、因果関係の判断は苦手。人によって最適解が異なる時こそ人の出番。
◯BI ベーシックインカム
・全ての国民に対して、生活を賄えるだけの一定額を無条件で給付する制度
・長所
1. シンプルで理解しやすく運用コストも小さい
2. 恣意性と裁量が入らない。生活保護は制度が複雑で対照的。
3. 働くインセンティブが失われない
4. 個人の尊厳を傷つけない
5. 将来に対する不安を抱える必要が無いため、消費が活発化
6. セーフティーネットとして機能するため、解雇しやすくなる。
・懸念
1. フリーライダー問題: 働かない人を増やす。社会実験ではむしろ逆の結果が出ている。就労の動機と社会の関わり方が良き方向に変化する。
2. 財源問題。生活保護とほぼ同じ1人8万円とすると、1.27億人で122兆円必要。年金から半分、もう半分は国民負担をフィンランドに違い60%(42.2 now)まで上げれば捻出可能。消費税を15%にして、半分の32兆円、資産税1%を企業と家計に課せば補える。
・障壁
1. 官僚の抵抗、仕事を減らされる。
2. 働かざる者食うべからずの社会通念
・日本で導入すべき理由
格差が世界的に大きい。
ジニ係数が高く、相対的貧困率の割合もOECD平均よりかなり高い。格差は富める人も不幸にする。高齢化により現役世代の負担が増加しており、社会保障制度が社会構造に合っていない。、
◯AI+BIの世界
・AIが生産活動のほとんどを担うようになると、AIの所有者に富が集中してしまう。他の人は失業。こうなると経済も回らなくなる。そこで再配分が必要なためBIが有効。人の役割は消費。
・16世紀の宗教革命以降、経済活動が認められるようになった。
・働かざる者食うべからずの規範は私有財産の尊重に裏打ちされて納得感を持って受け入れられてきた。
・生きるために働く必要がなくなった時、人は働かなくなるのか?否
・労働から解放され、やりたいことをやり楽しみや満足、自尊の念を得、学問、芸術、他者への貢献をする活動に向かう。
・かつてギリシャでは、奴隷が労働を行う中、市民が現代まで続く学問と芸術のルーツを生み出した。
・生き抜くための条件は、やりたいことを自ら持つこと。
・「退屈の不幸」:哲学者も悩むテーマで、何をしても良い状態は何をすれば良いか迷わせること。
・やりたいことを見つけるために必要なのは、経験と修練。やってみて、ある程度上達して初めてわかる。
・人は、身体的にも、感情的にも、肉体的にも持てる能力をフルに発揮することが快いと感じるメカニズムを持つ。
・新しいステージでは、やりたいことをやり、楽しみ、貢献意識、自尊の念を得ることが人生の意義になる。 続きを読む投稿日:2018.10.07
発売してから数年後に手に取ってみた。
主にBIに関して読んだけど、課題はもっと他にもありそう。導入までの道のりは遠い投稿日:2023.06.04
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