レトリック感覚
佐藤信夫(著)
/講談社学術文庫
作品情報
アリストテレスによって弁論術・詩学として集成され、近代ヨーロッパに受け継がれたレトリックは、言語に説得効果と美的効果を与えようという技術体系であった。著者は、さまざまの具体例によって、日本人の立場で在来の修辞学に検討を加え、「ことばのあや」とも呼ばれるレトリックに、新しい創造的認識のメカニズムを探り当てた。日本人の言語感覚を活性化して、発見的思考への視点をひらく好著。
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商品情報
- シリーズ
- レトリック感覚
- 著者
- 佐藤信夫
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社学術文庫
- 書籍発売日
- 1992.06.10
- Reader Store発売日
- 2018.01.12
- ファイルサイズ
- 0.6MB
- ページ数
- 332ページ
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この作品のレビュー
平均 4.1 (47件のレビュー)
-
レトリックとは、ことばをたくみにもちい、効果的に表現すること、そしてその技術
レトリックの目的は、2つ
・説得の技術であること
・芸術的は、あるいは、文学的な表現の技術であること
ローマで集大成し…たレトリックの理論システムは5科目
①発想:アイデアを発見する
②配置:序論―陳述ー論証ー反論ー結論
③修辞:表現方法
④記憶:話ことばとしての記憶術
⑤発表:発表の仕方、顔、姿勢、手のあげかた、所作
そのうち、現代のレトリックとは、③の修辞にあたる
比喩の種類について紹介しました。まとめると以下のようになります。
直喩:シミリー、シミリーチュード Simile 「~のような」「~みたいな」などの直接的な表現を使って、わかりやすく例えること
隠喩:メタファ metaphor 「~のような」「~みたいな」などの表現を使わずに、あるものを別のもので例えること
換喩:メトニミー metonymiy何かを表現するとき、その事柄と深く関係しているもので置き換えること
提喩:シネクドキ synecdoche 上位概念を下位概念で、または下位概念を上位概念で表すこと
誇張法:Hyperbole 主張を大げさにする修辞技法のこと。 誇張法は、強い印象を想起させる、あるいは強い印象を生むのに用いられる。文字通りの意味に取るものではない
列叙法:Accumulatio あらかじめ作られたポイントを、簡潔かつ力強い方法で再び表す修辞技法のこと。スピーチの総括での漸層法使用に用いられることが多い
緩叙法:Litotes 修辞技法の1つ。直接的な主張をせずに、その逆の意味のことを否定する方法をいう
他 対句、擬人法、擬態法、倒置法
和歌のレトリックは、 掛詞、枕詞、助詞、縁語、本歌取り、体言止め、見立て、折句、句切れ、対句、反語、呼びかけ
目次
序1 レトリックが受けもっていた二重の役わり
序2 レトリック、修辞、ことばのあや
1 直喩
2 隠喩
3 換喩
4 提喩
5 誇張法
6 列叙法
7 緩叙法
本書のなかのおもなレトリック用語
おもな引用文献
あとがき
佐藤信夫または ことばへの信頼(佐々木健一)
ISBN:9784061590298
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:332ページ
定価:1230円(本体)
発行年月日:1992年01月
発売日:1992年06月10日第1刷発行
発売日:2018年06月12日第44刷発行続きを読む投稿日:2023.11.17
これまでレトリックを胡散臭いもの、口のうまい人の武器のようなものと捉えていた。しかし本書によって、従来からある言葉では表しにくいような新しい発見や概念をできるだけ忠実に表現するために発達した技巧である…、と捉えることができるようになった。
よって(遅ればせながら)、今後の読書の楽しみとして文章表現の面白さを味わうという意識を持つことができた。続きを読む投稿日:2023.09.17
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