「コト消費」の嘘
川上徹也(著者)
/角川新書
作品情報
「モノ」より「コト」ってホント?連日メディアをにぎわす「コト消費」という言葉。だが言葉に踊らされて「コト」だけを売り、売上に結びついていない事例も少なくない。また「コト=体験」といった表層的な理解で語られることも多い。「コト」と「モノ」をきちんと結びつけ、「買いたい!」「また来たい!」と思わせる売り方を、多数の実例から紹介する。
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商品情報
- シリーズ
- 「コト消費」の嘘
- 著者
- 川上徹也
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川新書
- 書籍発売日
- 2017.11.10
- Reader Store発売日
- 2017.11.10
- ファイルサイズ
- 0.7MB
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この作品のレビュー
平均 3.6 (7件のレビュー)
-
今の時代に一番必要だと思っている〝重要なあるモノ〟――物語――について。
モノ消費に関しては、ネットショッピングの普及で実店舗の存在価値が失われた事は言わずもがな。
著者は“ストーリーブランディング…”という言葉を提言する。
「何かの体験をする=コト消費」ではない。
体験型コト消費を狙っても、なかなかうまくいかない。単発消費に留まってしまうため。
大切なのは「コト」と「モノ」を結ぶこと。
そしてお客さんと深い関係をむすんでいく(リピーターか?)「物語(ストーリー)」が必要と説く。
それを「モノガタリ消費」と呼称。
一種のブランディングか。
読んでいて、目に見えない体験だけでは人は金を落とさないものなのかも知れない、と思った。目に見える物への販促はやはり経済に直結している……
アニメの聖地巡礼が成り立つのは作品事態に完成度の高い世界観があるから成り立つことを指摘。それと比較して、土地を活性化しようとする自治体や団体が失敗する理由を「フィクション」としての完成度が低いためと指摘する。ゆるキャラとかも。
5段階の☆評価で失敗、成功の実例を挙げる。
店舗のコンセプトが合っているか、それが「モノ消費」に繋がっているかを著者が分析。
コト消費の歴史。「代官山 蔦屋書店」の成功、インバウンドの爆買いが落ち着く
7タイプの「コト消費」
①純体験型コト消費
②イベント型コト消費
③アトラクション施設型コト消費
④時間滞在型コト消費
⑤コミュニティ型コト消費
⑥ライフスタイル型コト消費
⑦買い物ワクワク型コト消費
小手先の手段ではない。
これも過去に取り沙汰された誤った「選択と集中」の見直しだろうか。
モノづくり専門だったメーカーが「それだけではダメだ!!」と危機感を覚え、切り開いた新境地。
「モノ」と「コト」を繋げる“仕組み”
それは時間をかけての説明だったり、教養の提供にも思える。
手書きのPOP、徹底したその土地らしさ(青森の津軽弁、地産のものを利用した空間)
本屋併設カフェの、本を連想させるネーミングの製品など、ファンが体験したら嬉しい仕掛けの事例などを紹介。
手前味噌ではなく、消費者を没入させるブランディング力の必要性を感じる。続きを読む投稿日:2021.04.13
モノとコトを結びつける、読んだだけではどうやったらよいのか結局理解できずじまい。ただ誠品書店や宮原眼科などがある台湾にいってみたいと思うようになりました。
投稿日:2019.03.12
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