世界一訪れたい日本のつくりかた―新・観光立国論【実践編】
デービッド・アトキンソン(著)
/東洋経済新報社
作品情報
【観光業を大進化させたベストセラー『新・観光立国論』著者の“最新”提言!】
過去数年で、日本は「観光の後進国」から「発展途上国」になりました。
さまざまな実績が出始めており、街で外国人観光客を見かける機会も増えました。
しかし、日本の潜在能力を考えると、まだまだこんなものではありません。
日本は、やるべきことをやりさえすれば、「世界第5位の観光大国」になれる潜在能力があります。
本書では、日本が「6000万人の外国人観光客」を招致できる
真の「観光先進国」になるためにとるべき方策を、あますところなく解説します。
■どう分析するか?
→フランス人よりもドイツ人を呼ぶべき理由
→観光収入の9割は「これ」で決まる
→日本の「地の利」が最強な理由
■何を整備するか?
→「サービス」の概念を根本から改めよう
→日本人だけが気づいていない「観光資源」とは
→カジノは最強の「集金システム」である
■いかに発信するか?
→「翻訳」はもう止めよう
→外国人には「意味不明」な写真とは
→「&Tokyo」がダメなわけ 他
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この作品のレビュー
平均 3.9 (33件のレビュー)
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オックスフォード卒、元ゴールドマン・サックスのアナリストで、今は文化財の修理・施工を行う会社の社長を務めながら国の観光政策等にも携わっている著者による、日本のインバウンド観光客拡大に向けた提言の書。
…今はコロナ禍で観光どころではなく、特にインバウンドに至ってはいつになるのか…という状況ですが、夜が明ける前に少しお勉強しておこうかな、ということで読了。
ただ、「観光ほど不測の事態に強く、安定成長が期待できる産業はない」という本著内のフレーズはちょっと虚しく響きましたね。。
著者は「日本の観光資源は説明を受けるとその良さが伝わり、その奥深さに驚き、感動がわいてきます。」と言い、だからこそそれをちゃんと伝える努力をすべきだ、と主張しており、その例として、「日本の森林は定期的に自然災害に見舞われることで、強い種を一方的に強くしない新陳代謝が行われている。」という見解を国立公園のパークレンジャーから聞いて深く納得した経験を挙げています。
その対象として文化財は説明不足だし、自然については説明しようとする努力がそもそも行われていないのでは?という懸念があるようです。
このくだりを読んで個人的に感じたこととして、確かに、日本の場合は、出された芸術/景観を受け手が「匠の目」で見て「ひょっとすると、この意匠はこういう意図では?/背景では?」と見抜いた人がエラい、という傾向があるのではと。
だからこそ、「最初に1から10まで言っちゃむしろ興醒めする」という感覚がどこかにあって、それが解説を妨げていたんじゃという気もしますが、もはや日本でも鬼滅の刃のようにしっかり説明されたコンテンツが尊ばれる時代です。転換する良いタイミングなのかもしれません。
あと、細かなところで著者の意見に同意できなかった点が2つほど。
「日本の街並みは美しいとは言い難い」というのは、ヨーロッパの均整のとれた街並みとの比較なのでしょうが、個人的には、高さの揃っていないスカイラインやゴチャゴチャ伸びた電線、入り組んだ路地なんてのは、別の価値観における美しさががあって、そういったものに触れることこそ観光とも言えるのではないかと。
(まぁ、それをちゃんと解説・発信していないというのはあるでしょうが…)
あと、「航空交通インフラ」の記載で、日本は他の観光大国に比べてやや低い順位だと出てますが、これってどうなのか。
機材数/離陸数が少ないという指摘には、日本は大型機が多いからと返せるし、そもそも高速鉄道がこれだけ発達した国に対して航空だけあげつらわれても、と思います。空港の密度が薄い、と言っても、もはや1県に1空港は必ずある中でこれ以上増やすのは自殺行為にも思えます。
とは言え、本著に書かれているほとんどの記述は、「まぁそりゃそうだよなぁ」というもの。ちょっと頑張れば改善できるものがほとんどです。(逆に、驚くような抜本的提言はなく、日本の方向性自体はそこまで間違っていないという証左なのでしょうか)
良いインフラ(ソフト含む)を整え、世界ともっと良いコミュニケーションができるようになる絵が浮かぶ1冊でした。続きを読む投稿日:2021.03.27
多国と比較して日本の観光事業の現状と課題、将来性について細かく語られていた。
データ分析がとても細かく、ここまで考えられている本はなかなかないと思う。
官公庁や世界的機関のデータなど中立的立場、且つあ…る程度信憑の得られる発信元からデータ分析を行っている点もよかった。続きを読む投稿日:2023.04.23
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