逆説の日本史20 幕末年代史編3/西郷隆盛と薩英戦争の謎
井沢元彦(著)
/小学館文庫
作品情報
覚醒した薩摩、目覚めなかった長州。
世に言う「八月十八日の政変」で京を追われた長州は失地回復を狙って出兵を行なうも、会津・薩摩連合軍の前に敗走する。この「禁門(蛤御門)の変」以降、長州と薩摩は犬猿の仲となるが、その後、坂本龍馬の仲介で「薩長同盟」が成立。やがて両藩は明治維新を成し遂げるために協力して大きな力を発揮した――。
以上はよく知られた歴史的事実であるが、じつは禁門の変以前の薩長の関係は大変良好であった。策士・久坂玄瑞の働きにより、すでに「薩長同盟」は実質的に成立していた、と言っても過言では無い状態だったのである。
では、友好だった両藩が、「八月十八日の政変」「禁門の変」へと突き進み互いに憎しみあい敵対するようになったのはなぜなのか?
そこには、兄・島津斉彬に対するコンプレックスを抱えた“バカ殿”久光を国父に戴き、生麦事件や薩英戦争を引き起こしながらも「攘夷」の無謀さに目覚めた薩摩と、“そうせい侯”毛利敬親が藩内の「小攘夷」派を抑えきれず、ついには「朝敵」の汚名を着ることにまでなってしまった長州との決定的な違いがあった。
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商品情報
- シリーズ
- 逆説の日本史
- 著者
- 井沢元彦
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- 小学館文庫
- 書籍発売日
- 2017.04.01
- Reader Store発売日
- 2017.04.28
- ファイルサイズ
- 9.6MB
- シリーズ情報
- 既刊26巻
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この作品のレビュー
平均 3.3 (3件のレビュー)
-
いつもながら、通説ではない歴史解釈を教えてくれる本だった。通説を批評し、異説を支持する内容が散見されるが、根拠が弱いことも多くあり、一つの解釈としてはそういう見方もあるかな、という感じ。
幕末真っ只中…の巻。続きを読む投稿日:2017.05.22
この巻でも幕末の動乱がていねいに解説されており、とくに薩摩藩と長州藩のめまぐるしい変化が追いかけられています。
著者が高杉晋作に対して非常に高い評価をあたえているのが目を引きます。著者の考えでは、上…海で西洋諸国の文明と中国の命運をじっさいに目にすることになった高杉は、武力で外国を倒すことの不可能を悟ったとされています。しかし、朱子学と天皇教が猛威を振るい、藩内の世論に反対することが困難な状況についてじゅうぶんに承知していた彼は、正論を述べてあえて危険に身をさらすようなことはせず、戦略的に行動していたと論じられています。
また著者は勝海舟も高く評価しており、この時代におけるもっとも見識のある人物としています。その理由として、「日本」の行く末に目を向けていたということが挙げられているのですが、そうだとすると著者は、この時代において「日本」という枠組みをもつことがどれほど困難なことだったのかということを、よく認識しているといわなければなりません。そうであればなおのこと、そうした当時の「常識」を踏まえて、歴史上の事実の評価をおこなうべきなのではないかと思ってしまいます。続きを読む投稿日:2021.06.03
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