ネットの高校、はじめました。 新設校「N高」の教育革命
崎谷実穂(著者)
/角川書店単行本
作品情報
なぜ出版社であり、IT企業であるカドカワが高校を?――。新設の通信制高校として2016年4月にスタートした学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校。開校初年度から2000人を超える生徒が学び、そのインパクトは「日経ビジネス」誌をはじめ多くの媒体で取り上げられた。中高生の不登校が社会問題化し、学びの多様化が叫ばれる中、既存の教育業界に一石を投じるN高のあり方はまだ広く知られるものではない。N高校は一体、何をしようとしているのか? N高校が目指す教育革命とはどんなものなのか?
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商品情報
- 著者
- 崎谷実穂
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川書店単行本
- 書籍発売日
- 2017.04.14
- Reader Store発売日
- 2017.04.14
- ファイルサイズ
- 8.3MB
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この作品のレビュー
平均 3.7 (11件のレビュー)
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崎谷実穂
フリーランスライター。人材系企業の制作部で企業パンフレット等のコピーライティングを経験した後、広告制作会社に転職。新聞の記事広告の仕事を専属で担当し、100名以上の著名人に取材。…独立後はビジネス系の記事、書籍の執筆・編集を中心に活動。著書に『Twitter カンバセーション・マーケティング ビジネスを成功に導く“会話”の正体』(日本経済新聞出版社)、共著に『混ぜる教育 80ヵ国の学生が学ぶ立命館アジア太平洋大学APUの秘密』(日経BP社)、構成協力に『ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち』(日経BP社)がある。
2015年 10 月、カドカワ株式会社が「N高等学校」を翌年4月に開校するとして、詳細を発表した。カドカワは、2014年 10 月1日に、出版・メディア事業をメインとするKADOKAWAと、ニコニコ動画などのサービスで知られるIT企業ドワンゴが経営統合して設立された会社だ。経営統合の記者会見時には、 角 川 歴 彦 会長が、ドワンゴの川上量生会長を高く評価し「ようやく私は、川上さんという若い経営者を手にしたんだと思う」と語ったことも話題を呼んだ。
「昔のひ弱だったあの子はどこに行ったのか、という感じ。N高みたいな学校をよくぞつくってくださった、と感謝したいですね。しかも、娘は第1期生。高校生になるタイミングに間に合わせてくれて、本当によかった(笑)。今度は、大学もつくってもらいたいな」(塩屋さん母) この言葉を聞いた立ち上げから関わる運営スタッフの目には、涙が浮かんでいた。
N高生は子どもばかりではない。N高「大人会」を率いるのが、吉村陽子さん、通称「よっこママ」だ。現在 39 歳、4人の子を持つれっきとした現役女子高生である。吉村さんは、中学、高校と進学校に通っていたが、高校2年の2学期に中退した。「いい大学に入れ、いい会社に就職しろ」と言われ続けるのにうんざりしたのだ。 20 代から 30 代は子育てに費やし、 40 にならんとする今、なぜ高校に入ろうと思ったのか。
「どんな人がN高に合っているのか」と聞くと、多かった答えが「目的意識のある人」だった。とある女子学生は、「N高で夢を見つけるんじゃなくて、もともと夢を持っている人が入学して、それをかなえる礎をN高にいるあいだに築くのがいいんじゃないかなと思います」と答えた。
N高は、カドカワという教育事業が主体ではない大企業がつくった高校である。これまでも、株式会社がつくった学校はあったが、ITとメディア事業がメインの会社が学校をつくったことはなかった。だからこそ、前例にとらわれない 斬新 な発想ができる。その挑戦に設立当初から、さまざまな有識者や著名人が注目してきた。続きを読む投稿日:2024.04.02
興味深いですね。ノビノビとITを学べる。
僕が10代なら親に懇願したかもしれない。
田舎モノでPC好きだった身としては憧れる学校ですね。投稿日:2024.03.17
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