この作品のレビュー
平均 3.9 (17件のレビュー)
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最近はもうしていないのだけど、学生時代の女の子の友達と大学を卒業してから長いこと文通をしていた。
大阪と横浜で、メールやラインではなく、“文通”をしていた。
彼女は洋楽にも邦楽にも詳しく、彼女の…誘いでショーン・レノンのNHKでのスタジオ収録ライブに誘ってもらったことがある。
その時、NHKのメイクルームみたいな所の横の通路のような場所を通ったのが、ドラマなのかバラエティ番組なのかわからないけど、テレビの“裏側”をチラ見したみたいな気持ちになって、楽しかった。
彼女は私の友人の中で唯一、松田龍平さんのことを好きだった。
彼女と『悪夢探偵2』を観に言った日、龍平さんが太田莉菜さんとの結婚した頃とかで、二人でお昼とか食べながら、「どーしよー。どーしよー。でも太田さんなら良いかって思う。」とか話したりもした。
そんな彼女はかなり外向的なタイプで、十五人とかでつるんでた中で、私と趣味は合っても、人としては合わないのかな。なんて心の中ではひっそり思ったりもしていた。
(泣きながら悩み話したりとか、そういう経験は他の子とはあっても、彼女とは一度もなかった。)
でも、横浜のご実家に泊めてもらったことはある‥‥みたいな。
そんな彼女と文通をはじめたのは、お互いに仕事が長く続かなくて、職を転々。そういう境遇が似ていたからなのかもしれない。
お手紙と一緒に彼女はオススメの曲を焼いたCDをくれ、私は文庫本を贈る。(←文庫本贈るとかホント迷惑だったんだろうなと。)ということを何回もしていた。
庄野潤三さんの『庭のつるばら』片桐はいりさんのエッセー『もぎりよ今夜も有難う』。
私も彼女も調子が悪かった頃に私が贈ったのが、穂村弘さんと春日武彦さんの対談本の『秘密と友情』でした。
それを贈った時、彼女からは「ほむほむ好きだけど、これは知らなかったから、嬉しい〜」というお返事がありました。
私は穂村さんのことをあまり知らず、穂村さんって“ほむほむ”っ言うんだ。呼ばれてるんだ。Sちゃんって、そんなに穂村さん好きなんだ!
と少し驚いた。
『秘密と友情』の中で穂村さんの奥さんが、“電車で隣の席の人がもどして、それを素手で受け止めた”という感じの話があって、穂村さんのことより穂村さんの奥さんが気になってしまい。。
だって、その状況なら、私だったら、ティッシュ渡すか、背中さするしか無理だよ。奥さんすごい。って思ってて。。。
そのインパクトを引きずりながら、数年、角田光代さんとの『異性』とか、近所の個性派町の本屋が仕入れてた歌集『水中翼船炎上中』とか気になる作品はあったものの、“ほむほむ”に触れることはなく、穂村さんは私の中で穂村弘さんのままだった。
そして、この夏、某ショッピングモール内の本屋さん(未来屋書店さん)のポイントが貯まっていたので、何か文庫を買おうと思って、文庫の棚を眺めていたら、「穂村弘」のコーナーの中で、一番右側に置いてあったのが、このエッセイ『蚊がいる』でした。
横尾忠則さんのデザインの表紙も格好良く、又吉直樹さんとの対談も載っている。面白そう!!でしかなくて。
読んでみると、なんか、穂村さんと私、似てるかも。と思いつつ、「おじさんなのにいろいろ考え過ぎだよー。」なんてツッコミ入れて読んでる自分だけど、私もこのままだと、考え過ぎなおばさんにどんどんなっていく。
だから、穂村さんの本はしばらく読めない。読まない。
『蚊がいる』ってタイトルの本だから、8月の終わりまでに読み終わりたかったけど、なかなか進まず。。本日読了。
穂村弘さんが好きなSちゃんは数年前から婚活を始め、いい感じの年下の大学院生と恋に落ちたらしい。
一番最近Sちゃんに貰ったお手紙には、「高校の仲良し三人組で集まったら、みんな三十代女子ちゃんとやってて、これで良いのかなーって思ったよー。」と綴られていた。
“三十代女子”をちゃんとやれていない私は、「自分らしくいれば良いんじゃない。」とお返事を書いた。
それ以来、彼女からのお手紙は来ていません。
こうやって、縁ってなくなっていくのかな。
と思うと、それが淋しくもあるけど、Sちゃんが幸せな結婚をして、ほむほむの奥さんの様にいろんなことを受け止めるような人であり続けて、穂村弘さんの作品を読み続けていて欲しいなと思う。
結婚するとかしないとか私はあまり重要に思ってないけど、駄目なのかな?
駄目じゃないよね?穂村さん。続きを読む投稿日:2020.09.03
このレビューはネタバレを含みます
ほむらさん大好きなの!
レビューの続きを読む
キンキュウジタイセンゲン…中に行った、カドカワのライブラリーのとこの本屋で出会って、思い出した。
ほんとに好きなの。作者。しばらく忘れていたんだけど。
世間とはずれてるだろう…けど、私とは合致。
生きる意味を感じさせてくれる。
美しいものや好きなものや、ぐっとくるもの、
嫌いなもの・ひと、言いたかったことをちょうどよく
可笑しく言ってくれる。
好き。
穂村弘を通してつながったひとと結婚したい。
あ、逆かもで、好きなひとはきっと穂村弘が好きだってなんとなくわかるんだな。
P40
パッチワーク紳士 優しい、気が利くひとの真似をして見ることについて
P44咄嗟のタイミング
運転中、ありがとうの軽いクラクションや短いパッシングの専用のボタンがほしいというもの
飲み会で複数の人がしゃべっていると、狙ったタイミングで声をだしても誰かとかぶっちゃう続きを読む投稿日:2021.01.23
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