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穂村弘 / 角川文庫 (33件のレビュー)
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たかとし
ゆるいけど、なんか核心をついているというか、「そういうこと、あるある。なんだろうね、あの気持ち」みたいな共感できることもあり、穂村弘のエッセイは本当に好き。
投稿日:2024.02.11
ラズベリー(潰)
ニッチでありながらも、どこか感じたことのあるような情景に共感できた時、何とも言えない気持ちになる。 横尾忠則が手がけた装丁は圧巻である。
投稿日:2023.08.31
れんげ
装丁のビビッドさと正反対な中身。 本当に、これに共感する方がマイノリティーなんだろうか。共感する人はやはり「わかる!」とかわざわざ言わないほうが多いだろうから、ぱっと見では分からないだけで、…… …自意識過剰なくどくど感で町田康『告白』のくまたろを思い出し、彼が現代に居るさまをちょっと想像してしまった。続きを読む
投稿日:2023.03.24
amaretto
『男たち』の時計論争が面白い。男は客体視されることに慣れてないが、女は慣れているので時計1つでモテが変わるわけないと、男女間での思想の違いが良い。 付き合うなら嫌いの感性が同じくらいの人と。長所や美…質には慣れてしまうが、短所や欠点は慣れることはない。むしろ蓄積される。 『蝿とサンドイッチ』面白い。私じゃん。 かなり短いエッセイなので、読みやすさ抜群、面白さに綻ぶ。続きを読む
投稿日:2023.02.04
yukimoyoi
このレビューはネタバレを含みます
帰省したついでに自室から拾ってきました。再読。 解説が秀逸でした。初読だと「ほむほむって面白い」だけで終わっちゃうんですが、解説を踏まえると穂村さんのストイックさに戦慄することになる。この人は常に何が正しいのかを問い質しながら生きてるのか…求道者か…? ―どんなキャラクターであっても、この世のどこかには居場所がある。電車のなかで見かける説教好きなセクハラ酔っぱらいおじさんも、ちゃんとネクタイを締めて結婚指輪をしているではないか。でも、内気だけは駄目。伝わらない心を抱えて世界の周囲をくるくる回るだけ。そう気づいていながら、どうすることもできない。時間だけがどんどん過ぎる。だからこそ内気なのだ。(「内気だけが罪」30P) いちばんガツーンときた話。これは本当にそう。ウウッつらい…。
投稿日:2023.01.30
I.M.O.
君は変わらないな、ホムラ君。 『世界音痴』を知ったいま、渚カヲルのような気持になりながら読みおおせた。 結婚しても歳月を経ても相変わらずそのまんま穂村弘で安心した。面白かった。 印象に残った話を挙げるなら、番組出演時にエンディングで凝固したシーンかしら。 テレビカメラに向かって手を振ることを体のどこかが潔しとせず、妙案に思念を巡らせた挙げ句に固まる。咄嗟に迫られて「特別」な何かをしようと頑張ってしまい、見事に敗れる姿は滑稽だけれど、思い当たる節があるぶん、胸に羞恥がちくりとくる。そうなのである、慌てて結末に「特別」を詰め込むなんて浅はかだし、「特別」が無条件に良いわけじゃなし、結末のバイバイに勝敗などない。こういう自己批判が、「特別」衝動が湧くのと同時に頭を去来するから、畢竟生きづらい。それでも穂村があまり苦悩する気色を見せないのはなぜだろう。「あれこれ考えちゃうよね」を受け容れているということだろうか。興味深い。
投稿日:2023.01.10
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