わたしが幽霊だった時
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(著)
,浅羽莢子(訳)
/東京創元社
作品情報
季節は夏。昼下がりの林道は家に続いている。歩きながら(事故だわ!)ふいにそう思った。なにかが変。事故に遭ったって思うんだけど、頭がぼやけてて何も思い出せない。気がついたら、ここ歩いてるんだもの。あたしいま何着てるんだろう。わからないから下を見た。体がない! あたしは生垣を通り抜け、ドアを通り抜けて家のなかに入った。宙に浮きながら。部屋じゃ、だいっ嫌いな姉さんや妹たちが相変わらずのけんか。誰もあたしのこと気づきゃしない。あたし、幽霊になっちゃったんだ・・・・・・でも、なぜ? 現代英国を代表する著者が贈る、おかしくてほろ苦くも暖かい時空を超えた物語。
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商品情報
- シリーズ
- わたしが幽霊だった時
- 著者
- ダイアナ・ウィン・ジョーンズ, 浅羽莢子
- 出版社
- 東京創元社
- 書籍発売日
- 1993.10.22
- Reader Store発売日
- 2016.10.21
- ファイルサイズ
- 3.8MB
- ページ数
- 300ページ
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この作品のレビュー
平均 3.6 (19件のレビュー)
-
主人公がのっけから幽霊で、しかも自分が誰だかわからないところから始まり、ぐいぐい引き込まれていった。
主人公が幽霊なんだから、怖くないかも!って気楽に構えていたらそうでもなく、そうだった、ダイアナ・ウ…ィン・ジョーンズの作品じゃん、そんな甘くないよね…と途中であわあわした。
日本の幽霊とは違うホラーっぽいダークさも兼ね備えたファンタジーでミステリー。
姉妹の喧嘩っぷりや暮らしぶりは破天荒に突き抜けていて生命力に溢れていた。生きているってそういうことだな、を凝縮している描写。
7年という年月との掛け合い、次第に見えてくる人間模様、最後にこうきたか!とそれまでの色々を回収していくのは本当に見事。
ダークで憎らしくて少し荒削りな分、後からじわじわと愛情やら見えていなかった細部やらが染みた…!
ファンタジーだけじゃなくて女の子たちの成長、姉妹愛に恋愛要素も全部盛り込んでくるってちょっと…!
カートにサリー、イモジェン、フェネラ。
どの子も個性的で面白い。
この世界、誰かアニメ化してくれないかなぁ。映像化作品観てみたい。残酷なとこもあるから無理かな…。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品は、いつもものすごい勢いよく描かれていて、まるで場面場面を走り書きでスケッチしているかのよう。ついていくのに必死。
たぶん細かなところはついていけてない。
そこまで描き出したい物語を持っている彼女はすごいなぁと毎回尊敬の念を抱く。 まだ消化しきれていない『9年目の魔法』をもう一度読み返したくなった。続きを読む投稿日:2020.10.10
サリーは気がついてみたら、幽霊になっていた。といっても、手足が有るわけでもなく、誰にも見えない。家に帰ってみると4姉妹のサリーを除く3人がいる。なぜ幽霊になってしまったのか、その鍵は、4姉妹で信じてい…た、モニガンという精霊にあるのだ…。
『ハウルの動く城』の作者が送る、ファンタジー&SF作品。サリーの幽霊の視点から描き、なぜ幽霊になったのか、どうやってみんなに気がついてもらえるのか、本当は自分が誰なのか、モニガンの狙いはなにか、ということを章ごとに解いていく形になっている。
途中からはSF的な展開となっているからか、世間的には非常に評判が良いようだが、子供の自分語りという形になっているからか、訳がまずいのか、全体にわかりにくい。
また、途中からは書きたいものの方向性からやむを得ない部分はあるが「サリーは」という三人称主人公を「幽霊は」「患者は」という形で書いてしまい、いわば叙情トリックの伏線的な不信感を読者に与えたのはあまり印象がよろしくない。
さらに個人的に、こういうファンタジーもので前提なく使われがちな「動物は純粋なので霊が見える」「子供(特に女の子)は純粋なので霊が見える」というような暗黙の特殊能力を有しているというのは好まない。本書においては、後半は否定されており、それは全体のテーマとして「女の子はきれいでも純粋でもない」というところに根付いているからだろう。でもね、犬は気がつくのだよね。
調べると、訳者の関係者が「この話は暴力的な父親に対する娘たちの抑圧された関係がテーマ」という論文を書いているようだが、そこまでうがって読むほどの話でもないだろう。
テーマというかトリック的には面白かったが、文章と配役が今ひとつである。
電子で読んだが、文庫版はプレミア価格の模様。続きを読む投稿日:2021.08.19
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