コミュニティ・オブ・プラクティス
ティエンヌ・ウェンガー(著)
,リチャード・マクダーモット(著)
,ウィリアム・エム・スナイダー(著)
,櫻井祐子(著)
,野村恭彦(著)
/翔泳社
作品情報
ナレッジ・マネジメントを超えてコミュニティ・オブ・プラクティス(実践コミュニティ)とは、あるテーマに関する関心や問題、熱意などを共有し、その分野の知識や技能を、持続的な相互交流を通じて深めていく人々の集団のことである。 太鼓の昔から続く、知識を核とした社会的枠組みであるが、組織がより意図的かつ系統的に知識を経営に活かすこと、つまり古来の仕組みに加え、ビジネスで新しく中枢的な役割を担わせることが必要になっている今、熱く注目されている。※本電子書籍は同名出版物を底本とし作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
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この作品のレビュー
平均 3.9 (11件のレビュー)
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学習する単位=実践コミュニティとして、コミュニティ的な考えの組織への適合を試みた画期的な書籍であろうと思います。その意味で、『学習する組織』の上位的な位置づけに見えます。コッター言うところの組織におけ…るインフォーマルなネットワークによって作られた単位が実践コミュニティ(Community of practice)と言えますが、コッターの言う改革のためのネットワークと違うところは、実践コミュニティそのものが学習し、成長し続ける存在としたところで、『学習する組織』と全く同じ主張が見られます。またその単位が、生物の生存のように、誕生→成長→成熟 と段階があると言う指摘も『学習する組織』に共通しています。違いは、本書は組織に置いてどのようにコミュニティを位置付け、どのように扱っていけば、継続的な学習に繋げられるかを論じている点です。『学習する組織』では、学習単位をコミュニティとは限定しておらず、なんだかの組織単位の中における学習のためのツールについて論じていると言う感じでしょうか。しかし、『学習する組織』における「自己実現」を突き詰めると実践コミュニティ的な動きになると言う点で、それぞれ同じ価値基準で組織をミクロとマクロでとらえたような、一つの目標に対する相互補完的な解説の関係のようです。
本書では、実践コミュニティは、1) 領域 2) コミュニティ 3) 実践と言う3つの構成要素から成り立つとし、各成長段階における、それぞれについての運用方法を提案しています。とりわけ、実践コミュニティをサポートする「コーディネーター」の必要性を説いています。コッター的な文脈であれば、コミュニティ・リーダーがコミュニティを引っ張り、コーディネーターが実組織とのリンクや、ビジネスとの整合性といった、コミュニティの構成員が気持ちよく動けるように、縁の下の力持ちとしてのマネージメント的な役割を実行します。それらを、ゼロックス社や、フォード社と言った事例を交えて解説しています。『学習する組織』もそうですが、これらインフォーマルなコミュニティによる学習単位のアイディアは、寧ろアフターファイブや社内運動会などの<会社以外の>コミュニケーションを重んじてきた日本的企業経営にヒントを得られているように見えます。それらが分析され、こうして米国の企業で、まさに「実践」されて体系化され、Apple、Googleを代表するような米国ビジネスの成功に繋がっているとするならば、とても皮肉なことです。
本書の最終章では、世界を学習する単位として捉え、世の中を複数の実践コミュニティの集合体とする試みを述べています。そして、最も実践できる単位として企業組織を選んでいる(に過ぎない)とまで言っています。この文章には、個人的にはとても共感しました。社会起業のような実践も、実践コミュニティのインスタンスと考えるのは、私だけではないでしょう。世の中が本当の意味でボーダーレスに学習していく姿になっていくことが、本書の隠れたゴールでありましょう。続きを読む投稿日:2012.08.30
組織のケイパビリティ獲得の手段として戦略的なコミュニティ形成の有効性を説いています。
ナレッジとは整理された静的な形式知だけでなく、人々の交流の中に動的に存在する暗黙知で構成されるというのは言われてみ…るとなるほどと感じました。
とはいえ自社に落とし込んで考えてみると、直接的に収益を産むことはない実践コミュニティの開発に組織がコミットメントするというのはなかなか難しそうです。
80年代の日本企業の活躍の背景にも同様の実践があったとのことですが、もしかすると分析され体系化されていく中で小難しい解釈として本書に落ちてしまっているのでしょうか。あまり身近な事例としては感じられませんでした。続きを読む投稿日:2020.12.31
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