新・ほんとうにわかる経営分析
高田直芳(著)
/ダイヤモンド社
作品情報
経営分析本として最も評価の高い名著の1つ、『決定版 ほんとうにわかる経営分析』(PHP)を新版化するものです。IFRSとキャッシュフロー計算書の分析という2つの大きなテーマに対応するとともに、最近のROEへの注目度の上昇や、東芝の粉飾事件も取り上げ、完全な新刊といえる全面的な改稿となりました。
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商品情報
- シリーズ
- 新・ほんとうにわかる経営分析
- 著者
- 高田直芳
- 出版社
- ダイヤモンド社
- 書籍発売日
- 2016.02.12
- Reader Store発売日
- 2016.02.15
- ファイルサイズ
- 24MB
- ページ数
- 336ページ
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この作品のレビュー
平均 3.0 (2件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
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著者は高田直芳氏。都市銀行を経て、公認会計士に合格し、現在は独立されている模様。
感想。
あくまで個人的な受け取り方だが、文体が非常に嫌い。著者は楽しくライブ感覚で読んで欲しいと思っているのかもしれないが、本質が全く頭に入ってこない。面白くない例えや、無駄な見出しが非常に不快。例えば、「いや~ん、営業収支のオシリのにおい」という見出しで営業収支尻の説明に入るセンスに、ちょっとついていけない。
エッセンスとしては、銀行員の研修の様な進め方で、財務諸表の各項目の説明から、一般的な指標、CVP分析、資金繰り、運用調達表を一通り触れていて、決して悪いとは思わないが。文章に無駄が多い。
備忘録。
・親会社と非支配株主間の関係で、子会社は誰のものかという命題に対し、①親会社説 と ②経済的単一説の二つあり。日本は親会社説で、IFRSは②。この辺が非支配株主に帰属する当期純利益、とかにかかわってくる。
・P76の製造関係図は頭の整理に有用。(材料を材料費と期末棚卸に、仕掛品を製造原価と期末仕掛品に、製品勘定を売上原価と期末製品棚卸に)
・売上高の増減要因分析について、先ずざっくりと数量が●%増えたかを把握し「前期売上×●%」を計算。これと実際の売上差異が単価変動要因。
・費用の増減要因分析も、販売数量の増減割合を使って、前期費用×●%を計算し、それと実際の差額が企業努力によるコスト削減部分、と説明。
・会社法上の大会社の会計監査義務は、義務を怠った場合罰金1百万円。これは伝家の宝刀状態で、この罰金を納めた話は稀有で、公認会計士を雇うより、このリスクを負った方が良いという会社も多そう。
・税務申告は何回でも可。一旦銀行用に良い数字作り、申告し、税務署のハンコもらい、銀行に提出し、後日改めて修正申告もできてします。投稿日:2016.08.19
流し読みになってしまったが、面白さは感じられた。
前半部分だと連結会計において、日本基準(親会社説と経済的単一体説が半端に混じったもの)を取っているかIFRS基準(経済的単一体説)を取っているかで分…析対象となる数字が変わってくる箇所が面白かった。
後半部分では、簡単な粉飾方法の解説など、企業が置かれている状況を踏まえ、正直に書かれており、他の固いだけの本にはない、理論と現実のギャップを知ることができた。続きを読む投稿日:2020.06.19
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