この作品のレビュー
平均 4.0 (14件のレビュー)
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「司馬遼太郎の『かたち』 『この国のかたち』の十年」を2000年に書いた関川は、編集者に「書きませんか」と言われ、「空き巣」のようにこの本を書こうとした。
空き巣というのは例えは良くないが同じ手口を…使うということである。『かたち』のようにである・・・というかあったはずだった。
いつ司馬遼太郎がどんな気持ちでその文章を書いたかという点では、時代相を読み、関係者に話を聞き、膨大な参考文献を渉猟する。『かたち』と同じ手法であるが、相手がエッセイと小説の違いがあるので、そのあたりが違っており、書くのに苦労したようである。
1.一番大事な点は、なぜ司馬遼太郎が1968年から1972年という時期に、日露戦争を取り上げて『坂の上の雲』を書いたかということであり、それは解説者の内田樹も言うように、その1968年から1972年という時期が日露戦争後の40年間、司馬遼太郎が最も嫌っていた<異胎>の日本と、現象面は両極端だが、実はよく似ていたからと考えた・・・ということになる。
2.それは司馬遼太郎にとっては、どちらの時代にも共通するのは「正義」を押し付けるイデオロギー、「正義」の名のもとの「集団ヒステリー」であったからだろう・・・と関川、内田が言っている。
3.『坂の上の雲』は、司馬遼太郎も言っているように、「告白」や「ナルシシズム」を特徴とする日本近代文学ではない。「時代」と「時代精神」を書いた「写生小説の大作」と、関川は評価している。私は日露戦争の分析という研究論文だと評価しているが・・・
4.「写生小説の大作」・・・つまり、正岡子規の小説家版になろうとしたのだろうか司馬遼太郎は。続きを読む投稿日:2014.05.11
『坂の上の雲』の副読本に手を出す気持ちで手を出した自分が甘かった。『坂の上〜』をめぐる当時から後世の言説を俯瞰するような内容であり、戦費その他のデータも補完されている。
若手編集者へのレクチャーを…もとにしたせいか「ですます」体になっている。「だ、である」体の引用文が多いのでこれは正解だった。
『坂の上の雲』を読み通したのはずいぶん前だ。陸戦より海戦の方が面白いので、そちらを先に読んでしまった。これがフィクションなら正岡子規をもう少し生かせておくのだろうとも思った。続きを読む投稿日:2022.12.17
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