公共貨幣―政府債務をゼロにする「現代版シカゴプラン」
山口薫(著)
/東洋経済新報社
この作品のレビュー
平均 4.5 (5件のレビュー)
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debt money systemに変わる、100%準備に裏打ちされた法定通貨の導入を提唱されている。が、まだ腑に落ちない点が多数。さらに読み込んでいきたい。
【疑問点】
・100%準備高・・・うん…?それって金本位制?(価値の尺度を何に求めるか)
・歴史を見ると、おおむね銀行は民間(金貸し)から始まっている。ロスチャイルドから国民国家がうまく離脱できたとしても、まぁそんなに変わらないんじゃないか?(=システムの問題)
・100%準備高になれば金利が掛からなくなる。。。確かに、日銀当座預金はそれでいいかも知れない。が、金利がなくなると金融仲介する機能がなくなるんじゃないか?(=銀行の信用創造を禁止する、の意図と範囲が知りたい)
・仮にコメ1kgを1千円だとしてみる。で、ベーシックインカムで一人あたり月20万円を支給するとしよう。。。あれ、これって昔麗しい共産主義再来じゃないか?
・要するに、カネが必要な人には政府があげます、って制度になりそう。金はあまりまくっている、仮に今の物価で600兆円ものカネが実際にあってもどうせ使えない。。。これは銀行業の否定?
・一方、未来に渡って600兆円で足りるのか?(LETSみたいに、総額ゼロでバランスする考え方にはならないのか?もし Debtと Assetで相殺する考え方が主流になれば、財政規律さえ放棄すれば万事解決=ハッピー!?)
・考えてみたら無尽やらは金がない(=社会資本の蓄積がない)時代に生まれたもの。となると、金利をゼロにする=金貸し自体を駆逐する発想か。
・過去、60年ごとに借金をチャラにする文化があったらしい(欧州?)。日本でも江戸時代になんども棒引きや踏み倒しが起こった。これは何故か?(このやり方以外にうまい方法がなかったと想像、戦争がなくならないのも同根か。)
・金利を取らないことが良い世界、であればイスラム金融が世界を牛耳っているべき。個人的にイランは素晴らしい国だと思うし、きっとアフガニスタンもこれからいい国になると思うが、、、そうなると皆が思えるかしら?
・指数関数的な成長から、低成長に移行するのが自然生物である。そう思うと、低成長時代に沿ったカネのあり方を模索すべき、という議論には同意。
・その場合、マイナス金利に持って行って政府(および中央銀行)は金を刷りまくって経済を回す、というのは一定の説得力がある。(≒なぜ100%準備の新しいカネを定義する必要があるのか?)
・IMFをどう考えるか?
・世界で見ると、日本はすでに金を貸して儲ける側の国になっている。だからこそかじ取りが難しい。。。
・Debt moneyと Equityとをハッキリ区分すべきなんでしょうね。資本コスト、、、という考え方がおかしいのかもしれない。
・世間的には、MMFが急に脚光を浴びている。MMFはこの公共貨幣を抹殺するための目くらましじゃないか、という気がして来た。それくらい Occupy WallStreetはインパクトがあったのだろう。
・とどのつまりは、税金って何だっけ?って話に行きつきそう。国民国家(政府)が国際金融資本に隷属しているのが問題。
・ドラッカー先生は、「見えざる革命」で企業の所有権が労働者が移転した、と喝破された。が、現実は全くそうなっているようには見えず、世代間の格差と隷従構造に転化しているように思われる。
・要するに、国家の政府を救ったところでどうにもならない。国民の生活をよくするにはどうするか、生産力を維持・発展するのに資するかどうかが肝である。通貨発行権を国際金融資本から取り返すのは必須だとして、その後をどうするか?(道州制にしてそれぞれにマイナー円を発行させるのが良いと思いますが)
・案外、家賃さえなくなれば大体の人は生きていけると思うのよね。江戸時代の長屋はどんな制度だったのか、だれか教えて。続きを読む投稿日:2021.09.24
先進国の債務危機の脱出口として公共貨幣を提案。貨幣の根本的意義から公共貨幣システムに移行していくまでのダイナミズムを具体的に展開した壮大な試論。
投稿日:2017.12.23
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