原発ホワイトアウト
若杉冽(著)
/講談社文庫
作品情報
キャリア官僚による、リアル告発ノベル! 『三本の矢』を超える問題作、現る!! 再稼働が着々と進む原発……しかし日本の原発には、国民が知らされていない致命的な欠陥があった! この事実を知らせようと動き始めた著者に迫り来る、尾行、嫌がらせ、脅迫……包囲網をかいくぐって国民に原発の危険性を知らせるには、ノンフィクション・ノベルを書くしかなかった!
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商品情報
- シリーズ
- 原発ホワイトアウト
- 著者
- 若杉冽
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社文庫
- 書籍発売日
- 2015.06.12
- Reader Store発売日
- 2015.07.10
- ファイルサイズ
- 0.3MB
- ページ数
- 336ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (14件のレビュー)
-
現役キャリア官僚による告発小説
小説としておもしろいというのとははちょっと違うかもしれない。単なるフィクションだったら、不愉快に思うだけで終わったかもしれない。しかし、これが現役キャリア官僚が匿名で書いた告発小説となると受け取り方も…まったく変わる。
東日本大震災を期に脱原発へと向かいかけたのが、政権交代によってあっさりと原発再稼働へと転換した。この小説を読むと、その辺の裏が見えてくるようである。
自らの利権のために原発再稼働へ向けてひた走る政官財が生々しく描かれている。そして、原発再稼働に反対の知事を陥れて排除していくのも、現実的で空恐ろしい。続きを読む投稿日:2015.07.15
-
2013年刊行。少なくとも当時現役で官僚の著者。
ハード。基本は偽名だが本名での一連著述の部分もあり。小説なので現実では無いが、現実の要素と思われる巨大組織が持つ既得権や政治・エリートと特権意識、巨大…組織間のもたれ合い…。組織の階層の、上層と最下層の絶望的な違いとか。巨大という点では国も同じで、2023年時点でのロシアも彷彿とさせる。
重いね。たまには陽に当たらない現実を知る事も必要だけど。「民度を超える政治は不可能」ってのは痛い。「ヒステリックな国民の反応」ってのは、その通りだと思う。続きを読む投稿日:2023.03.26
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