ヤマケイ文庫 なんで山登るねん
高田 直樹(著)
/山と溪谷社
作品情報
世代を超えて多くの読者の支持を得た名著がヤマケイ文庫でよみがえる!
京都府立大学山岳部OBで、ラトックII峰、ディラン峰などの遠征を行い、国内においても剱岳東大谷での積雪期初登記録を持つ高田直樹氏のエッセイ集。
氏が大学山岳部時代から経験してきた山での出来事を、京都弁のタイトルのようにソフトな語り口で紹介してくれる。
冬の剱岳での遭難体験、黒部川源流での釣りと焚き火の日々、京都北山でのひとりぼっち夜・・・。
そこに描かれた体験と思索の数々は、山のきびしさ、やさしさ、愉しみ、苦しみを伝えながら、さらに「生きる」意味までをも読者に考えさせようとしている。
長い間、教育者として活躍されてきた氏ならではの鋭い視点を、京都弁でやさしく包んで描いた青春の書にして文明批評の書。
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商品情報
- シリーズ
- ヤマケイ文庫 なんで山登るねん
- 著者
- 高田 直樹
- ジャンル
- スポーツ・アウトドア - 登山
- 出版社
- 山と溪谷社
- 書籍発売日
- 2014.05.01
- Reader Store発売日
- 2015.05.15
- ファイルサイズ
- 1.2MB
- ページ数
- 368ページ
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この作品のレビュー
平均 5.0 (1件のレビュー)
-
懐かしい!書かれた年代のことが書いてないので補足兼ねて
高田先生の教え子です。
この本が書かれた年代の記載がなく、本文にある「20年前」などが、
現在から20年前の1990年代のことかと誤解する人もいるかもしれないので補足です。
この本は「山と渓谷」に連載…されたものをまとめて1978年に発行された本です。
連載は78年以前ですから、本文の「今から20年前」は1950年代後半のことです
40年も開きがあるので山の装備や交通などが全く変わっているのに
なぜこの年代の記載がないのか気になりました。
先生は確か昭和11年生まれ(1936年)の方。この年代の方の登山の話です。
現代とは登山の装備が違うでしょうし、その辺の違いも面白く読めると思います。
当時高田先生は表紙のようなヒゲ面天然パーマの長髪で大型バイクに乗っての通勤で
大変ワイルドなイメージの上、話に登場する「やらせぬブス女」などと言う言葉が飛び出すので
小心者の16、7歳の小娘には最初恐ろしく感じましたが、
実際にはとても真面目な先生でスゴイ山に登ったことがある人で本を出してる先生として学校で有名でした。
高校生からの先生への良くある質問として
「しんどい思いや命の危険を冒して山に登るといくら貰えるの?」がありました。
まさしく「なんで山登るねん」です。
生徒からしてみると、外国などの険しい山に登るのはTVクルーや撮影隊のイメージがあり
「職業としての登山」だとイメージする者が多かったのです。
特に男子は「冒険がお金になる、将来職業として選べるかも」と興味津々だったようです。
これに先生は最初とても驚かれたそうですが、徐々に慣れて授業の最初に答えられました。
「山に登っても一銭も貰えません。逆に登山はめちゃめちゃお金が掛かります。
お金が貰える人は登山家の内の極少数です。それでも僕らは山が好きで山に登ります」
登山家の「そこに山があるから」は高校生当時「そんなん全然答えになってへん」と思ったものですが
これはこれ以上ない理由であると今ではわかります。
不謹慎ですが、2014年御嶽山噴火の折、登山者の職業がスゴイ高給取りばっかりと話題になりました。
やはり山はお金が掛かるんだなあと再認識しました。
脱線しましたが、この本は山に登る者同士の専門用語満載なマニアックな話というより、
山に興味はあるけどまだ山に登ったことがない人向けたような平易な語り口で書かれた本で
しかも臨場感があり、在校生は誰しもが一度は読み、図書館の先生の本はボロボロで
新品に何度か取り替えられていました。
優れた本は決して専門用語に頼らず、平易な文で書かれる、そのような本です。
「なんで山登るねん」の確かな回答はないけど「やっぱり山が好きやから」が語られます。
山に登る人にも、登ったことない人にもオススメの一冊です。続きを読む投稿日:2015.08.10
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