なぜ中国は覇権の妄想をやめられないのか
石平(著)
/PHP新書
作品情報
養老孟司氏(東京大学名誉教授)絶賛!・・・・・・「中華思想」に中国自身がいかに縛られてきたか。その切ない歴史と現代中国の考え方がよくわかる。国際的な常識を決して守らず、力によって現状を変更しようとする中国の振る舞いは、もはや日本人にとってお馴染みにすらなっている。その一方で、そうした中国の「異常性」の本質がどこに由来しているのか、ということを、自信をもって答えられる人は多くないだろう。その本質を理解するためには、「中華秩序」によって生み出された中華帝国自身の盛衰と、周辺国家を含む極東の興亡史を知る必要がある、と著者はいう。始皇帝の時代から習近平率いる現代中国まで、2000年の中華帝国史を一気に概観したとき、そこからどのような「歴史の法則」がみえてくるのか。その答えは本書に譲りたいが、一つだけいうならば、「中華秩序」の構築とは見栄の問題ではなく、その構築に失敗した国や皇帝はあっという間に滅ぼされる、という残酷な事実がそこにある、ということだ。それがわかれば現代中国がなぜ、異常なまでに海洋進出に固執するか、という理由もわかるはずである。そうした「中華秩序」に対して、ある国は徹底的に従属し、ある国は反発し、ある国は距離を置いた。その「歴史の法則」がいまでも変わらないことに、あらためて読者は驚くはずだ。ならば、膨張を続ける中国に日本はどう立ち向かうべきか。山本七平賞作家が満を持して放つ、語られざる斬新な極東興亡史。
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商品情報
- シリーズ
- なぜ中国は覇権の妄想をやめられないのか
- 著者
- 石平
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2015.03.14
- Reader Store発売日
- 2015.05.11
- ファイルサイズ
- 2.5MB
- ページ数
- 216ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (4件のレビュー)
-
中華思想とは何か、それがどんな風に今の中国の動きに影響しているかってのを、論じている。
判りやすいな。勿論それだけではないのだろうけど、力がない間は徳を持って周辺を従わせ、力を持った途端に平気で蹂躙す…るという歴史は、考えさせられる。
実際のところ、納得しやすい。
だが、筆者の論で、アメリカが正義という理念で動いているという貴重は痛いなあ。
確かに単純でおバカだとは思うし、それもあるんだと思うけど、利を俎上に乗せな蹴れば変な議論になると思う。続きを読む投稿日:2016.12.29
冊封体制が証明するような宗主国と周辺属国という構図を中華秩序という言葉で説明し、その大きな流れに加え、近現代では、鄧小平政権時からの軍国化路線、海洋制覇戦略を踏襲した動きが、中国現政権の行動原理だとい…う。ある種のイデオロギーの整理、今の中国人のメディアを含めた空気を表すに、非常に簡潔な切り口だろう。
何故、各国が戦争に及ぶかという点において、国益以外に上記のようなイデオロギーが判断基準となる事もあり得るだろう。しかし、今の領土問題においては、その意地の部分と、内政的な事情や資源獲得、シーレーン確保等、複合的な要因にあり、それぞれの戦略上の優先度をどう考えているかを見抜く事が重要である。民族の偉大なる復興の謳い文句は、別にストレートにイデオロギーの目的を示したわけではなく、ある目的のための煽動の一部と捉える事もできよう。中国の欲望は、今、一番何を欲しているのか。
この辺の考察が甘く、然るにアメリカが日本との戦争に及んだ理由についても、アメリカ側の秩序によるもの、自らの利害得失とは無関係な神のもとでは、みな平等という正義感からという、奇妙な言論になってはいないか。
これら論説が聞きにくいという点を考慮しても、星三つ程度だろうか。続きを読む投稿日:2016.07.28
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