探偵・日暮旅人の望む物
山口幸三郎(著)
/メディアワークス文庫
作品情報
『日暮旅人』の名前で出された爆弾テロの脅迫状。ニュースでは旅人の名が流され、警察も旅人を探し始めていた。 刺された亀吉、誘拐された灯衣と陽子。そしてユキジの自宅に現れた思わぬ人物。旅人を取り巻く大切な人々が危機にさらされる中、旅人は目の治療のため入院していた病院から姿を消し、真犯人の指示通りに動き出す。――もうこれ以上酷使することのできない瞳を使い、美しく残酷な犯人を止めるため。 そして訪れる裁きの時。旅人と仲間たちの運命は――。 目に見えない物を視ることで『愛』を探し続けた探偵の物語、本編感動の完結!
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商品情報
- シリーズ
- 探偵・日暮旅人の探し物
- 著者
- 山口幸三郎
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- メディアワークス文庫
- 書籍発売日
- 2015.01.24
- Reader Store発売日
- 2015.03.27
- ファイルサイズ
- 3MB
- シリーズ情報
- 既刊10巻
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この作品のレビュー
平均 3.7 (19件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
結局のところ、旅人の五感は戻るのか? ちゅうところが一番気になって、最終巻となるこの本をものすごい前かがみで読んだ。
レビューの続きを読む
そもそも旅人はなぜこの特異な体質になったのか、ちゅう話はファーストシーズンですべてやっつけてくれているもんね。
セカンドシーズンは、旅人が五感を取り戻せるのかどうかっちゅうところがキモやったのかな・・・。
以下、ネタバレですけれども・・・
最終的なオチは、旅人が自分で傷つけた眼は失明しちゃったけれど、残された眼は徐々に見えるようになりつつある・・・。
・・・で、いいの(笑)? わかってない
あとがきを読んで
「ああなるほどねえ」
と、思ったけれども、著者がこのシリーズを通して一番言いたかったことは、「物事にはいろいろな面がある」と、いうことなのかな。
こちら側から見れば正義でも、あちら側から見れば悪になる、と、そういうことなのかな。
そうだとしたら、確かに主役の旅人ですら、「被害者」と「加害者」の両面を持っていたと思う。
雪路顧問なんてなおさらよね。
ちょっと忘れちゃったんやけど(あかんやん)、確か雪路顧問が故郷から出て一財上げるまでの話も書かれていたはず。
あのあたりをもっと掘り下げれば、雪路顧問にだって守りたいものや譲れないものがあったわけで・・・。
自分のために、誰かのためによかれとしたことが、違う人からみれば加害者に見える(こともある)。
だけどそれってちょっと哀しすぎて、じゃあ何も望まず、何もしないほうがみんな幸せなのかな、と、いえば、そういうことはない。
だったら、人は何に縛られて何にがんじがらめになって生きていくのかを考えたら、愛なのかなあって、
・・・そういう話!?
イヤもう読み込み不足で申し訳ない。
とにかく、旅人の今後が気になって前かがみで読んだわりに、そのあたりが曖昧~やったような気がする。
(それがこの作風とも思うけど)
ただ、ファーストシーズンでチラチラ登場した人たちがラストシーンに「これでもか!」と、登場したのは、なんだか豪華やった気がする。
でも、長い時間をかけて読んでいるせいで、白石ですら一瞬
誰やっけ?
と、なってしまったんやけど(;^ω^)
個人的な趣味で言えば、善人もいないけれど極悪人もいないこの話は、読了後のスッキリ感がほぼなかった。
(だから、著者もそうであれと思って書いているのだろうとは思うけれども)
私はもっとわかりやすく、誰かにとっての悪があり、その悪を駆逐してハッピーエンドになる、ちゅう話のほうが好きなのかなあ。笑
美月先輩も、前巻ではかなりエキセントリックな人やったのに、最終的には気の毒な人になっちゃって・・・。
この人こそ、道を違えるはずの人ではなかったやろうに、なんで? ちゅう感じ。
もっと早くに、自分を縛り付ける「愛」に、出会えていればよかったのに。
そんな難しい生き方をしなくてもよさそうなもんやのに・・・。ねえ・・・。
(と、いうてしまうとこのシリーズのすべてがそうなってしまう)
旅人が出会った「愛」は、ユキジであり、テイちゃんであり、陽子やった。
三人のうち二人は、旅人の五感を奪った人たちの関係者であるというのが因果な話やったけれども、すべてを殺してもきっと、旅人の元の人となりは殺せなかったんやろうね。
だから、「愛」に、出会えたのかなあ。
・・・と、無理くりにでも、しんみりしたエンディングにしようとする(笑)?
表紙も装丁も凝ってたよねー。
なんと、ファーストシーズンとセカンドシーズンに分かれてしまったのは「売れ行きや大人の事情」があったらしく、この本は最初から売れ筋やったわけじゃなかったのか・・・。
あと1冊手元にあります。
どうも、時系列に関係のない番外編のようで、わりとこの巻を読んだダメージがでかかったので(笑)、ちょっと違う本を挟んでから、最後の1冊にとりかかろうかな。
愛って、そんなに難しいものじゃないと思うんだけどな。
好きで仕方がない気持ちは確かに切ないけれど、せつなさにこがれるのは苦しくてもある意味幸せだと思う。
好きなものがない「空っぽ」の状態よりも、ずっとずっと幸せだと思う。
それもひとつの「見方」の、問題でしょう・・・?
■■■■
■姦計
かん‐けい【×奸計/×姦計】
悪いはかりごと。悪だくみ。「―をめぐらす」「敵の―に陥る」
(2016.05.07)投稿日:2016.09.19
このレビューはネタバレを含みます
完結編にくると読む手が止められない。
レビューの続きを読む
前巻の最後で美月先輩が……!となったが、どういう理由での部分が予想以上にぶっ壊れてる感が出ていた気がする。
旅人の視覚については失われることは秒読み状態だったけ…れど、そこから失われていた他の感覚が少しずつ取り戻せていったことは本当に良かった。できれば片目だけでも視覚が戻れば万々歳なんだけどなぁと思いつつ、よみおわりました。続きを読む投稿日:2023.09.23
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