この作品のレビュー
平均 3.2 (25件のレビュー)
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3/31のマインドマップ的読書感想文 で、amazon クリック。
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/51640284.html
今回は、「14歳か…らの世界金融危機」と「久垣流ドラッカー理論」と「ショルティ/シカゴのチャイコ5番」のまとめ買い。
4/2 の弾さんに「『節約とは快楽のことである』」 - 書評 - 会社の電気はいちいち消すな」が掲載
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51195060.html
最初の第1章はどうなることかと思ったが、
結論は第5章「節約禅問答に勝つ『見える化』」そして、『快楽』となる。
【ポイント】
33/「効率化すれば利益が上がるのウソ」改善が自己目的化する日
多くの企業では、無意味なカイゼン活動が繰り広げられ、
多くの時間が割かれる。
「カイゼン」「効率化」が自己目的化している。
39/決算書は税金の支払いのためにある
51/昨今、商品単体の利益率が重視されている。
・・・率を目標とする場合もある。
一定の利益率・社内原価に満たないものは受注せずとの風潮
が蔓延している。
・・・個別利益ばかりを重視しすぎて、全体の「利益額」を
最大化できなくなっている。
69/コストの絶対額をみなおす」どの企業でも「前年同期比」と
いう妖怪が闊歩している。
高度成長期には、人口増加にともない売上・利益も伸ばす必要が
あり、「前同」は有効だった。
デフレの現在、最低でも現状維持を継続も十分意味がある。
これから求められるのは「前年比」「予算比」でもなく、
一つ一つのコストの絶対額の見直し。
71/「生産の時代」→「営業・マーケティングの時代」
→これまでのアウトプットの時代にたいして、
エコロジーの時代 それは「インプットの時代」
73/最終商品と売上・利益からだけ評価されてきた企業は、今後
その生産プロセスや社会とのかかわりが評価される。
その会社が社会の中に存在し続けること自体に価値があるか
問われる。
77/日本はアメリカの統治下で、特殊な「共産資本主義」ともい
える社会を構築した。
社長と社員の給与が数倍も違わない企業。時に社長も現場で
汗を流し、現場の意見を取り入れボトムアップを第一とする企業。
日本の美徳。
「資本家vs労働者」という図式ではなく、家族のような企業一丸
となった経営が実践されてきた。
→「蟹工船」の「・・もう一度!」
81/企業が商品を開発め販売することばかりに気をとらわれていると、
原価が高騰していることに気づかない。
無理な売上目標を立て続けていると、その陰で浪費される費用に
ついては放置されがち。
85/会社員の欠点は、自分にかかる費用がどれほどのものかに無頓着
であること。会社ぐるみで節約を進めるときに、社員の善意に期
待してはいけない。
社員が無意識のうちに節約する、あるいは節約せざるをえない
「仕組み」つくること。
88/「人間の特性」
人間は、愉しいこと、自分の利益になることしか進んでやらない。
人間は、ルールやシステムがないと、高い倫理観を持ち続けられない。
人間は、強制的にやらされることしか達成できない。
99/在庫はへらそうとするのではなく、「見せる」
102/接待は、企業と企業の交流深化のためではなく、営業担当者と
仕入れ担当者の個人的な飲食に使われる場合がほとんど
124/仕事が属人化している。ローテーションにより、マニュアル化
して引き継ぎやすくする。
136/まず利益額を決定してから、収益と費用を逆算する。
「利益を先に決める」
148/「もの買うこと」で儲ける企業群が米国にはある。
167/仕入れ品が高いという時、そのほとんどは厳密なチェックをし
ていない。外部への支払いがザルになっている。
169/どの時代でも最後に微笑みを浮かべるのは、「堅実な支出を
心がける人」続きを読む投稿日:2009.04.05
企業における節約とコスト削減についての本。
第1章は会計の基礎知識をわかり易く解説しているという点で多少評価できるものの、少しでも勉強したことがある人ならわかっているレベル。第2章はいろいろ並べ立て…ているだけという印象。第3章はこれだけの例を挙げているのは評価できるものの、説得力に乏しい。
第4章は大筋の主張は理解・同意できるが、日本企業の多くが仕入れに対して疎かになっているかのような意見には同意しかねる。有名メーカーの知り合いに社内を歩かせて貰えというような意見と合わせて、著者の周りの状況をそのまま一般化している印象を受けた。
第5章もいろいろ並べているだけ。全体として、まとまりがなく、主張が整理されていない感じ。また、対象としている読者層がぶれている印象を受けた。ブログならともかく、新書とは言え、書籍としてはちょっといただけない。
そして何よりタイトルにある「会社の電気はいちいち消すな」という主張にきちんと触れられていない点が騙されたような気分にさせる。電気を消せというなら自動消灯するためのセンサーを付けろというような記述はあったが、説得力がない上、努力を求める節約は失敗するとしておきながら、節約術100連発にはそうした節約術が多数紹介されている。続きを読む投稿日:2019.01.03
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