「準」ひきこ森 人はなぜ孤立してしまうのか?
樋口康彦(著)
/講談社+α新書
この作品のレビュー
平均 2.7 (14件のレビュー)
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このレビューはネタバレを含みます
「準」ひきこ森 人はなぜ孤立してしまうのか? (講談社+α新書)2006/10/20
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授業には出る、バイトもせず、女の子と遊びまわるわけでもない。こんな親を安心させる息子は友達が誰もいない。キモクて孤独な、何かが決定的に欠けている人々! 私の「準ひきこもり」に対するイメージは「準ひきこ森」である。誰もいない森の中で膝を抱えて座っている孤独な青年。孤独地獄の中で、それでも誰かを待っている孤独な人。
樋口/康彦
1965年、大阪府に生まれる。関西大学社会学部を卒業し、同大学大学院博士課程を修了する。兵庫県長寿社会研究機構家庭問題研究所主任研究員などを経て、2000年から富山国際大学国際教養学部専任講師となる。専門は教育社会心理学。人間の達成意欲を多方面から研究する
こういうタイプの人もいるという事を知るとっかかりにはなる
2010年10月22日記述
2006年に出されネット上などで話題になった本。
大学という場所にある程度の期間通学していた人はどことなく分かるが、いわゆる人と接するのが苦手な人に焦点を当て、「準ひきこもり」を名前を付けたのはある程度当たっている面もある。
ただ、就職氷河期(97年〜2002年)のことを指摘せずに就職できなかった人が出てしまったことを指摘してない点や、いわゆるブルーカラー的な仕事をいわゆる下に見て、大卒なら全員ホワイトカラーこそ全て!というような従来の価値観が著者にあることには疑問を感じる。
またそもそも大学という場所は小中高までのクラス単位の授業構成ではないことから生じる大学自体の問題点、改善点を提唱せず、問題解決を全てを家庭、個々人の大学生の自己努力のみというのも違和感を覚えた。また就職先として公務員になれば良いというのも根本的な改善とは関係ないと思われる。
これは筆者にも問題があるが、公務員の勤務実態をいうものをあまりに知らなさすぎるのではないのか?
またそれぞれの章の前に著者自身の準ひきこもりの詩と題して紹介されているが、正直言えばページの無駄としか思えなかった。そんな詩はかえって偏見だけを世間に広めるだけのようにしか思えない。そのページでも使いもっと具体的な問題改善策をもっと示した方が有意義ではないのか?と思った。
ただそれでも本書では日本のあらゆる大学教育の現場に起きているものの、これまで焦点を当ててこなかった部分に光を当てたという点で意義は大きいと思う。投稿日:2022.01.16
面白いけど、話半分に聞かなきゃ人によっては気分悪くなるなと思う
大学教員だからといって、くわしく研究分析しているわけではないし、著者の主観が大きいかも
ただ、こんなに非難していると「ひきこもりは人の…話を聞かない」の証左になる気もする…
弱さに寛容ではない社会へとなっているが、どっちにしろ、自分の弱さを認め、臆せずいろんな人に話しかけたいと思った続きを読む投稿日:2022.10.17
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