- 最終巻
カウンセリングを語る(下)
河合隼雄(著)
/講談社+α文庫
作品情報
ユング心理学の第一人者が、日本人のカウンセリングについて、人生の実際問題との対し方についてなどなど、人生観や死生観、宗教観などもからめて、わかりやすく語る。人の心が描く、思いも寄らない軌跡が見えてくるとともに、「たましい」との対話が聞こえてくる。対人関係を考えるうえでも格好の1冊! (本作品は一九八五年四月、創元社から刊行されたものを、文庫収録にあたり再編集したものです)
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商品情報
- シリーズ
- カウンセリングを語る
- 著者
- 河合隼雄
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社+α文庫
- 書籍発売日
- 1999.10.20
- Reader Store発売日
- 2014.02.07
- ファイルサイズ
- 0.2MB
- ページ数
- 306ページ
- シリーズ情報
- 全2巻
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この作品のレビュー
平均 4.3 (6件のレビュー)
-
宗教のあたり、とても面白い。河合氏の主張は「常に物事は二律相反する性質を持っている」というもの。宗教に関しても、消長があるのは、とてもよく分かる。その上で、「100人、200人の人のためになるよりも、…自分の子どものために尽くす方が人間にとって難しい」という一文は唸ってしまった。
そして、
《カウンセラー》は
・心理学だけ修めていればいいと言うわけではなくて、文学などを通して人間を究める必要がある。
・日本のカウンセラーは母性の上に父性や厳しさを持つ必要がある。
・普通の人が嫁姑、三角関係、不倫などと名前を付けて見るべきところを、そういうところではクライエントを見ない。カウンセリングの理論も含めて、「とらわれないこと」が肝要。
《クライエント》は
・カウンセリングを自己探求の安易な道具とすべきでない。
・カウンセリングを受けること、そして、人間を変えることは大変なこと。
他にも
・(日本人が)外国に行って自分の好きなことをし、どんどん自己主張するような態度になっても、それまでほんとうに強い自我を育て上げるような訓練を受けていませんので、きわめて中途半端な自我ができあがる。
というあたりも鋭い。
最後に、「たましい」との対話の章は、本当に読んで謙虚になれます。簡単に「分かった」とか言うな、と自戒しています。続きを読む投稿日:2011.12.10
『カウンセリングを語る 下』(著:河合隼雄)
読了した本がたまっています・・・
付箋部分を抜粋します
・はじめからどれかの学派が好きになり、それにはまりこむ人はともかく、一般的に大いに迷う問題…である。
私としては、どれが「正しい」というのではなく、どれが自分にぴったりなのかと考えるほうがいいと思っている(p4)
・結局カウンセリングでも心理療法でも、そのクライアントが治るというのは、結局めぐりあわせだというんです(p32)
・何とかしてあげたいという気持ちが強くなればなるほど、自分の限界がわからなくなってくる(p41)
・まず第一に思ったことは、自分の限界を知るからだと思いますね(p51)
・アドラー派とフロイト派の経験者はすごく似通ってくるという研究さえあります。だから入口のところはずいぶん違うんだけれど
山登りと同じで登山口は何ヶ所もあってずいぶん離れているんだけれど、山の上に近づくほどみんな近寄ってくるというところが
あります(p61)
・われわれは確かにまず受け入れてるんだけれども、受け入れてるということは、承認してるわけでもないし、同意してるわけでも
なくて、あなたはどう生きるのかということを非常に厳しくクライエントに問いかけねばなりません(p104)
・そこでほんとうに人間同士がむきあうという点では、われわれは父性も母性も、両方持っていないとだめなんです(p141)
・ぞうきんをかけてる、みがいてるというのは、自分の体を動かしてるでしょ。そういう体を動かしてることは、心とも
すごく関係があるんですよ(p158)
・これからのカウンセラーは、そういう技術よりも、相撲の批評家の人がよく言うように「地力をつけないかん」のじゃ
ないでしょうか(p171)
・相手の気持ちがわかるというのは、つまり自分の気持ちがわかる。自分というものがどんなものかということを、ほかの人よりは
少しよく知っているということがあるから、こういう仕事ができるんだと思います。だから、自分自身を知るということは
もっとみんな、考え直してもいいんじゃないかと思っているわけです(p256)続きを読む投稿日:2018.01.01
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