社会的排除:参加の欠如・不確かな帰属
岩田正美(著)
/有斐閣Insight
作品情報
ホームレスやネットカフェ難民、長期失業の若者や日雇い派遣など、現代の貧困を考えるうえで欠かせないキーワード「社会的排除」。グローバリゼーションとポスト工業社会において、福祉国家の制度では対応できない、深まるばかりの社会分裂にどう対応すべきかを明らかにする。経済や労働のみならず、家族や教育、文化や住居、社会関係なども含めた総合的な視点からアプローチし、現代社会を照射する。新しい「社会的包摂」のあり方を考えるために。
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商品情報
- シリーズ
- 社会的排除:参加の欠如・不確かな帰属
- 著者
- 岩田正美
- 出版社
- 有斐閣
- 掲載誌・レーベル
- 有斐閣Insight
- 書籍発売日
- 2008.12.10
- Reader Store発売日
- 2013.12.27
- ファイルサイズ
- 1.5MB
- ページ数
- 216ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (11件のレビュー)
-
・世界はまるでショッピングモールのように、あらゆる人々に開かれ、簡単に交換する場となりつつあるのに、
肝心な場面で、特定の人々を「関係者以外立ち入り禁止」の札によって拒み、彼らを社会関係の外に追いやろ…うとしている
構造が存在している
・貧困が、生活に必要なモノやサービスなどの「資源」の不足をその概念のコアとして把握するのに対して、
社会的排除は「関係」の不足に着目して把握している
・社会的排除は、しばしば特定の場所から排除し、その結果排除される人々が特定の場所に集められる(空間的排除)
・タウンゼントは、人々が社会で共有し参加することを当然とされる諸慣習や諸活動の体系を意味する生活様式に着目した。
普通、人々はこの生活様式の下で生活を営んでいるが、場合によって、この生活様式から大幅に脱落した状況に陥ることがある。
この状況を、社会的剥奪と呼んだ。そして貧困を、この当然とされる生活様式を保つために必要な生活資源を欠いている状態であると、
規定した。
・日雇いの場合は6割以上が社会保険に無加入であり、健康保険と雇用保険をカバーする日雇い保険にも18%しか加入していない
・もともと公的扶助は標準的なリスクへの標準的な給付に枠付けられた、社会保険の限界を保管するものとして位置している
これは、雇用保険に対する雇用扶助のような、個々の社会保険制度を補完する制度ではない。他制度・対施策を適用してみて、
それでも最低生活に満たない「最後」の手段として位置づけられてきた。
・路上ホームレスが経験した生活保護利用は、入院を基調にしている。つまり主に病気やけが、障害があったときにだけ
生活保護を利用している。稼働年齢期の人々の利用にかなり慎重。本人の労働力(または世帯員)の労働力を十分活用してもなお貧困であることを条件としている
・宮本太郎は、労働参加の強調を2つのアプローチに区分している。ワークフェアとアクティベーションである。
前者は就労義務を所得保障の条件としていくような政策、後者は就労促進のための社会サービスを所得保障と並列して行っていくような政策。
労働を強調するのではなく、労働と切り離した所得保障の進化系としてベーシックインカムアプローチを位置づけている。
・社会的包摂は、必ずしも労働市場への参加や復帰だけで達成されるものではない。社会的排除の究極の形態は、市民の権利義務の基礎としての存在証明の喪失であった。
・貯蓄などの資産は長期の人生設計にかかわり、貧困者が長期の見通しを持って行動したり、その中でライフチャンスを現実的に掴み取ることを可能にする。続きを読む投稿日:2021.12.23
社会的排除という概念、それを使ってホームレス、ネットカフェホームレスを分析していく。
学びの多い本です。
ただ、社会的排除と貧困を社会学的に分析することの差異や
がしっくり来ませんでした。
申し訳あり…ません。続きを読む投稿日:2022.05.21
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