リバース・イノベーション
ビジャイ・ゴビンダラジャン(著)
,クリス・トリンブル(著)
,渡部典子(訳)
/ダイヤモンド社
作品情報
もはや単なる輸出では勝てない。新興国の巨人が先進国に攻めてくる前に、新興国市場を攻略せよ。全世界的ベストセラー!! 世界トップ3の経営思想家(2011年Thinkers50)が、豊富な企業事例を交えて近未来の競争のルールを提示する。画期的な新戦略コンセプト「リバース・イノベーション」の唯一の原典。
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商品情報
- シリーズ
- リバース・イノベーション
- 著者
- ビジャイ・ゴビンダラジャン, クリス・トリンブル, 渡部典子
- 出版社
- ダイヤモンド社
- 書籍発売日
- 2012.09.01
- Reader Store発売日
- 2013.10.11
- ファイルサイズ
- 4.3MB
- ページ数
- 408ページ
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この作品のレビュー
平均 4.1 (74件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
・ネクスト・マーケット[増補改訂版]――「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略 http://www.amazon.co.jp/dp/4862760783
レビューの続きを読む
・BOPビジネス 市場共創の戦略 http://www.amazon.co.jp/dp/4862761119
・未来をつくる資本主義[増補改訂版]――世界の難問をビジネスは解決できるか http://www.amazon.co.jp/dp/4862761275
上記のBOPビジネス本の後に読んだ、本書『リバース・イノベーション』。
BOPとは(Bottom of the Pyramid/Base of the Pyramid)の略で、先進国をピラミッドの頂点としたピラミッドの底辺となる、今後、全世界で40億人近い人口になると言われる新興国層のこと。
そして、グローカリゼーションとは、多国籍企業が先進国で商品開発した商品やサービスを、新興国層向けに機能を少なくしたり、BOP層を一定のニーズのみで成立してるセグメントとして捉え、規模の経済を活かし、所得の低いBOP層向けに廉価な製品などを提供するスタイル。しかし本書では、このスタイルのビジネスは、うまくいかない場合が多いと。
そして、その解決策がリバース・イノベーションとしている。
2部構成の本書は、第1部では、リバース・イノベーションの概論と重要な手法などを解説している。
リバース・イノベーションでは、今までは、グローカリゼーションなども含めて、ピラミッドの頂点である先進国でのイノベーションの成果としての商品やサービスを、底辺であるBOP諸国に向けて提供していた従来の手法を改め、BOP諸国で発生したイノベーションの成果としての製品やサービスを、幾つかのステップを経て先進国に逆流させる。
具体的には、BOP諸国のなかで1つもしくは少数の国をサンプル市場として選び、現地のパートナーと白紙の状態から顧客のヒアリングを始め、適した商品やサービスを、ヒアリングなどで接点を持った顧客予備軍もマーケティングに活用しつつ、多国籍企業として持っている知的資産などのリソースを総動員して、コストなどの制約条件を徹底的に管理しクリアし、現地に受け入れられる商品やサービスを提供する。
現地のサンプル市場では、LGT(ローカル・グロース・チーム)という、少数精鋭で多様なチームをまずは組織し、ヒアリングし、プロトタイピングなどを重ねていく手法をとる。
第2部では、まだまだ浸透していない、リバース・イノベーションという概念を理解出来るように豊富な事例で解説している。
読み終わった際に感じたことは、リバース・イノベーションに必要な手法や概念などがある程度明確になったこと。
・LGTが現地のニーズを把握するのは、エスノグラフィーなどのデザイン思考的なアプローチ。
・ニーズは確認していく際に必要となるプロトタイピングなどのアプローチは、顧客開発モデル。
・ビジネス・アイデアがビジネスとして成立するかは確認するための価値創造アプローチは、ビジネスモデル・ジェネレーション的な発想。
リバース・イノベーションをテーマに、関連する項目がかなり整理した本でした。今後、5年、10年価値が薄れない本ではないかと思いました。投稿日:2012.10.05
「リバース・イノベーション」という概念、たぶん日本で有名になったのは、ハーバード・ビジネス・レビューでGEのケースが紹介されてからだと思いますが、本書を読んで、GE以外にも多くの事例があることを知り参…考になりました。本書の前半はリバース・イノベーションの理論的な側面と、やりきるための組織、人材的な留意点が記述され、後半は色々な業種に属する企業のリバース・イノベーション事例が紹介されています。
後半の事例集を読むだけでも非常に示唆に富んでいますが、著者も強調しているように、リバース・イノベーションはそれをやりきるのがとても難しいと思います。つまり先進国企業(例:日本企業)がホームカントリー(例:日本)でイノベーションを起こすのと比べて何倍も困難である。それをやりきるためには、本社と現地法人の連携と分業、通常のプロジェクト評価とは違う軸での運営ができるか、など組織面での課題が大きな壁になります。そのため本書を読んで逆に思ったのは、グローバル企業の競争力は、リバース・イノベーションができる組織かそうでないか、によって判別できるということです。
そして日本企業全般を見渡したときに、これができる日本企業はどのくらいいるだろうか?おそらくかなり少ないのではないかと懸念をしました。しかし日本企業と比較的似ていると言われるドイツ企業でもできるのであれば日本企業にできないことはない、チャレンジあるのみ、ということで、本書を読んでリバース・イノベーションの理解が深まると共に、これをやりきることで日本企業のグローバル競争力も絶対高まるだろうなと感じました。続きを読む投稿日:2023.04.26
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