福田和也の「文章教室」
福田和也(著)
/講談社
作品情報
●小説新人賞に応募したい。●面白い論文を書きたい。●ブログをブラッシュアップしたい。――「情報の羅列」を「読ませる文章」に磨くテクニック。これぞ福田流文章術の「極意」!
<本書の主な内容>
1.読む力――書くために読む!
『電車男』
『ニート』絲山秋子
『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹
『くっすん大黒』町田康
『蹴りたい背中』綿矢りさ
『火車』宮部みゆき
『蛇を踏む』川上弘美
『父の詫び状』向田邦子
『フィジーの小人』村上龍
『枯木灘』中上健次
『金閣寺』三島由紀夫
2.書く力
垂れ流しの文章はなぜダメなのか
「プロの文章」を目指す
文章上達に必要な3つの要素
「書く力」実践編
3.調べる力
「美智子妃のルーツ」現地取材&福田流資料収集法を公開!
【資料編】
パソコンソフト、事典、辞書、インターネットサイト
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商品情報
- シリーズ
- 福田和也の「文章教室」
- 著者
- 福田和也
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 講談社
- 書籍発売日
- 2006.08.02
- Reader Store発売日
- 2024.04.26
- ファイルサイズ
- 3.4MB
- ページ数
- 274ページ
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この作品のレビュー
平均 5.0 (2件のレビュー)
-
「情報と文章は違う」と福田氏。文章の行間から情景がありありと浮かび、読み手の感情がゆさぶられる。そんな文章力を高める参考例として、これでもか、というくらい多様な作品と特定の文に込められた著者の意図を解…説していく。小説というものの魅力。その読み方。あらためて日本語の奥深さを教えていただいたような書籍。
【メモ】言葉に対して意識的にならねば、自分の伝えたいことは他人には伝わらないと思っていただきたい / 文章のカギは「虚構(うそ)のつき方」にある / 雑多な現実のなかから、どこを取り、どこを捨てるのか。編集という作業自体が、ひとつの物語=虚構を作るということ / 真実は虚実皮膜にあり(近松門左衛門):どんな真実も嘘=虚構の助けを借りなければ、真実として輝くことはない / 注意深く読むには、書き写すのが一番いい / 小説の技術:人称と時制 / 語尾ひとつにもいかに気を遣っているか、その区分が効果をあげるか / 理想は月並みなり(子規):理想、つまり頭の中で想像することは大概どれも似てしまう。平凡なものになってしまう。先入観や固定観念で組み立ててしまうから / 写生は多様なり(子規):これまでのイデア=観念を捨て、とりあえず目の前にある現実をありのままに写生してみる / 固有名詞は歴史の基本 / 一見なにごとも起きていないかに思える日常に、敏感な感応力を働かせ、あなただけにしか捉えられないものを切り取る / 「自分の考え、感性」といったものでも、それがいかに「自分以外」のものに左右されているかを意識する。学ぶとは、そのようにして自らの存在を、歴史的な視点で考えることでもある / 他人の正義より、自分のなかにある「深く癒しがたい悲しみ」を語ること。人を動かし感動させるのは、その私情しかない、そしてそれが文学だと江藤は語る / 評論(文章を書く)とは、自分がいいと思ったものの価値を、読者に納得できる形で語ること / 「自分の信じるものの価値」を説得する、その手腕 / 文章とは、いくつかの文で、まとまった思想や感情を表したものであり、それを書くこと自体が、考えることであるような、自分自身のものでしかありえない、思惟が運動しているものです。精神の運動神経を鍛えることのできるもの、私はそれを「文章」と定義しています / 構成力:自分の書きたいこと=テーマを読み手に納得させるための工夫 / 文章とは、細部の積み重ねです。その細部が確固としたものであればあるほど、書き手はその事実から大きく飛躍し、自分なりの、自分だけの論を導き出し、作品をつくることができるのです。「真実は虚構でしか伝えられない」と、最初に申し上げました。真実を伝えるための虚構とは、しかし細部の事実に支えられたものでなければなりません。事実の堅牢さがあってはじめて、文章という構築物は、大胆な飛躍や虚構に耐え得ることができるのです続きを読む投稿日:2008.05.14
会話のうまさ、小技の効かせ方などなど村上春樹の小説の作り方への鍛錬はストイックなものを感じさせられる。
イデオロギーといった難しい言葉で、日本人を語る必要はなく、たとえば縁日であるとかテキ屋とか正月と…いったものでよい。
自分の体質をプロとしての体質に変えていく。物書きとしての生き方、生活の仕方を自分で意識的に作っていく。
インターネットは基礎情報の入手、手掛かりをつかむのには有効だけれど、それはあむまでも入口にすぎない。そこから自分の手足を使い、調べる過程にこそ、創造の源泉がある。続きを読む投稿日:2011.04.03
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