心に刺さる、印象に強く残る 超・引用力
上野陽子(著)
/青春出版社
作品情報
論理的に話してもなかなか説得力や納得感を得られないという人におすすめなのが「引用」。というのも人は「何を言ったのか」よりも「誰が言ったか」を重要視するからだ。偉人の名言の引用だけではなく、プレゼンに身近でも影響力のある人物(自社の社長の言葉等)を、一言入れるだけで説得力と後ろ盾を入れられる。コミュニケーションにさらりと深みを与え、説得力や発言力、信頼感を与える引用力とは?
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商品情報
- シリーズ
- 心に刺さる、印象に強く残る 超・引用力
- 著者
- 上野陽子
- 出版社
- 青春出版社
- 書籍発売日
- 2024.01.30
- Reader Store発売日
- 2024.03.08
- ファイルサイズ
- 2.8MB
- ページ数
- 224ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (4件のレビュー)
-
超がつくほどではない感じでした。いくつかの実例が上がっていましたが、有名人なり、マンガなりの元ネタを知らないとあまり心に響かないことがよくわかりました。引用するときは相手が知っているもので、ということ…ですね。続きを読む
投稿日:2024.04.03
このレビューはネタバレを含みます
相手に自分の考えをうまく伝えるのに有効な「引用」の使い方を知ることで、コミュニケーション力を上げることができる1冊です。
レビューの続きを読む
話がうまいと思う方の特徴の1つに、引用をうまく使っていることが挙げられそうです…。
他にもそう考えている、行動している人がいること、その人が実績を作っていることが相手にわかれば、客観的な説得力が増します。
ただ、関係性の薄いことを引用していてはかえって説得力が下がりますので、言葉の選択肢を増やし、適切なものを選ぶことも重要です。
効果的な引用の使い方だけでなく、引用できる言葉の事例も多く紹介されています。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「多くの人が知る言葉の『引用』は、自分事として話に入り込め、聞いている人を話に巻き込み同調させる効果が期待できる。知られていない言葉の『引用』は、引用した人の知識や話の引き出しの多さを感じさせる。聞き手の年齢・年代・共有する文化的背景で使い分ける。」
「『体験談・エピソード引用』→『行動を促す』→『聞き手の利点』で話を組み立てる。大事なのは、まず『聞き手の利点』『促したい行動』を考えてから、逆算して物語を伝えること。エピソードトークが持つ物語性で話に引き込み、そのあと促したい行動や利点を具体的に伝える。」
「短くわかりやすいこと(長くても1〜2分)、驚きや納得感が得られること、の2つがエピソードを引用するポイント。複数のエピソードを引用する際は、根底に流れるメッセージが同じである必要がある。5W1Hを使うと、話がくどくならない。」
→何でも引用すればよいということではない、ということですね。当然のことですが、相手のことを考えて、何を、どのように引用するかを選ぶことが大事です。選ぶためには、選択肢を多く持っておくことも重要となります。
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
○なぜ、「引用」は人を惹きつけるのか
・一般的に話がうまいと感じる人の特徴は、論理的に話ができる人、ストーリー性のある刺さる話ができる人。論理的に話をできても、刺さる話まで行きつかない場合に「引用」をうまく使うと、ストーリー性や意外性、語彙の豊富さが加わって、刺さる話にできる。
・多くの言葉や情報の引き出しから、最適な材料を取り出し、話題をパワーアップさせる力である引用力を高めるには、心に響いた言葉を意識して記録・記憶し「言葉の引き出し」を作る、引き出しから材料を選んで話に合った引用のパターンを作る、という2つがポイント。
・引用を使って相手にインパクトを与え、心に刺さる伝わる話をするには、伝える目的を整理する。目的を明確にして話を組み立て、目的に合わせて主張をサポートできる言葉やデータを引用し、ワンフレーズ、ワンセンテンスを加えるだけで、自分の言葉に物語が生まれる。
○刺さる言葉を作る「引用レシピ」
・鮮明なイメージにする。まず、五感を刺激する言葉でイメージを想起させ、鮮明なイメージが浮かぶ言葉を選んでインパクトを鮮烈にして、ストーリーに乗せると聞き手を話に引き込める。絵に浮かびやすい言葉を選んで相手の頭に浮かぶと。理解度が高まる。
・数字を生かす。数字をイメージ化して、知っているもので大きさを見せると、サイズ感の輪郭がわかりやすい。より数字の効果が強まるデータの母体を選び、変えていく。大きな数字は縮小して割合をくっきりさせるとイメージしやすくなる。
・信頼度を高める。経験や実績のある達人や専門家の知恵を借りる。力強い言葉を添えると、心に響く言葉の下支えで、主張をゆるぎなくできる。言葉を発した人と言葉のパワーを借りて、武装して力にする。
・パワフルにする。「伝えたいこと」「主張」そのままでは弱い。決断を後押しする、データの存在意義を強める言葉を使う。突き抜けた言葉で、背中を押す。否定することで、伝えたいことを強めて肯定する。一見違う言葉もその本質を見極め、シナジー効果を使って生かす。
・シンプルで刺さる伝え方をする。これ以上噛み砕けない言葉で、短く、濃く、わかりやすく、覚えやすく、語感がよく、端的に深い意味を含むシャープな言葉を選ぶ。言葉の解釈、概念、背景を生かして印象に残す。聞き手に理解できる言葉で、自分事として捉えてもらう。
・引用されすぎていてインパクトに欠ける言葉、関連性の低い言葉・事例、主張や文脈と矛盾する言葉は避ける。①伝えたい内容を、②伝えたい相手に向け、③わかりやすく、④効果的に、⑤自分の言いたいことを強めるために、引用するのが基本の鉄則。
○深みを作る「言葉・名言」を引用する
・多くの人が知る言葉の「引用」は、自分事として話に入り込め、聞いている人を話に巻き込み同調させる効果が期待できる。知られていない言葉の「引用」は、引用した人の知識や話の引き出しの多さを感じさせる。聞き手の年齢・年代・共有する文化的背景で使い分ける。
○心に残る「物語・エピソード」を引用する
・「体験談・エピソード引用」→「行動を促す」→「聞き手の利点」で話を組み立てる。大事なのは、まず「聞き手の利点」「促したい行動」を考えてから、逆算して物語を伝えること。エピソードトークが持つ物語性で話に引き込み、そのあと促したい行動や利点を具体的に伝える。
・短くわかりやすいこと(長くても1〜2分)、驚きや納得感が得られること、の2つがエピソードを引用するポイント。複数のエピソードを引用する際は、根底に流れるメッセージが同じである必要がある。5W1Hを使うと、話がくどくならない。
・失敗談、特に自分のものは人を惹きつける力が強い。あえておもしろく伝えることで、聞き手が「恥ずかしい話も話してくれた」と感じて、心理的な距離が近くなる。相手の気持ちをつかみ同調ムードを作り上げることで、話に耳を傾け、話し手やその内容に共感しやすい。
○「引用の引き出し」を作る習慣
・「気に留める」だけで、必要な情報や言葉に敏感になって、言葉や情報は蓄積される。インプットした情報をすべて記憶、記録する必要はなく、本質的な2割を捉えればよい。インプットが増えたら、あらゆる場面で実際に引用して話す経験を積み、引用力を磨く。続きを読む投稿日:2024.03.24
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