家族が誰かを殺しても
阿部恭子(著)
/イースト・プレス
作品情報
「幸せになっても良いのでしょうか」
──人殺しの家族と呼ばれても、ともに生きるという道を探す理由。
ある日突然、家族が殺人を犯してしまった。
加害者家族と呼ばれる受刑者の家族は、その瞬間から、
過剰なマスコミ取材、ネット上での根拠のない誹謗中傷やいやがらせを受け、
辞職に追い込まれる、引っ越しを余儀なくされるなど悲惨な生活を強いられる。
そのような状況でも、罪を犯した家族を支え、そして更生の道を探るべく
「ともに生きる」決断をするのは、なぜか。
重大事件の加害者家族に寄り添い続ける著者だからこそ描けた
加害者家族の現実とその後の人生、
そして現代日本の抱える「家族」のいびつな形とは。
【目次】
はじめに
第一章 上級国民と呼ばれた家族──東池袋自動車暴走死傷事故
第二章 夫の無実を信じる純粋な妻の悲劇──東北保険金殺人事件
第三章 揺るがない兄弟の絆──岩手妊婦死体遺棄事件
第四章 死刑囚の支援者と葛藤──宮崎家族三人殺人事件
第五章 なぜ加害者家族支援を続けるのか
第六章 家族はどこに向かうのか
参考文献
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商品情報
- シリーズ
- 家族が誰かを殺しても
- 著者
- 阿部恭子
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- イースト・プレス
- 書籍発売日
- 2022.11.17
- Reader Store発売日
- 2022.12.29
- ファイルサイズ
- 0.7MB
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この作品のレビュー
平均 3.6 (6件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
「加害者家族も被害者である」本書の中に出てくる言葉にそのとおりと頷くものの、今の日本ではそれはほぼ通用しないのが現実なのは確かだと思われます。著者の本にこれまでも興味はあったけれどもこの度初めて手に取り。
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この人はどうして加害者家族支援という活動をしているのだろうか、という疑問も本書でわかった。支援活動に対する意欲というよりかは当初は極めて個人的感情から始まっているというのが興味深かった。でも何を始めるのもきっかけというのはそういうものかもしれないとも思う。
家族連帯責任という考え方について明治時代には法律で認められていたということに驚いた。「縁座」という言葉聞いたことある気がしました。明治時代って法律制定を考えたらそんなに昔という感じはしない。けれど法律で定められるよりも以前からきっと、日本という国では家族連帯責任という考え方はあったのではないかなと思う。
加害者へ厳罰を求めない遺族に対して「遺族らしくない」とバッシングする人間もいるとあるのを読んで恐ろしいと思いました。
「遺族らしくない」ってなんだろう?悲しみや悔しさを表明して号泣すれば、あるいは烈しく怒りを露わにして加害者を糾弾すれば「遺族らしい」のだろうか?何故おかしな正義中毒の人間のために「遺族らしく」あらねばならないのか、ある意味犯罪を犯してしまった人間と同じかそれ以上にそういう人間が怖いと感じましたね。
自分がバッシングされる側に立ったなら、社会生活をやめたくなるほど打ちのめされるでしょう。そういう想像力が働かない事自体が「全き他人事である」立場からの態度だとそういう人間は気づけないのだろうなと思いました。
p287東北弁士連合会定期大会による日本初の加害者家族の人権宣言というものが2016年になされたということに感銘を受けましたね。
しかしそういう認識も一部士業の方々のみで今現在もまだまだ加害者家族の人権というところへ社会一般(というか「世間」一般といったほうが良いのかな)の人々の認識は至っていないだろうと思います。…至る時が来るのだろうか?日本人の性質を考えると相当難儀に思われます。投稿日:2023.10.28
みんなに一度は読んで欲しい本。加害者家族とされた途端に、全ての人権と過去から積み上げた名誉が失われる。日本は平和で暮らしやすい国だけれど、加害者家族になってしまったら、地獄になる国。
投稿日:2024.01.17
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