アーバンサバイバル入門
服部文祥(著者)
/デコ
作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
サバイバル登山家・服部文祥の『サバイバル登山入門』に続くハウツー本第2弾! 横浜の自宅で猟師のような「獲って殺して食べる」を実践する。“撃って登る"登山家の「都会の猟師生活(アーバンサバイバル)」は奥深い!
アーバンサバイバルとは衣食住という生きるうえでの基本をできるかぎり自分の力で作り出す試みである。「生きるため」に自分の体と頭をめいっぱい使ってみみる。その先に驚くべき絶景が隠れている。 写真700点、イラスト50点、オールカラー320ページ。
著者:服部文祥
登山家。作家。山岳雑誌『岳人』編集者。 1969年横浜生まれ。94年東京都立大学フランス文学科卒(ワンダーフォーゲル部)。 オールラウンドに高いレベルで登山を実践し、96年世界第2位の高峰K2(8611m)登頂。 国内では剱岳八ッ峰北面、黒部別山東面などに冬期初登攀が数本ある。 99年から長期山行に装備と食料を極力持ち込まず、食料を現地調達する「サバイバル登山」をはじめる。
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商品情報
- シリーズ
- アーバンサバイバル入門
- 著者
- 服部文祥
- ジャンル
- スポーツ・アウトドア - 登山
- 出版社
- デコ
- 書籍発売日
- 2021.07.27
- Reader Store発売日
- 2022.07.08
- ファイルサイズ
- 140.3MB
- ページ数
- 320ページ
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この作品のレビュー
平均 4.3 (8件のレビュー)
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「生きる」ために頭を使い、体を動かしたことがあるか?
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都市に、いや田舎であっても、自分で何から何までやる、という必要がない。というより、その術を身に着けていない。
食べ物ひとつとって…も、お金以外で入手するのは1日分だって無理だ、建物が壊れても、乗り物が壊れても、自分ではどうにも出来ない、という人が大多数ではないか。
僕はそういう社会で、その便利さを享受してはいるものの、これはまずいような気がすると、出来る限りのことは「自分でやる」ということを心がけてきた。とはいえ、生き様のようなものではなくて、半ばなまっちょろい趣味のようなものである。
だが。この著者は、そんなものではない。サバイバル登山で知られる著者だが、今回は都市でそれに近いことをやる、というもの。サバイバルという言葉は、営業的な面もあって、実のところは日常のことである。
問題物件とされる不動産を手に入れ、それを極力自分で直し、周囲にあるものを食べる。なんて書くとさらっと終わってしまうから、もうちょっときちんと見ていこう。
「衣」 身を守るということと、自分で治すということ。シベリア抑留者がもっとも重宝したものが針だったという。衣類は生命を左右する最重要装備。
「食」 うまく行かなかったら食べちゃうぐらいの覚悟で、として鶏を飼う。鶏の飼い方も丁寧に開設されているが、バラしかたもまた丁寧で(まだ経験が少ない、としながらも)、さっきまで可愛がっていた鶏が、美味しそうな鶏鍋になる。
みんなが食べれば外来種問題は解決する、として、ミドリガメやアメリカザリガニ、ウシガエルを食べる。これも詳細解説付き。ミドリガメは圧倒的に旨いそうだ。あと外来種じゃないけど、アオダイショウの食べ方も詳しい。
ハクビシンを捉えて殺し、解体する。哺乳類の解体技術はほかの脊椎動物にも応用できるそうだ。
「住」どうしても食のところが目立ってしまうが、手に入れた住まいを自分でなおし、あるいは拡張する。作っているときより悩んでいる時のほうが面白い、としながらも作る。
「考えて、行動し、また考えるということ」と題して著者の考えが記されている。何かがわかるというのは、実は無為に見えるような時間の積み重ねかもしれない、と。ここで「わかる」という言葉を使うのは気が引けるが、よくわかる気がする。
ともかく、自分が世界にどう関わるか、ということを能動的につきつめていくと、こういうことになるのだろう。自分が生きるためのものを、自分の頭と体を使って調達する。このことを、強く強く意識させられる。「生きる」ということはサービス享受ではない。サバイバルというよりも、都市がもたらすものを使ったブリコラージュといえようか。
300ページ超、オールカラーで、まったくもって素敵な本である。書を捨てずに外へ出よう、という気になるね。続きを読む投稿日:2017.07.17
このレビューはネタバレを含みます
著者のサバイバルもついに自宅での生活まで及んできた。横浜でこのような生活をしていることが驚き。また写真や奥さんのイラストが豊富でわかりやすい。(生き物の解体写真は人によっては苦手だろうが!)
レビューの続きを読む投稿日:2021.10.25
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