この作品のレビュー
平均 3.7 (9件のレビュー)
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このレビューはネタバレを含みます
フィードバックを与える側と受け取る側の双方が、成長するためにフィードバックを行うという姿勢の重要性を感じさせてくれた一冊。
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投稿日:2023.11.19
【before】この本を読む前の私は、これらを知りませんでした。
・本質的な原理(人に勇気や力を与える)無しにフィードバックは機能しない。
・仕事が円滑に進むよう支援することが、創造性や生産性を高める…のに最も効果的。
・愛は徐々に育まれる(お見合い結婚)の考え方は長期的な満足度を高める。この考え方は仕事にも応用可能(仕事に価値を見い出すようになるマネジメントは可能)
・フランス人は所属ではなく、やりたいことや出来ることを常に考える傾向が強い。
・米大企業の10~15%がパフォーマンス評価を廃止(多大な時間と労力がかかる)
・フィードバックを頻繁に行うだけの企業も増加(人材育成にポジティブな影響)
・「話してみて気づいたこと、感じたことはありますか?」→振り返りの問いかけ。
↑この問いかけによって、自分の言葉で言語化・思考が整理され「あ、今分かった」と感じたりする。→オートクライン(自己分泌)は価値観の確信の契機に。
・内なる動機に気づくと自分軸が確立、受け身行動が主体的な行動へと変化する。
・聞けていない本当の理由は「自分に意識が向いているから」
・それが実現したとイメージした時、最高の感情が湧く。→最高のビジョン
・集団による意思決定は、非合理で愚かな結論になる傾向がある(集団浅慮)
・拠り所となるのは合理性(科学的エビデンス、正確なデータ、論理的な判断)
・助け合える環境を作るには「教え合う」と「コーチングし合う」の2つが必要。
・Google では社員同士教え合うプログラムを多数実施、成長し合える環境がある。
・リーダーが助けられれば、孤独と負担は軽減され心身にスペースが生まれる。
・スペースができれば、本来の能力やパフォーマンスを発揮しやすくなる。
最高のマネージャーになるための8つの習慣(並びは、重要な順)
1.良いコーチであれ。
2.相手に権限を委譲せよ、マイクロマネジメントはするな。
3.相手の成功と幸せに関心を持て。
4.くよくよするな、生産的で結果思考であれ。
5.良いコミュニケーターであれ、そしてチームの声を聞け。
6.相手のキャリアについてサポートせよ。
7.明確なチームのビジョンと戦略を持て。
8.チームにアドバイスができるように、技術的なスキルを磨け。
・伝わるとは「自分ごと化される」ということ。
・助かる方法を考えるのに1時間あるとしたら、最初の55分は「適切な質問を探す」のに費やす。アインシュタイン
・人間の脳は空白を埋めたがる性質を持っており、質問は脳に空白を作るため、質問によって一瞬でフォーカス(意識の焦点)が切り替わる。
・質問力と傾聴力は比例する。
・自分が理解され大切にされていると感じた時、人は成長に向かって自ら行動する。
【気づき】この本を読んで、これらについて気づきを得ました。
・「どうしてそんなこともわからないの?」「どこがわからないのか教えてくれる?」両文ともフィードバックだが、相手の受け取り方は全く異なる。前者は今後もう相談しようとは思わない。後者なら安心して相談でき、人を成長させる。
・フィードバックの主たる目的は、相手をよく理解して相手を成長させること。
・一流は「自分では自分のことが見えない」と理解しているから、コーチを雇う。
・自分の行動を他人に決められると「選択の自由が奪われた」と感じ、行動する気すら起こらない。→心理的リアクタンス(抵抗)
・他人の反応・不安や羞恥に怯えず自然体でいられる環境→心理的安全性が高い。
・ありのままを受け入れてもらったと感じた時、相手に対して心を解放する。
・ビジネスで重要なことは、成功確率を高める正しいプロセスを踏めるかどうか。
・「君が言おうとしていることくらい、聞かなくても分かる」は最悪。
・相手のことを理解し続ければ、相手の可能性が閉ざされることは決して無い。
・限界は自身が勝手に作った幻想に過ぎないのに、本人は歴然たる真実と認識する。
・「ここにいてもいい」と思えると、相手は安心してのびのび働くことができる。
・「あなたはどうしたいのか、あなたはどう考えるのか?」がコーチングの視点。
・部下は、自分の考えや思いを聞いてもらえたことがとても嬉しかったようで、その後の説明にも耳をよく傾けて、進んで行動してくれるようになりました。
・「いっそ何もしない方がいい」という学習性無力感の存在。
・「やりたい、楽しいからやる」→内発的動機付け(好奇心・探究心・向上心)
・内発的動機付けは条件付けされないので、創造性・個性を発揮しやすい。
・私たちは、条件付けによって自分が思う以上にコントロールされている。
・心の余裕を奪う大きな原因の一端は「べき」と「ねばならない」の思い込み。
・この思い込みは、仕事の量や数など物理的状況とは直接関係ない。
・複雑に思える物も、実は単純な物の集合体。分割の分で「分かる」と書く。
・もし仮に相手の言うことが本当に事実だとしたら、どうしますか?
【TODO】今後、これらを実行していこうと思います。
・相手が何に価値を感じ、働く上で大切にしたいことを知って「理解する」
・チームの仕事が円滑に進むよう支援する。
・働く目的を、やりたいことや個性を活かせる自己実現の方にシフトする。
・やらせるのではなく「やりたい状態を作る」
・迷った時は、原則に従って行動する。
・安全な(セキュア)基地(ベース)を作る。
・安易にアドバイスしない、教えない。相手に質問を投げかけて考えさせる。
・試しに相手に「私に十分理解してもらってると思いますか?」と聞いてみる。
・傾聴を実際にやってみる。(相手を全然理解できていなかった、と驚く結果に)
・「結果が出るまでの手順について聞かせてください」とフィードバックする。
・プロセス管理は、必要最低限の要所に絞って進捗を確認する。
・成功体験を言語化してもらう。→結果に至る成功確率が上がっていく。
・他者と競争、ではなく参考にすることで自己基準を高める。
・余裕が無くなると視野狭窄・自己中心的に振る舞うようになるが、メタ認知能力(自分を客観視して冷静な判断や行動ができる能力)を鍛えてこの事態を防ぐ。
・どんな思い込みにも「隠されたメリット」が存在するので、息苦しくても持ち続けてしまう。持ち続ける損と得を挙げたら両者を比べ、不要な思い込みは捨てる。
・視界良好になれば不安は解消。理解出来ている部分&そうでない部分に分解する。
・最高のビジョンを描いたら、実現に相応しいアイデンティティを考え言語化する。
・アイデンティティを元に価値観・能力・行動を変えて最高の環境を手にする。
・アズイフフレーム(もし何々なら)で思い込みを外し、可能性を引き出す。
・アイデンティティ定着のため、メモ書きなど見える化して常に意識できる状態に。
・違和感を覚えたら、それを場に投げ「その場に変化を起こす」
・「成長を願い、相手を応援する」という意図を持って質問する。続きを読む投稿日:2023.11.22
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