超入門カーボンニュートラル
夫馬賢治(著)
/講談社+α新書
作品情報
脱炭素社会の基礎知識
次のビジネスはこの知識が武器になる。
カーボンニュートラルに世界の投資マネーが殺到!
第一人者による決定版!
いまや環境問題は大きな経済問題として認識されるようになった。金融界も「カーボンニュートラル」を意識するようになり、株価や金融政策にまで影響を及ぼすようになった。この言葉が持つ「破壊力」を理解しなければ、まともな事業計画を立てることも、経済政策を議論することも、さらには良い就職先を選ぶことも、良い投資することも、これからはできなくなる。
状況の展開が急すぎて、何が起きているかを飲み込めずにいる人がなくないかもしれない。だが、菅政権が「2050年カーボンニュートラル」を不意に打ち出した背景には、世界規模での経済競争や地政学観点による事情があった。菅政権はそれを自ら打ち出したのではなく、本経済を守るために打ち出さざるをえなかったのだ。
わたしたちは今、とてつもなく大きな時代の転換点にいる。それに早く気づいた者だけが、これからの時代をリードしていくことができる。あなたはこの動きを追い風にできるか、それとも追い込まれてしまうのか?
◆担当編集者より
管総理の宣言で「カーボンニュートラル」は国策となった。経団連もこれを無視はできず、今までは懐疑的に見られていた「気候変動対策が次の経済成長のエンジンになる」という認識が広まりつつある。
今、この変化を追い風にできる会社と、逆に追い込まれる会社に、くっきり分かれつつある。二酸化炭素排出量が多い火力発電はもちろん、取引先を含む製造過程での排出量が多い製造業から、気候変動で投資先が製造ライン崩壊やサプライチェーン寸断など予測できない損失にあうリスクを抱える金融機関まで、カーボンニュートラルを目指した事業構成にしないと生き残れない。あの日本製鉄でさえ、高炉依存を脱却して電炉にも投資するなど大きな事業再編を強いられている。
一方で、環境技術やEV分野の技術で世界に先行する日本企業は数多く、重厚長大産業といわれてきた分野でも事業を切り替えて成長している会社が多い。スタートアップにもチャンスが巡ってきている。
このように、これからのビジネスパーソンは、カーボンニュートラルに対する基本的な知識なしには、先進的なビジネスに携わることはおろか、事業を継続することもできなくなってきた。本書はこの分野の第一人者が、カーボンニュートラルとは何かから始まって、気候変動が与える経済へのリスク、産業界の動向、そして新たに生まれた地政学的リスクをわかりやすく解説した入門書。
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商品情報
- シリーズ
- 超入門カーボンニュートラル
- 著者
- 夫馬賢治
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社+α新書
- 書籍発売日
- 2021.05.21
- Reader Store発売日
- 2021.05.20
- ファイルサイズ
- 10MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 3.6 (13件のレビュー)
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カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出をネットゼロにしようということである。
もしこのまま何も対策をうたずに、人口増加と経済成長を今の形で続けていけば、温室効果ガスの排出量は、2100年には現…在の2倍から3.5倍になると言われている。その場合、地球の平均気温は、産業革命前の1800年代後半と比べて4.1℃から4.8℃上昇すると推測されている。4℃台の気温上昇は、地球環境にとって破滅的な結果をもたらし、同時に経済にも致命的な影響を与える。
そこで2016年のパリ協定では、国際目標として気温の上昇を2℃、可能であれば1.5℃に抑えることを設定したわけである。そして、それを実現するためには、おおよそ2050年頃までのカーボンニュートラルが必要とされている。
カーボンニュートラルの実現は簡単なことではない。各産業で、イノベーションやビジネスモデルの転換が必要であり、それを担う各企業にとっては簡単な話ではない。ただ、これまでは、カーボンニュートラルを実現するための技術を開発すること自体は、ビジネスチャンスであるという言われ方をされてきたが、状況は変わりつつある。年金基金や機関投資家などの資金の貸し手が、カーボンニュートラルに貢献しない企業にはお金を貸さないという流れになりつつあるのだ。要するに、企業にとってカーボンニュートラルに貢献することは、生き残るための必須要件になりつつある。
そういったことを、本書の「はじめに」で筆者は、「カーボンニュートラルという言葉は環境問題から経済問題としても認識されるようになった。また、この言葉が持つ"破壊力"を正確に理解することが必須」と説明している。
これは、カーボンニュートラルの本質の一つであると思う。
カーボンニュートラルについて基本的な知識を得たい人にとっては、非常に良い入門書だと思う。続きを読む投稿日:2022.05.14
カーボンニュートラルがなぜ求められるのか、避けられないのか、どのような影響を及ぼしていくのかなどが分かる一冊。
特に経済や産業分野での影響についての解説がわかりやすい。このままのペースで気候変動が進む…と金融が成り立たなくなる、との言葉が印象的。
初心者にも読みやすく、さくさく読める。続きを読む投稿日:2023.11.25
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